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自分流塾「この怠惰な人生を面白くさせるための行動」 Posted on 2024/03/29
夢が実現したり、あるいは、夢が夢で終わろうと、人間にとって大事なことの一つは「夢を見る、夢を描く」こと、それを持ち続けることであろう。
その夢には、それを見る人の数だけ、様々なものがある。
究極、健康でい続け長生きをすることが人間にとっての最終的な夢になるかもしれない。
具体的な目標を持つことは、人生に張りを与えるし、日々に潤いを与えてくれる。
リタイアした人が、再び大学で学び直し、資格や学位を目指すのは、まさに、人生に張りを取り戻そうとする運動、もしくは老けないための訓練にもなる。
一つそういう夢を持ったら、私たちの人生は、そこへ向かって、動き出す。
その夢を達成させるために、あれをやろう、これをやろう、と考えるようになる。
その考察が、実は、夢の実現よりももっと大切な行動となる。
個人的なことだが、ぼくは独りぼっちの作戦会議が子供の頃から好きだった。
新たな目標ができると、こうしよう、ああしようと、部屋にこもり、作戦を練った。
おそらく、その作戦会議こそが、人生をイキイキとさせる、人生の醍醐味であった。
自分の未来を、今、この時点でイメージすることが、人生全体を揺さぶる行動となる。
思えば、この向こう見ずな作戦会議のおかげで、人生は面白くなった。
実現できず頓挫したものも数えきれないほどある。
壮大につぶれた夢もあって、その時は、当然、落ち込んだ。
けれども、夢なんて、しょせん、夢に過ぎないわけだから、叶わないこともある。
割り切ることも大事なのだ。
もっと言えば、いくつものプランをもって置くことも必要かもしれない。
ぼくはプランAも、プランBも、CもDも、いくつも同時に走らせていた。
もちろん、一番注力しているものがあっての、プランBやCであった。
自分に何ができるか、自分に何がむいているのか、実は、自分が一番わからないのが、自分だったりもする。
もちろん、一番わかっているのも自分だから、厄介なのである。
プランAが空中分解したら、すぐに頭を切り替え、プランBに軸足をうつす。
ロケットの実験を思い浮かべてもらいたい。
ロケットが打ち上げ失敗をするということは、次のプランを成功させるための、かなりのデータを取得したことになり、大きな意味で、失敗とは言えなくなる。
大事なのは、いくつもの夢を持っておいた方がいい、とぼくは失敗を繰り返す中で、思うようになった。
自分に何がむいているのか、それは、探すということにつながる。
人生は思った以上に厄介だから、脱出口はいくつもあった方がいい。
もちろん、時には、自分を追い込んで、背水の陣、で突破を目指さないとならない場合もあるし、退路を断って頑張らないとならないこともあるだろう。
でも、そこで実現しなくても、人生が終わるわけではない。
どんな状況下でも、常に、次の夢さえ手に入れられれば、立ち上がることができるのが人間というものである。
なので、ぼくは作戦会議が好きなのだ。
夢の実現に向けての作戦会議ではない。
今日をイキイキとさせるための、今の自分をふるいたたせるための、この怠惰な人生を面白くさせるための、行動、なのである。
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