今年もパリの秋恒例イベント、ニュイ・ブランシュ（白夜祭）が近づいてきました。フランス語で徹夜のことをニュイ・ブランシュと言いますが、その”ニュイ・ブランシュ”と名付けられたこの日は、街が終夜アートに包まれるというパリ市企画のイベントです。美術館や普段入ることのできない公共施設などが無料で解放され、現代アートのインスタレーションが朝まで街を賑わせるというもの。２００２年から始まったパリの白夜祭、ニュイ・ブランシュ、１８回目の今年は10月5日の土曜日に行われます。

今年のテーマは « Mouvement » ムーブメントです。

昨今のマラソンブームが高じたのか、今年の目玉として、深夜マラソンが加わりました。”GRANDE TRAVERSEE （大横断）” と銘打ったこのマラソン、東コースと西コースに分かれ、10Kmのコースを走るというもの。ただ走るだけではなく、パリを象徴するモニュメントに寄り道（建物内は走らず歩きます）することもできるのだとか。どちらのコースもコンコルド広場から２２時〜２３時半の間にスタート、夜中の２時までパリを走り続けます。

登録はこちらから→ https://nuitblanche-grandetraversee.fr/inscriptions2019/select_competition

9月11日より登録が開始されていますので、この期間にパリにご旅行の方はぜひ参加してみてください。

また、パリの環状線を閉鎖し、電光ピカピカに飾った自転車で走る”VELODROME（ベロドローム）”というイベントもあります。環状線を巨大な競輪場に見立て、プロアマ問わず、自分のペースでぐるぐる走り回ってみませんか？ というイベント。チカチカ走り回る自転車を鑑賞できる歩道スペースも設置されるようです。なんだかよくわかりませんが、パリジャンがみんなで楽しめるなら、ま、いっか！
＊ちなみに、１０月５日は１４時半頃から一部環状線出入り口が使えない状態になることが予想されますのでパリに入る予定の方は電車を使うことをお勧めします。

マラソンも自転車も興味がないわ、という方にはフラメンコ衣装を着てパリを練り歩くパレードもあります。伝統的なフラメンコ衣装を身につけることが条件のこのパレード、参加したいけどフラメンコ衣装を持っていない！ という人にはパリ市が貸し出しもしてくれるのだとか。（数に限りがあります）
参加したい方は17時にコンコルド広場に集合。パレードは19時から。

その他にも、毎年恒例の現代アート展示など、パリ中がアートに包まれる一夜。お祭り好きのパリジャン・パリジェンヌと一緒にパリで羽目を外してみませんか？
メトロなどももちろん、ニュイ・ブランシュ （終夜運行）です！


パリで始まったこのアートイベント「ニュイ・ブランシュ」は世界中でじわじわと広がりを見せており、日本では京都でパリと同じ10月5日に ”ニュイ・ブランシュ KYOTO” が開催されます。
https://www.nuitblanche.jp/

京都付近にお住いの方は秋の夜長を現代アートと共に過ごしてみてはいかがでしょうか。