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長い夏休みも余裕でのりきる、フランス人の簡単ランチメニュー Posted on 2019/08/29 Design Stories  

7月の1週目から始まったフランスの長い夏休みも残すところあと1週間。それにしても、2ヶ月も子供たちの夏休みがあるとなると、一番気になるのは毎日の食事の献立ではないでしょうか・・・。ちなみに、フランスでは9月に年度が変わるため夏休みの宿題もありません!

でもどうやら、フランス人はあまりそこにストレスを感じていない様子。なぜなら、彼らの夏メニューはだいたい決まっていて、ひたすらそのローテーションを組み変えるのみだから、なのです。バカンスなのに食事の支度に時間を取られるのは馬鹿らしい!という考え方。バカンス中の食卓は、ディナーにはお肉など温かいものをしっかり食べるものの、ランチは残り物やサラダといった冷たい料理が中心となります。もちろん、外食もしますし、お惣菜や冷凍食品なども充実していますので、うまく手抜きをしつつ、家族みんながストレスなく夏を満喫しているのです。
 

長い夏休みも余裕でのりきる、フランス人の簡単ランチメニュー

そんな夏メニューの代表となるのが、メロン。フランスのメロンは小ぶりで風味豊か、値段もお手頃の1玉3ユーロほど(約400円)。スーパーやマルシェでメロンを手にとる人々の姿は夏の風物詩ともいえます。(メロンのお尻の部分を親指で軽く押して硬さを確かめ、香りを嗅いでメロンのよい香りがすれば食べごろ)メロンはデザートではなく”前菜”として食べます。一人半玉ずつ食べる家庭もあるほど、フランス人はメロンが大好きなのです。食べやすい大きさに切って生ハムと一緒に食べることもあれば、ひたすらメロンのみを食べることも。メロンを半分に切って種を取り出し、そこにポルト酒を注いで食べる「メロン・オ・ポルト」という食べ方もあります。
 

長い夏休みも余裕でのりきる、フランス人の簡単ランチメニュー

そのほか夏の食卓によく並ぶものといえば、ガスパッチョ、モツァレラ・トマト、ブルスケッタ、きゅうりのヨーグルトサラダ、キャロットラペサラダ、ランティーユサラダなどなど野菜が中心。ガスパッチョは市販のものでも十分美味しいですし、モツァレラ・トマトは切ってお皿に並べオリーブオイルとバルサミコ、塩こしょうで。ブルスケッタはプチトマトを小さく切り、オリーブオイル、超みじん切りにしたニンニク、塩こしょうで味付けしたものを軽くグリルしたパンに乗せるだけ。
 

長い夏休みも余裕でのりきる、フランス人の簡単ランチメニュー

きゅうりのヨーグルトサラダは、きゅうりを輪切りにし、塩をかけて5分ほど置いて水気を切り、プレーンヨーグルトにニンニクのすりおろし、レモン、塩こしょうを加えて味付けし、シブレットやミントなどハーブを刻んで加え和えます。キャロットラペは細切りにしたニンジンに塩をかけ水気をよく切り、レモン、オリーブオイル、塩こしょうで味付け。ランティーユはすでに茹でてある缶詰を使い、水洗いして水気をよく切り、炒めたベーコンとみじん切りにしたエシャロット、パセリ、マスタード、ビネガー、オリーブオイル、塩こしょうで味付けすれば完成です。
 

長い夏休みも余裕でのりきる、フランス人の簡単ランチメニュー

どれも5分あればできる簡単メニュー。それらを2、3品準備し、前日のディナーで残ったお肉やハム類などと一緒に。キンキンに冷えたロゼワインがよく合います。
それ以外にも、キッシュ、ラタトゥイユ、パスタサラダ、タブレサラダ・・・ちなみに、どれも鍋やボールいっぱいに作り、2日くらいかけて食べます。毎日バランスを見ながら一品ずつ作り足せば、少しずつ違うものがテーブルに並び飽きることもありません。簡単で栄養バランスも良いフランス流簡単夏メニュー、シンプルなのに美味しいのはフランス食材の力と言えるでしょう。
 

長い夏休みも余裕でのりきる、フランス人の簡単ランチメニュー

 
 



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デザインストーリーズ編集部(Paris/Tokyo)。
パリ編集部からパリの情報を時々配信。