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気になる正月太りに、 パリで静かに流行中のコンブチャに着目 Posted on 2020/01/05 Design Stories  

おせち料理にお餅、昼寝ざんまいのお正月をお過ごしの皆さま、心なしか体がずっしり重く感じてきた頃ではありませんか? パリ子はクリスマスから続くご馳走と、とどめのガレット・デ・ロワ(ガレット・デ・ロワについてはこちら)で、胃も体重計も悲鳴をあげております。そろそろ、食も生活も普段通りに戻していきたいところ。そこで、パリ子が手を出したもの2点をご紹介しましょう。

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それはズバリ、「コンブチャ」と「ケフィア」です。美に敏感な女性の方々はピンとくるのではないでしょうか。この2つはどちらも発酵食品。数年前から”菌活”という言葉をよく耳にしますが、菌活とは、体内に良い「菌」をとり入れ、体の調子を整える習慣のことを指すようです。年を重ねると腸内に悪玉菌が増えてくる、そこに良い動きを促す「菌」を投入することで、善玉菌が増え、腸内環境が整うということなのだとか。便秘解消だけにとどまらず、肝臓などの負担を減らすこともできるといわれていますが、さてさて…。まずは、さっそく試してみました。

「コンブチャ」とは一体なんなのでしょう? 名前を聞くだけだと、”昆布茶”の何か、と思いがちですが、どうも、昆布茶との関係はない模様。調べてみると、KOMBUCHA(コンブチャ)の正体は、紅茶や緑茶に「紅茶きのこ菌」(ゲル状の塊)を入れ、発酵させて作った飲み物だということがわかりました。中国やモンゴルから伝わり、その歴史は2000年以上にも及ぶのだそうです。昔、一度日本でもブームになったことがありますが、今の流行りは韓国から紅茶きのこ菌を持ち帰ったアメリカ人が西海岸でそれを広め、マドンナやミランダカーなど”セレブ”たちがこぞって飲むようになり、欧米で広がったのだとか。ちなみに、kOMBUCHAとはロシア語で海藻茶を意味するそうで、昆布自体との関係がゼロでもなさそうです。

コンブチャには酵素・乳酸菌・アミノ酸などが含まれていて、その効果はというと、デトックス、抗酸化作用、血行改善、免疫力アップ、美肌・・・というから、ほんまかいな! と、ついつい疑いの念を抱いてしましましたが・・・、とりあえず試してみなければわかりません。すぐに、パリ市内の有機食材のショップにコンブチャを求めに行きました。アメリカで話題になったコンブチャはフランス人の間でも静かに広がっているようで、数は少ないけれどいろいろなフレーバーのコンブチャがありました。その中で私が選んだのはジンジャー、緑茶、ラズベリーフレーバー。ジュースのようなものかな、と味見をしてみると、甘くはなく、微炭酸でこれは美味しい! どのフレーバーも飲みやすく、これは続けられそうだと思いました。中でもパリ子のおすすめはジンジャーフレーバー。甘くないジンジャーエールという感じです。お値段はビール缶より少し高いくらい。ビール代わりにコンブチャを飲んで、しかもデトックスできるのならば、飲まない手はありませんね。

気になる正月太りに、 パリで静かに流行中のコンブチャに着目

そして、正月太りが気になるこの際、以前から気になっていた「ケフィア」も試してみることにしました。こちらはヨーグルトのようなもの。ロシアのコカーサス地方の伝統的な食べ物で、牛乳やヤギのミルクを発酵させたものです。ケフィアには乳酸菌だけではなく、酵母も入っているのでツンとした香りと口に入れた時、わずかにピリッとした感じが舌に残るのが特徴的。ケフィアは腸内にビフィズス菌を増やし腸内環境を整え、免疫力アップ、アレルギー抑制の効果などがあるようです。また、大腸菌など有害な菌への抗菌効果もあったり、ロシアでは潰瘍の治療にも使われているのだとか。期待が高まります。



気になる正月太りに、 パリで静かに流行中のコンブチャに着目

さあ、「コンブチャ」を飲みながら「ケフィア」を食べているパリ子の腸は一体どうなってしまうのでしょう!?(笑) コンブチャは飲みたい時に、ケフィアは朝と夜の食後にスープスプーン2杯くらいを目安に食べています。ヨーグルトなどは10日から2週間続けて食べないと自分の体に合うかどうかわからないそうで、ということは来週には変化が現れてくるかもしれません。心なしか、ちょっと腸の動きが良くなった気も…。とはいえ、”菌”と一言でいっても、人間の体には何百兆という菌が存在しているので、どの菌が自分の体に合うかは人それぞれ。実際に試しながら、自分の体に合う菌を見つける必要がありますね。ただ体重を減らすためのダイエットではなく、ダイエットの語源でもある「食習慣」を見直すことが大事でしょう。腸内を整え、脂肪を溜めにくい体にするというパリでも静かなブームの菌活ダイエット、パリ子は続けてみます。そして、また成果をご報告させていただきたいと思います。
でも、やっぱり運動も大事かしら。がんばらなきゃ。



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デザインストーリーズ編集部(Paris/Tokyo)。
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