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家庭フレンチの定番を「フランス流、オイルサーディンの食べ方」 Posted on 2022/05/07 セギュール ちえみ(DS編集部) 料理好き パリ

日本ではあまり馴染みのない「オイルサーディン」。馴染みはないけれど、実は明治4年頃から日本でも売られているのだそうです。

オイルサーディンとは、塩漬けにしたサーディンを低温のオイルで煮たもの。サーディンは、マイワシなどのニシン科ニシン亜科の数種類の小魚の総称で、欧米ではそのほとんどがオイル漬けにされています。フランスに来た頃はこのオイルサーディンをフランス人がどうやって食べているのかがわからず、とりあえず日本人らしくオイルサーディンの蒲焼丼にしたり(とっても美味しいです)、パスタの具にして楽しんでいました。

家庭フレンチの定番を「フランス流、オイルサーディンの食べ方」



では、フランス人はどのようにオイルサーディンを食べているのでしょうか。
レストランの前菜に「オイルサーディン」があり、頼んでみたら、あら、びっくり! お皿にフタが半分開いたオイルサーディン缶がのって出てきたのです。なんと、フランス人は、前菜にオイルサーディン缶を一人一缶まるごと食べてしまうのです。カンパーニュパン(酸味の強いパンが合う)にバターをたっぷりのせ(塗るというよりのせる)、その上にオイルサーディンをのせ、塩とこしょうをガリガリっとふりかけて頂く・・・。

騙されたと思って一度やってみてください。このシンプルな組み合わせがどれだけ美味しいか!

オイルサーディン缶によっては臭みがあるものもありますが、上質のオイルサーディン缶は格別。バターとの相性も良く、キンキンに冷えた辛口の白ワインがすすみます。

缶詰はニガテという方は、オイルサーディンを手作りすることもできます。サーディンの頭と内臓を取り、1時間ほど塩漬け(10%)にし、水気をよく切り、80度くらいのオリーブオイルに鷹の爪やハーブ類を加えて20分ほど煮れば、缶詰とは一味違ったフレッシュなオイルサーディンの出来上がり。

DHAやビタミン、カルシウムなど、魅力的な栄養素をバランスよく含んだサーディン。暑い日に、オイルサーディンと白ワインで夏バテ解消間違いなしです。

家庭フレンチの定番を「フランス流、オイルサーディンの食べ方」



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セギュール ちえみ(DS編集部)

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パリ在住の料理好き。特にトラディショナルな料理に魅力を感じている。