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家庭フレンチの定番「キッシュとキャロット・ラペのプレート」 Posted on 2021/12/03 セギュール ちえみ(DS編集部) 料理好き パリ
ランチパーティーやピクニックのメニューに悩んだら、フランスのお惣菜タルト「キッシュ」の出番です。
キッシュといえば、お洒落なイメージが強いかもしれませんが、フランスでは古くから親しまれるアルザス・ロレーヌ地方の郷土料理。キッシュとは、ドイツに近いロレーヌ地方の言葉で「タルト」を表す「Kieche」や「Kuche」が語源のようで、「Quiche(キッシュ)」という言葉が初めて文献に登場したのは、なんと1605年。
キッシュの歴史がかなり古いことがわかります。
キッシュとは、パイ、またはタルト生地の器に卵と生クリームとグリュイエールチーズがベースとなったアパレイユ(フランス語で混ぜ合わせた生地のこと)をベースとし、いろいろな具材を入れて焼き上げたもの。
中でも「キッシュ・ロレーヌ」はキッシュのスタンダードで、基本のアパレイユにベーコンが入っています。
卵とベーコンの組み合わせはシンプルながら、絶対に裏切らない美味しさ。
タルト生地は甘みのないパート・ブリぜと呼ばれる生地を使うことがほとんどですが、甘みのあるパート・サブレ生地を使って作ったキッシュもおすすめです。
その場合はできるだけタルト生地を薄く作ってください。
キッシュは基本のアパレイユの配合さえ間違わなければ中は何を入れてもだいたい美味しく仕上がります。
子供にはやはりキッシュ・ロレーヌが人気ですが、ズッキーニなどの野菜を入れ、タイムを効かせた「キッシュ・プロヴァンサル」やスモークサーモン入りの「キッシュ・ノルヴェジエンヌ」もおすすめ。
ちょっとオトナ味のキッシュになります。
キッシュの付け合わせには「キャロット・ラペ」を。
フランスのお惣菜といえば、キャロット・ラペと言えるくらい、フランス人が大好きなにんじんサラダ。
フランス版にんじんしりしりです。
にんじんを千切りにし、塩をかけてしんなりさせ、水気をよく切って、ビネガーまたはレモン汁、オリーブオイルを合わせたものを混ぜ合わせるだけ。
お好みでマスタードを足したり、アクセントにパセリのみじん切りや干しぶどうを加えても美味しいです。
にんじんを2、3本使って大量に作り、常備サラダにしておけばとっても便利。
キッシュを温めて、常備サラダのキャロット・ラペを添えれば、はい、立派なワンプレートランチの出来上がり!
ボナペティ!!!
Posted by セギュール ちえみ(DS編集部)
セギュール ちえみ(DS編集部)
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