PANORAMA STORIES
ヨルダンの神秘。世界随一のパワースポット「死海」に浮かぶ Posted on 2018/07/30 川端 芽衣 プランナー・Vogue Japan Blogger ドバイ
中東はヨルダン王国、北海道ほどの大きさの土地には、世界遺跡として有名なペトラ遺跡、海抜-400mに位置する死海、そして月の谷ともよばれる巨大な砂岩の塊りが連なるワディラムがあります。
まるでタイプトリップしたかのように、歴史を歩いたヨルダンの旅。
「赤土パワーが漲る、ヨルダン王国「ペトラ遺跡」で宝探し」に続き、世界パワースポットのひとつ、神秘的な海「死海」へ。
中東やヨーロッパの旅行客の人気癒しスポットとして、また、世界中のスポーツ選手が治療に訪れるリフレッシュスポットとして、スパや病院、リハビリ施設など最新のヘルスケアが充実している国として有名なヨルダン。
ドバイで風邪薬を買うと「Made in Jordan」と書かれていることも。
そんな癒しの国としても知られるヨルダンには、天然のスパ「死海」があります。
イスラエルを対岸に、空と海が繋がっているかのように美しく透き通るグラデーションの青色が広がっています。
すでに目の保養。
なぜ「死海」が天然のスパなのか。
それは、ひとつに塩分濃度の高さにあります。
海水に含まれる塩分はふつう3%ほどですが、死海の塩分濃度は30%と10倍。
水も砂も、ミネラルがとにかく多いのです。
ビーチには塩のかたまりも。
ぺろっと舐めてみるとにがりのような味がします。
そしてこれほどの濃い塩分濃度があると、湖水の比重が大きくなり、浮力も大きくなるので、人間がぷかぷか水に浮くことも。
砂にもミネラルが豊富で、天然の泥パックにもなります。
泥をつけて、海に浮いているだけで肌が驚くほどツルン! とします。
ヨルダンの泥パックはお土産にも最適。
また、世界で最も標高が低いところとあって、酸素濃度が高い場所としても有名です。
酸素が濃いと、代謝が高まったり、頭がすっきりするなどまるで酸素カプセルに入った後のようなリラックス効果があるとか。
この体に良いことだらけのパワースポットは、何百年、何千年も前から「聖なる海」として人が集まっていたそう。
例えば、「死海」はキリスト教がお祈りをする聖地でもあり、ビーチには、ビキニを着て岩の上に座りお祈りをする人を見かけました。
昼には美しい群青色が広がった空も、夕方になると、死海に陽が落ちていく絶景を楽しめます。
大昔の人たちも、この場所で、こうやって、
家族とお祈りをしたり、友達とおしゃべりをしたり、ひとり夕焼けを眺めたり、癒しを求めに来てたんだろうなぁ。
過去の時間が流れる小さな画面から離れ、宇宙まで届きそうな壮大な自然に目を向けると、目の前にある「今」という生きる時間を感じることができました。
あたりまえのことだけど、ヨルダンの大自然は改めて教えてくれた気がします。
Posted by 川端 芽衣
川端 芽衣
▷記事一覧Mei Kawabata
プランナー・Vogue Japan Blogger
編集者を経て、現在コスメブランドのプランナー。作り手の見えるものが好き。University of the Arts London在学中。