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第3回アート&デザイン新世代賞 〜時代の言の葉、言葉のデザイン〜、募集期間終了! Posted on 2019/06/03 Design Stories
第3回アート&デザイン新世代賞の募集は終了いたしました。
ご応募くださった皆さま、ありがとうございました。審査会は10月3日。結果発表はDS紙面にて行います。
どうぞ、楽しみに、待っていてください。 新世代賞事務局より
ミュージシャン辻仁成(Jinsei TSUJI)のスタートはソニーの新人オーディションでした。辻仁成(Hitonari TSUJI)のスタートは集英社のすばる文学賞でした。映画監督辻仁成の処女作はベネチア国際映画祭の批評家週間(新人賞部門)への正式招待が最初です。若い頃の何ものでもない僕にチャンスを与えてくれた音楽、文学、映画のこれらの登竜門をきっかけに僕は還暦に近いこの年齢まで活動を続けることが出来ました。あの時の感動は生涯忘れることのできない僕の宝物でもあります。それはいつか返さないとならない感動だと思って活動をし続けてきました。若い人にもっともっとチャンスの場があってもいい、と思い、長く生きてきた自分に出来ることはないか、と模索し、奮起し、スタートさせたのがこの「新世代賞」です。おかげ様で、各方面の皆様のご協力を得て今年、第3回目の募集に漕ぎ着けることが出来ました。デザインストーリーズが主催ですが、それは(現時点では)個人の集まりに過ぎません。そこに企業や文化財団など各方面の方々の協力を得て、ここまでやってこれたのです。今年はさらに多くの才能に出会うべく、僕らは知恵を絞って募集内容を考えました。
今年は平成から令和へ移行した時代の大きな節目にあたります。そこで万葉集を想起させられる令和元年ということもあり、言葉をテーマにした作品の募集を行いたいと思いつきました。タイトルは「時代の言の葉、言葉のデザイン」となりました。これまで新世代賞はアートとデザインの賞として作品を募集してきましたが、今年はそこに言葉が加わります。令和ならではの切り口だと言えるでしょう。言の葉というのは「言葉や和歌」を意味する古い日本語です。しかし、言の葉という響きは非常に日本的で美しい単語ですね。この言の葉という言語のデザインを今回の募集テーマの主軸に据えることにしました。
アート、デザインに限らず、今年は、短歌、俳句、詩、掌編小説、エッセイ、書、まで募集対象を広げています。時代の言の葉、言葉のデザインという主題から広がる皆さんのイマジネーションをお送りください。昭和、平成、令和にこだわる必要はありません。さらに大きな時代感、この今という瞬間を生きる皆さんの新しい感性と無限の広がりを持つ言葉を使った作品に昇華させてください。文字を記号にしたアートでも、言葉で遊んだデザインでも結構です。漢字でも、文字でも、文章でも、俳句でも、歌詞でも、時代の言の葉を感じるもの、言葉のデザインを生み出すような言の葉の溢れるアートを待っています。新しい時代がスタートしたこの令和元年をモチーフにしたユニークで豊かで新しい表現の結晶を待っています。
第3回の審査員には歌人の俵万智さん、シマダハウス会長の島田成年さん(彼は僕の同世代の友人で、今年度新世代賞のスポンサーでもあります)、そして僕、辻仁成の三名で行います。募集期間は6月1日から9月15日まで、25才までの新人を対象、応募方法はメールのみでの受付となります。詳しくは下記の募集要項をご一読ください。今回は展示会などは開きませんが、その代わり、デザインストーリズ内に「言葉のミュージアム」を開設し、そこで候補になった作品を全て一般公開させてもらう予定です。
僕は音楽が最初の職業でした。そして作家になり、映画監督や演出家をやっています。そのどのジャンルも新人賞などを通過して世に出させて頂きました。何ものでもないあなたたちが自分を何ものかにするためにこの新人賞をどんどん利用してください。僕らは喜んであなたたちの未来のための踏み台に、伴走者に、後見人になります。そこからぜひ、おおぞらへ羽ばたいてください。僕らはあなたたちの斬新で無謀で独創的で束縛されることのない自由な表現を待っています。そこにこそ時代の未来があるのです。全国の中学、高校、専門学校、大学の関係者の皆さん、今年もぜひ、ご協力ください。
