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家庭フレンチの定番を「たまには冷凍食品で。ヴィーガンクスクス」 Posted on 2020/06/27 セギュール ちえみ(DS編集部) 料理好き パリ

暑い日が続くパリ。連日、気温34度が続き、もう、ご飯を作る気力などおきません。ということで、日本にも進出しているフランス人の強い味方、冷凍食品専門店 PICARD(ピカール)にお世話になることにしました。ピカールは2016年に日本に進出し、今では東京周辺に14店舗あるようです。冷凍で気軽にフランス料理やイタリア料理が食べられるだけでなく、トマトソースや下処理された野菜、ハーブのみじん切りなど、料理の手間を省いてくれるものがたくさんあり、とても便利。最近はアボカドのキューブ状にしたものなんかもあります。私が常備しているのはデザート類とクロワッサン、ハーブ(パセリ、しょうが、ニンニクのみじん切りは超便利)、野菜にキノコ類など。そして、困った時のための2、3種類の料理も冷凍庫に待機させています。

その中で、今日ご紹介したいのはこのビーガンクスクスです。クスクスといえば、羊肉やメルゲーズなどのグリルと一緒に食べるのが一般的ですが、これはビーガン仕様なので全て野菜! お肉のかわりひよこ豆で作ったファラフェルが入っています。

家庭フレンチの定番を「たまには冷凍食品で。ヴィーガンクスクス」



フランスでは「ベジタリアン」に続き、「ビーガン」がかなり浸透していますが、ベジタリアンとビーガンはどう違うのでしょうか?
ビーガンは人間が動物を搾取することなく生きるべきであるという主義であり、動物性食品を避けるだけでなく、動物製品をも拒否する生き方です。例えば、ベジタリアンが卵や乳製品を食べるのに対し、ビーガン主義はそれらも食べません。そして、食べ物だけでなく、着るものにも気をつけます。ビーガン主義は自分の健康への影響のために動物を摂らないのではなく、人間が生きる目的(食べ物や衣服)のために、どんな形であっても動物への残虐行為、動物の搾取を取り入れてはならないとする道徳的な選択、生き方、考え方なのです。

家庭フレンチの定番を「たまには冷凍食品で。ヴィーガンクスクス」

特にここ数年でビーガン主義の人が増え、スーパーや冷凍食品にもビーガン仕様のものがたくさん売られるようになりました。フランスでは思春期の子供たちの中にも環境、道徳面からお肉を食べることに対して疑問を抱く子供が増えています。成長期の子供たちにはお肉を食べて大きくなって欲しいと思うのが親心ですが、実は野菜でもしっかり栄養分は摂取できるので、私たち大人も頭の中の常識を入れ替える時期にいるのかもしれません。

家庭フレンチの定番を「たまには冷凍食品で。ヴィーガンクスクス」

さて、このビーガンクスクスはというと、電子レンジで6分! 思っていた以上に美味しく驚きました。肉団子のようなファラフェルがゴロゴロと入っており、にんじん、セロリ、ズッキーニにひよこ豆もたっぷり。アリッサ(唐辛子ペースト)をつけて食べるとより本格的な味に。暑い日々の救世主、ピカールの冷凍食品で得たアイデア、ビーガンクスクス。ちょっと涼しくなったら手作りビーガンクスクスに挑戦してみようと思います。



Posted by セギュール ちえみ(DS編集部)

セギュール ちえみ(DS編集部)

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パリ在住の料理好き。特にトラディショナルな料理に魅力を感じている。