PANORAMA STORIES

パリから1時間半、Nice(ニース)でNice(ナイス)な旅へ Posted on 2019/10/27 Design Stories  

パリ、オルリー空港からニース、コート・ダ・ジュール空港まではたったの1時間半。飛行機を降りれば、そこは太陽が眩しいコート・ダ・ジュール(紺碧海岸)です。コート・ダジュールとは、トゥーロンからイタリア国境までの沿岸を指します。海岸沿いにはヤシの木が立ち並び、年間を通して気候もよいフランスの”西海岸”のようなところ。その真ん中辺りにあるのがニースです。ニースはギリシャ人によって造られ、19世紀にはブルジョワ階級の人たちのバカンス地として人気の街となりました。今では世界各国からのアクセスもよく(ニースー北京直行便もアリ)、「フレンチリ・ヴィエラ」と呼ばれ世界中の観光客で賑わっています

パリから1時間半、Nice(ニース)でNice(ナイス)な旅へ

<NICE市内へのアクセス>

空港からニース市内へは電車はありませんが、バス、トラム、タクシーでアクセスできます。
経済的なのはバスかトラム。トラムLine2に乗ればニース中心地であるJean Médecin地区まで30分ほど。チケット販売機が各駅に設置されていて、回数券などもありますが、とりあえず1,5ユーロのSolo(バス、トラム共通。片道券74分間乗換OK、但し、往復は不可)チケットがあれば中心地まで行けます。トラムに乗ったらチケットをコンポステすることをお忘れなく。

パリから1時間半、Nice(ニース)でNice(ナイス)な旅へ

パリから1時間半、Nice(ニース)でNice(ナイス)な旅へ



せっかくニースに来たならば、まずは地中海を見に行きましょう。

空港からのトラムを降りたらマセナ広場を目指し、広場を越えたらそこは地中海。海を照らす太陽の輝きも南仏ならではのもの。一見の価値があります。
海岸沿いには「プロムナード・デゾングレ」と呼ばれる長い遊歩道があり、地元の人も、世界からの観光客も、紺碧色の海を見ながら散歩したり、マラソンしたり、仕事をしたり・・・それぞれの地中海を満喫しています。10月後半でも海水浴をしている人がいるほど、気温も水温も高いのが南仏の魅力です。

パリから1時間半、Nice(ニース)でNice(ナイス)な旅へ

パリから1時間半、Nice(ニース)でNice(ナイス)な旅へ

海岸の東端には「キャッスルヒル」という高台があり、ポストカードで見るような美しいニース海岸を望むことができます。Hotel Suisseを目印に歩いて行くと左側に階段とエレベーターがありますので、元気な方は階段、お疲れの方はエレベーター(無料)で丘まで上がって下さい。絶景はすぐそこ!

パリから1時間半、Nice(ニース)でNice(ナイス)な旅へ



パリから1時間半、Nice(ニース)でNice(ナイス)な旅へ

美しい海岸を楽しんだ後は、海岸沿いに並ぶバーで海を見ながらアペリティフなどはいかがでしょうか。この辺りはニース旧市街(Vieux-Nice)で、サレヤ広場にはレストラン毎日市場が並びます。残念ながら観光地ですのでレストランなどはあまりオススメできません・・・。地元の人々が行くレストランはニース港の裏の辺りに集中しています。

パリから1時間半、Nice(ニース)でNice(ナイス)な旅へ

パリから1時間半、Nice(ニース)でNice(ナイス)な旅へ

<NICEの美味しいもの>

ニースのスペシャリテといえば「サラダ・ニソワーズ」。サラダ・ニソワーズとは、サラダ菜の上にツナ、アンチョビ、パプリカ、オニオン、トマト、オリーブ、ゆで卵がトッピングされたもの。パン・バニャはそのサラダが丸いパンに入っています。その他にもソッカ(ひよこ豆の粉で作ったクレープのようなもの)やパン・バニャ、ピサラディエールやブイヤベースなどがあります。

パリから1時間半、Nice(ニース)でNice(ナイス)な旅へ

パリから1時間半、Nice(ニース)でNice(ナイス)な旅へ

パリから1時間半、Nice(ニース)でNice(ナイス)な旅へ

フレンチに飽きたら、今夏オープンした巨大なフードコート GARE DU SUDが便利です。世界の料理の人気店が連なっており、若いカップルから子供連れ、老夫婦まで、幅広い年齢層の人々で賑わっています。

パリから1時間半、Nice(ニース)でNice(ナイス)な旅へ

<NICEの見どころ>

ニース観光で外せないのは、美術館巡りです。南仏を愛した画家といえば、コクトー、マチス、シャガール、ゴッホなど誰もが知っている巨匠ばかり。ニース市内にはマチス美術館とシャガール美術館があり、どちらもこじんまりしていながら充実した美術館です。どちらも少し中心地から離れていますのでタクシーかUberの利用をオススメします。

パリから1時間半、Nice(ニース)でNice(ナイス)な旅へ

<マチス美術館>


パリから1時間半、Nice(ニース)でNice(ナイス)な旅へ

<マーク・シャガール美術館、シャガールのモザイク>



ニースを堪能したら近隣の村巡りをするのもよし。
中でもオススメは、ニースから近いサンポール・ド・ヴァンスや鷲ノ巣村エズ。ヴァンスにはマチスが4年間かけて装飾したロザリオ礼拝堂があり、マチスの最高傑作とも言われています。少し足をのばしてコート・ダ・ジュール東端まで行けば、イタリア国境の街、マントンがあります。ジャン・コクトーが晩年を暮らした街でもあり、ジャン・コクトー美術館やコクトーがデザインしたマントン市役所の「結婚の間」など、見応えたっぷり。芸術の巨匠の足跡をたどってみるのも良いですね。ニースからはバス、またはレンタカーで行くことができます。

たった1時間半でパリとは全く違う南仏の太陽と空気が味わえるニースの旅。
それではみなさま、ナイスなニース滞在を!

パリから1時間半、Nice(ニース)でNice(ナイス)な旅へ



Posted by Design Stories

Design Stories

▷記事一覧

デザインストーリーズ編集部(Paris/Tokyo)。
パリ編集部からパリの情報を時々配信。