PANORAMA STORIES

「パリ、スト最新情報、2019年12月31日版」 Posted on 2019/12/31 Design Stories  

大晦日もパリはストが続く。12月5日からはじまったフランスの交通ストはついに過去の記録を更新し、最長のストライキに入った。今日の情報によると、すでに販売されている正月2日までのTGV(仏版新幹線)はSNCF(フランス国鉄)が運行(保証)するとのこと。ただし、3日以降は不透明。再びストが強化されるらしい。基本、48時間前にスト情報が出るので、細心の注意が必要である。

現在、パリ市内のメトロは1番線と14番線のみが自動運転で動いている。バスは数本運行しているが、その数本も間引き運転となる。1番線と14番線以外のメトロも数本、朝と夕刻の通勤時間帯のみ、しかも限定的に動いていたが、31日は動かない(例年ならば大晦日は朝まで運行するメトロもあるのだが、今年は自動運転の2線も夜中2時が最終となる)。年明け、労働組合と政権側が7日に対話を再開する見通しで、それまではストが確実に続く。ちなみに、9日に大規模なデモが計画されていて、この状態がここで解決というのはちょっと難しいかもしれない。日本の旅行者の皆さんに、できるかぎり情報を提供したいが、このように、情報は目まぐるしく変っており、パリ市民も追いかけきれていない。とくに正確なスト情報は実施の48時間前に出される。そのため、旅行などに踏み切れない人も溢れている。郷里に戻ったはいいが、戻ってくるTGVがキャンセルされる可能性もある。

交通手段なしで、どうしているか、というと、ほとんどの人が歩いている。タクシー料金も一時は足元を見られて高騰したけれど、ここのところ安定してきた。パリとCDG(空港)との間も定額料金55€に戻った。UBERなどの配車サービスは夜の21時までは普段よりも数倍高額だが、それ以降は徐々に料金が下がり、深夜になるといつもの水準に戻っている。レストランまでゆっくりと歩いて出かけ、食事をしてから、値段が下がったのを見極め配車サービスでホテルに帰る、というのがいいのかもしれない。スリや泥棒もこの時期だからこそ、増えており、鞄はコートの中に隠し、夜間とか女性一人での冒険は要注意、危なそうな場所は避けるように。パリでスリにあっても、警察で被害届を出すことしかできない。「出来るだけ自分で用心をするしかない」と警察の人も言う。

※ 毎日のように情報が変更になるので、旅行者の皆さんは毎日、フランスの情報サイトなどの最新情報をチェックしてください。

「パリ、スト最新情報、2019年12月31日版」



Posted by Design Stories

Design Stories

▷記事一覧

デザインストーリーズ編集部(Paris/Tokyo)。
パリ編集部からパリの情報を時々配信。