毎日更新される新型コロナウイルス感染のニュース、じゃあ、一体どうすりゃいいの？　となってしまいますね。
そこでDS編集部一同が無い知恵を振り絞って出した結論とは！　
「自分にできることはウイルスに強いカラダを作ること」これです。
もちろん、健康な身体が、イコール、コロナウイルスを跳ねのける、とは単純にならないかもしれません。
でも、免疫力について考えて暮らしている方が、考えないより、罹りにくい環境をわずかに確保できるのじゃないか、・・・
ならば、免疫力をもっと手に入れたい。

たまたま、フランスは世界的にも免疫予防医学の先進国です。大先生ではないけれど、DS編集部にもよく出入りしている漫画オタクで免疫予防学を学ぶ大学院生、シモン・ルドヴィック君に聞いてみました。

シモン、そもそも免疫ってなに？

シモン「それは、抵抗力のことですよ。カラダの中に入り込んだ病原体を見つけ、それを発病させないためにする防御システムのこと。今、私たちに必要なもの、それは「免疫力」だと思います。免疫力をアップさせることが個々人で出来ることかもしれませんね」

なるほど、免疫力ですか、・・・。マスクとかアルコール消毒にだけ頼っていたけれど、そういう方法もあったのですね。ところで、シモン君、免疫ってどういうものなの？

シモン「免疫とひと言で言っても、まず、目や鼻、口などからのウイルス侵入を防ぐ「粘膜免疫」とそこを突破してカラダに侵入したウイルスを撃退する「全身免疫」があるんです。免疫はこの２段階体制で私たちのカラダを病原体から守ってくれている。その免疫物質というのがIgAというもので、簡単に言うと、IgAを増やすことイコール免疫力をアップさせるに繋がる、というなのですよ」

うーん、難しくてよくわからないなぁ。それにフランス語が難しくて、でも、免疫物質を増やすことが大事なのですね。じゃあ、IgAを増やすためにはどうすればいいの？

シモン「それでは、どうすれば免疫力IgAをアップすることができるのか、具体的にまとめてみましょう。実はそんなに難しいことはありません。まずは、バランスの良い食生活が大事なんです。IgAの６割から７割は腸内にあるので、腸内環境を整えることが免疫を上げる鍵となります。 ”免疫力を上げる食べ物”といえば、日本の食べ物だと、味噌や納豆、フランスの食べ物だと、チーズ、ヨーグルトなどの発酵食品。緑黄色野菜、食物繊維、海藻、きのこ類など。ビタミンAやE、亜鉛、マンガンなどのミネラル、鉄分、ポリフェノールなどがいいですね。でも、一番大切なのはこれらをバランスよく摂取することです」

へ～、なんとなくわかった気がします。

シモン「カラダを温めることも大切なんですよ。腸のあたりを意識して暖めたり、朝起きてゆっくり白湯を飲んだり、カラダを温めるのが効果的ですね。体内が冷えてしまうのを避けるため、朝もなるべくごはんを食べるようにしたり、適度な運動をしてカラダを温めるということは免疫力アップにつながると思いますよ」

あ、うんうん、それならぐうたらな私にも出来るかも！

シモン「次に、大切なのは睡眠ですね。一日、出来れば７時間は寝てほしいです。免疫力を高めるために睡眠は侮れません。睡眠は人間にとって一番の充電となるわけです。不規則な生活ではなく、身体に一定のリズムを作ってあげるのも大切なんです」

なるほど、日本の古い言葉に「寝る子は育つ」というのがありますが、あれですね！

シモン「はい、そういうことです。そして、最後に、最も大事なことをお教えしましょう。それはストレスをコントロールすることです。自分が意識していないストレスというものもありますが、これは免疫力低下の原因として大きいんです。要らぬストレスから遠ざかり、心の底から笑えるという環境を優先させると、免疫力がアップしますよ。「笑い」がIgA増加に効果的であるという数値も研究で出ています」

ほえー、漫才とか好きな私はいつも笑っているので、免疫力が高いということ？　私は４０代後半ですけど、年齢とかも関係あるのでしょうか？

シモン「残念ながら、免疫力というのは年齢と共に低下してしまうものです。免疫力ピークが15歳から20歳だとすると、50歳代ではその半分にまで低下してしまいます。だからこそ、年配の方は免疫力アップを心がけなければいけません。還暦越えの辻編集長にはどんどん笑ってほしいですね。長生きしてもらいたいので…。」

あ、伝えておききます。今日はありがとう。大変、参考になりました。免疫力アップ、心掛けていきたいと思います。