タルト・オ・ポムとは、りんごタルトのことですが、”タルトフィンヌ”とは、薄いタルトという意味。りんごタルトとひと言でいっても、タルトタタンや、タルト・ノルマンド、タルト・グランメール、アップルパイ・・・と、いろいろな種類がありますが、今日ご紹介するのは砂糖もほとんど使わず、パイ生地とりんごだけで作る超シンプルなタルト、「タルトフィンヌ・オ・ポム（薄焼きりんごタルト）」です。

タルト型などに入れず、そのままて焼かないため、高さがなく、薄い仕上がりになります。りんごの自然の甘みを味わうこの素朴なタルトは、フランスの子供からおじいちゃんおばあちゃんにまで、幅広く愛される人気のお菓子。街のパン屋さんにも売られていますが、思い立ったらすぐ、自宅で簡単に作れるのも魅了のお菓子です。

パイ生地は市販のもので十分。りんごの種類はゴールデン（黄色いりんご）など、火を入れて柔らかくなりやすいりんごを選んでください。

まず、パイ生地にフォークで穴を開けておきます。りんごの皮を剥いて４つに切り、芯をとったら3mmくらいにスライス。オーブン板にクッキングシートを敷いてパイ生地を置き、そこにりんごを並べるだけ。ぎゅうぎゅうに並べた方が美味しいので大きいりんごを３つくらい使います。並べたら全体にカソナードをふりかけ（目分量）、バターを小さく切って（こちらも目分量）並べてください。最後にお好みでシナモンをかけ（かけ忘れてしまい、あわててオーブンを開けてふりかけました）、200度に予熱したオーブンで３０分ほど焼きます。３０分経ったらオーブンの温度を220度に上げて10分くらい焼き、カソナードをしっかりキャラメリゼしてください。

今日は、ちょっと油断していたら焼きすぎてしまいました。ギリギリセーフでしたが、このちょっと手前、端っこが焦げる寸前くらいが理想です（笑）。これくらいしっかり焼くと、タルト生地もサクサクで美味しくなります。途中、温度を上げてからはタルトの様子を見ながら焼き加減を調整してください。

しっかりキャラメリゼされたりんごタルトにバニラアイスをのせて、どうぞ召し上がれ。