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第3回アート&デザイン新世代賞 〜時代の言の葉、言葉のデザイン〜
募 集 要 項
■作品テーマ「言葉」
・短歌、俳句、川柳、詩、掌編小説、エッセイなど、言葉にまつわるアート全般が対象となります。
・アート性、デザイン性だけでなく、ストーリー性を感じさせる作品。
・絵画、写真、グラフィック、立体作品など、表現方法は自由。
(注意事項として)
・俳句(一人、十句まで)400字詰め原稿用紙縦書き
・短歌(一人、十首まで)400字詰め原稿用紙縦書き
・川柳(一人、十句まで)400字詰め原稿用紙縦書き
・詩(一人、1篇まで)400字詰め原稿用紙縦書き、題名含め2枚以内
・小説・エッセイ(一人、1篇まで):400字詰め原稿用紙縦書き・題名含め4枚以内
・平面、立体、写真、プロテクトなど:現物を送る必要はありません。
作品全体や詳細がわかるスケッチや写真などで構成した「作品シート」(A3用紙表面使用)を提出のこと。
・応募書類の返却はいたしません。必要な方は忘れずにコピーなど控えを取りご応募ください。
■募集期間
2019年6月1日(土)~2019年9月15日(日)※必着厳守!
■賞
・最優秀賞(1点):賞金 30万円+海外短期研修助成
・優秀賞(1点) :賞金 10万
・特別賞(2点) :賞金各5万円
※受賞者は2019年10月12日東京オーチャードホールにて開催される辻仁成コンサートにご招待!
※該当作なしの場合もあります。
■審査員(敬称略・順不同)
俵万智(たわら まち/歌人)
新世代賞に寄せる思い
言葉は、ものすごく古くからある表現手段だけど、ちっとも古びない表現手段だ。たとえば『万葉集』を開けば、そこには千年以上前の言葉があふれている。千年前の人や風景は残っていないけれど、言葉は、それを口にしたとたん、かつてのその時の鮮度で蘇る。誰もが手にできて、伸縮自在で、使い方は無限大。言葉を素材にして、道具にして、音楽にして、絵画にして、建築にして、もう何にでもして……ありったけの心を届けてください。
◉プロフィール
早稲田大学卒。1986年、作品「八月の朝」で第32回角川短歌賞受賞。
1987年、第一歌集「サラダ記念日」を出版、ベストセラーとなる。翌年、「サラダ記念日」で第32回現代歌人協会賞受賞。2004年 評論「愛する源氏物語」で第14回紫式部文学賞受賞。第四歌集「プーさんの鼻」で2006年 第11回若山牧水賞受賞。歌集の他、エッセイ、翻訳絵本など著書多数。近著に「牧水の恋」。
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島田成年(しまだ なるとし/起業家)
新世代賞に寄せる思い
明治と言えば明治維新、大正は大正ロマンにデモクラシー、昭和は戦争と終戦そして奇跡的復興、平成と言えば、、、、平成ジャンプ。時代を表す言葉とともにその時のことに思い到ります。
中島みゆきさんの、時代という歌詞に「まわるまわるよ 時代はまわる」と言うフレーズなど 昭和の匂いと昭和の音が蘇ります。
西暦以外に元号を使用しているのは日本だけ。この日本の伝統と歴史に感謝と誇りを持つと同時に元号とともに生まれ変わって歩き出す、すがすがしい気持ち。
そして、どの様な素晴らしい言葉がうまれるのか、令和という新しい時代にワクワクしています。
今回、第3回新世代賞の審査員を楽しみたいと思っています。
どうか宜しくお願いします。
◉プロフィール
昭和35年生まれ(59歳)。昭和57年大学卒業後、野村不動産入社。リゾート開発 アジア、カナダ、北米、欧州など世界中を駆け回る。キロロスキーリゾート立ち上げメンバー。平成2年シマダハウス入社。平成12年代表取締社長就任。平成13年飲食事業。平成21年ホテル事業。平成24年介護事業。平成28年旅行事業開始。平成30年平成最後の国賓(ベトナム国家主席)総理公邸晩餐会出席。現在グループ従業員1000名のライフスタイル創造企業CEO。不動産鑑定士協会会員。東京商工会議所世田谷支部副会長。丸の内、オアゾ商店街理事。上智大学後援会役員幹事。
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辻仁成(つじ ひとなり/作家・審査員長)
◉プロフィール
