温かいものを食べて暖をとりたい！
本格的に寒くなってきたフランス、いよいよスープの出番です。
フランスの冬にスープは欠かせない一品。家庭でもレストランでも、みんなスープを求めはじめます。フランス人のお年寄りには、食事の前に必ず何も入っていないただのブイヨンスープをいただく、という方も。
なので、寒くなってくるとフランスではパン屋さんでもスープを売っているし、オーガニック系のカフェやファーストフード店にもスープが充実しているし、夏はスムージー専門店で、冬はスープ専門店になる、というお店まであります。
どんなスープかというと、基本的には野菜のヴルーテ。フランスのスープは野菜のカタチを残さず、ミキサーにかけ、生クリームやクレームフレッシュ（軽いサワークリーム）を加えてとろっとさせたスープが一般的です。味もびっくりするほど、ついていません。素材の味だけで勝負するのがフランスのスープなのです。

この季節の代表的なスープは、なんといってもかぼちゃのスープでしょう。フランスのかぼちゃは日本のものより水っぽいものが多いですが、ポティマロンやバターナッツは味も濃く、スープにする時にはこのどちらかを選ぶことが多いです。どちらも片手にのるくらいに小さめなので使いやすいというのも。
かぼちゃが苦手な子供たちも、このスープならば食べてくれます。私はブイヨンを入れたり、味をしっかり目に作ります。ほっくりと濃厚なかぼちゃのスープ、ぜひお試しください。

玉ねぎ半分、ポティマロン半分、ニンニク１片、ローリエ１枚、水適量、生クリーム大さじ２、３、野菜ブイヨン１個（もしくはチキンブイヨン）、塩こしょう。

玉ねぎをみじん切りにして、潰したにんにくと一緒にじっくり炒めます。
玉ねぎが透明になり、しんなりしてきたらかぼちゃを投入。全体をざっくり炒めたらひたひたになるまで水を注ぎ、野菜ブイヨン、ローリエを加えて煮込みます。
かぼちゃが崩れてきたら火を止めて、ハンドブレンダーでじゃーっと滑らかになるまで。
最後に生クリームを加え、塩胡椒で味を整えたら完成。

ガリガリと粗挽きこしょうをかけて、召し上がれ。
かぼちゃのスープだけでランチを済ませる時はベーコンをカリカリに焼いたものを散らすとボリュームいっぱいで、大満足です。