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日々を豊かにするパリ左岸の新名所 、Beaupassage(ボーパッサージュ)。 Posted on 2019/12/26 Design Stories  

日々を豊かにするパリ左岸の新名所 、Beaupassage(ボーパッサージュ)。

2018年秋、パリ7区にオープンしたパリの新名所「Beaupassage(ボーパッサージュ)」。サンジェルマン地区から少し足をのばし、ラスパイユ大通りとバック通りの交差する7区の入り口に誕生した、食と癒しのパッサージュである。緑もふんだんに使われ、人々は木々に癒されアートを楽しみ、疲れたらカフェでひと休み。有名シェフの味を気軽に楽しめるグルメロードなど魅力溢れる「Beaupassage」は、オープン以降パリっ子たちの憩いの場になっている。
パリに行くならぜひ、お立ち寄りいただきたいオススメの場所である。
(パッサージュとは、アーケード商店街のことを指すが、このパッサージュは屋根のない、青空パッサージュ)
 

日々を豊かにするパリ左岸の新名所 、Beaupassage(ボーパッサージュ)。



アート作品に囲まれたアーチを通り抜けると、青空の下、木々に囲まれた閑静なパッサージュが現れる。周りを見渡すと一見、ファッションブティックかと思うようなシックな構えのカフェ、ブランジェリー、肉屋、レストランが並んでいる。
 

日々を豊かにするパリ左岸の新名所 、Beaupassage(ボーパッサージュ)。

このパッサージュに名を連ねるのは、今フランスの食を引っ張る錚々たる面々。ヤニック・アレノ、ティエリー・マークス、アンヌ=ソフィー・ピック、ピエール・エルメ・・・などなど。そんな、食の世界を支える彼らが、高級レストランとは一味違った空間を提案している。
 

日々を豊かにするパリ左岸の新名所 、Beaupassage(ボーパッサージュ)。

日々を豊かにするパリ左岸の新名所 、Beaupassage(ボーパッサージュ)。

ミシュランの星を6つ持つ男、ヤニック・アレノ率いる「Allenotheque」はビストロとカーヴ・ア・ヴァン、ギャラリーを一体化させた全く新しい空間。フランスで唯一の女性3つ星シェフであるアンヌ=ソフィー・ピックが提案する「Daily Pic」は、 ”デイリー”ということば通り、お値段も手頃なガラス瓶入りの食事が並ぶ。日本贔屓でも有名な2つ星シェフ、ティエリー・マークスは2号店となるブランジェリーを。ピエール・エルメカフェでは、おなじみのマカロン、ショコラ、パティスリーに加え、朝ごはんやランチも楽しむことができる。
 

日々を豊かにするパリ左岸の新名所 、Beaupassage(ボーパッサージュ)。

日々を豊かにするパリ左岸の新名所 、Beaupassage(ボーパッサージュ)。

そのほかにも、ラテアート世界チャンピョンのバリスタ 山口淳一氏指揮る京都の珈琲店「%Alabica」がパリ初出店、シーフード・ストリートフードのお店「Mersea」ではフィッシュアンドチップスやバーガー、セビーチェを堪能でき、「Alexandre Polmar」では最高級の牛肉を購入することができる。お腹がいっぱいになればタイボクシングのチャンピョン率いるスポーツジム「Champion Spirit Rive Gauche」もあり、ボルダリングやアスレチック、ボクシング、ウエイトトレーニングで汗を流すこともできる。
 

日々を豊かにするパリ左岸の新名所 、Beaupassage(ボーパッサージュ)。



日々を豊かにするパリ左岸の新名所 、Beaupassage(ボーパッサージュ)。

パッサージュを歩いてみると、地元の人々の姿が目立った。その世代も様々で、このご近所に住んでいるのであろう老夫婦や、たむろする若者、仕事の合間にカフェを楽しんでいる紳士、マダム。パリの人々は間違いなくグルメであるが、毎日星付きレストランで食事をしているわけではない。大半のパリジャンは堅実家で、星付きレストランに行くのは観光客だと思っている人も少なくないだろう。そのニーズに応えたのか、ここ数年パリの風潮として、高級レストランのシェフが、カジュアルなセカンドラインのレストランを次々とオープンさせ、流行りを見せている。アートあり、緑あり、美味しいものあり。パリジャンが愛する三拍子揃ったこの新しいパッサージュ。ここは、最高級でありながら気取りすぎない、日常に組み込める範囲で最高の贅沢を提供する場所なのである。
 

日々を豊かにするパリ左岸の新名所 、Beaupassage(ボーパッサージュ)。

日々を豊かにするパリ左岸の新名所 、Beaupassage(ボーパッサージュ)。

日本からパリに旅行される方は、サンジェルマン界隈散策やボンマルシェでショッピングの合間に、この、美しいパッサージュに迷い込んでみてはいかがだろう。朝、昼、夕方、夜、どの時間帯にも必ず満足させてくれるお店が見つかる。
肩肘を張らず一流に触れることのできるこのパッサージュは、忙しいパリジャンにも、時間の限られた観光客にも、質の高いひとときを与えるパリのスポットとなるだろう。


Beaupassage
53-57 Rue de Grenelle, 75007
年中無休 7h00 – 0h00
 

日々を豊かにするパリ左岸の新名所 、Beaupassage(ボーパッサージュ)。

 


 
 

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デザインストーリーズ編集部(Paris/Tokyo)。
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