東京都生まれ。89年『ピアニシモ』で第13回すばる文学賞、97年『海峡の光』で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語翻訳版「 Le Bouddha blanc」で仏フェミナ賞・外国小説賞を日本人としては初めて受賞する。作家、ミュージシャン、映画監督、演出家と幅広いジャンルで活躍している。WEBマガジン「デザインストーリーズ」主宰。著書多数。最新刊として「愛情漂流」(竹書房)がある。10月12日東京渋谷オーチャードホールで60周年を記念するソロコンサートを開催する。現在はパリと日本を行き来しながら創作活動を続ける。パリ在住。
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■審査基準
・デザイン性
・アート性
・ストーリー性
■応募資格
2019年12月31日(木)時点において、アートやデザイン系の大学、専門学校及び、文学系の大学(大学院)等に在籍している学生。または、学生ではないが、夢に向かい頑張っている若者。原則として、25歳以下の人。
■応募方法
(1)事前にエントリー登録が必要です。
☞エントリー登録はこちらから
(2)下記提出物(3点)をPDFデーターにまとめメールにてお送りください。
※2019年9月15日(日)必着厳守!
(持ち込み、郵送、FAXはすべて不可)
※メール応募のみ。
■提出物
(1)コンセプトシート
コンセプト1000字以内。作品が生まれた経緯や、制作意図を説明すること。
A4用紙を使用(縦横自由、書式自由)
(2)作品シート
・アート系の作品:作品全体や詳細がわかるスケッチや写真などで構成。A3用紙片面1枚(表面)にまとめること。
・短歌、俳句、詩など文学系の場合:400字詰め原稿用紙使用の上、規定条件に合わせてまとめること。
(3)応募用紙
☞ダウンロードはこちらから。
A4サイズに出力して記入。
■作品提出先
第3回アート&デザイン新世代賞事務局
E-mail:tokyo@designstoriesinc.com
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※応募書類はPDFデータにまとめメールにてお送りください。メール以外の方法での応募は受け付けません。
■応募条件・留意点
●提出物の言語は日本語を使うこと(国籍は問いません)
●個人またはグループでも可。
●ペンネームでの応募も可。但し、必ず本名を記載すること。本名は本コンペ告知に関して必要な範囲で公にされることがあります
●アート系、建築などの作品については複数応募可(文学系の応募は各規定事項によるものとする)
●作品は、応募者自身のオリジナルで、国内外未発表のもの。実現可能なもの
●他コンペへの二重応募は不可
●未成年者は、保護者の同意があること(入賞の際、同意を確認。同意がなければ取消しの可能性有)
●提出物は返却はいたしません。必ず控えをとってから提出してください
●その他、第3回アート&新世代賞デザイン新世代賞の注意事項(応募要項ページ)に同意していること
■参加費 無料
■審査会・結果発表・授賞式
・審査会:2019年 10月3日(木)
・結果発表:受賞作品はウェブマガジン「Design Stories」で発表します。
※個別に審査結果を通知することはありません。誌面での発表をもって結果発表とさせていただきます。
※公に告知される内容以外の、結果内容に関するお問い合わせにはお答えできません。
・授賞式:未定
■著作権について
・著作権は応募者に帰属する。ただし、主催者は応募作品の展示・発表、受賞者情報発表の権利を保持する。
・受賞作品が商品化される場合、条件等は個別に話し合い、取り決める。
■主催
Design Stories(デザインストーリーズ)
■協賛
一般社団法人日本ワーキングホリデー協会、東京トラベルパートナーズ株式会社、シマダハウス株式会社
■お問合せ
第3回アート&デザイン新世代賞事務局(デザインストーリーズ編集部内)
E-mail:tokyo@designstoriesinc.com
FAX:0463−71−5347
多くの皆様の作品を、お待ちしています! 第3回アート&デザイン新世代賞事務局
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