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オーストラリア東海岸発、ブッシュファイアーと新しいシドニーの顔 Posted on 2020/01/21 ふ〜みん 会社員 オーストラリア・ブリスベン

ここ数日、雨が降ったりやんだりのブリスベンからシドニーへ、毎年夏恒例の親戚訪問旅行をしました。
マスクも荷物に入れて。スモークがひどく、昼間でもライトをつけて車が走行していた時期に比べ、シドニー市街でスモークはさほど感じられませんでした。
雨が降って少し消火されたようですが、まだ全てのブッシュファイアーが鎮火にまでは全然至っていません。

ちょうどシドニー入りした16日、日本の自衛隊2機も山火事の支援にきたというニュースが流れました。三陸沖地震の津波の時、オーストラリアの軍隊が支援に行ったので、お返しにきてくれたそうで、大変嬉しい気持ちです。オーストラリア人の親戚も、困ったときに手を貸してくれるのが本当の友人、と喜んでおりました。

オーストラリア東海岸発、ブッシュファイアーと新しいシドニーの顔

FIREWatch で見てみると現時点でこのような状況です。
大きい山火事はニューサウスウエールス州(NSW)に多いですが、次にビクトリア州(VIC)、他の各州にもブッシュファイアーは何か所にも及び、調べてみると現時点で10億ヘクタール相当焼けてしまったとのこと。東京を中心にした円で、いわき市も浜松もすっぽり入ってしまうほどの広さです。

28人の方が命を落とされ(現時点)、2000軒以上の家が被害に見舞われ、多くの野生動物が犠牲になりました。スモークは南米チリまで届いていたそうです。

日本や世界で人気のコアラたちも絶滅の危機。コアラの種類によって食べるユーカリの葉の種類が違うので、助かったコアラたちも食べられるユーカリが焼けてしまって食べるものがなく、生きられるかどうか、なのです。
カンガルーアイランド(サウスオーストラリア州の島)で助け出されたコアラたちにおいては、本土のコアラと違いクリミジア菌に感染されていないいわばピュアなコアラ。そのため、火傷治療のために本土に連れてこられないのだそうで(連れて来ると感染してしまう)、獣医さんたちが島に渡って治療しているようです。



さて、今回シドニー市内で目についたのは、去年訪問した時にはまだなかった、クラウンカジノ Crown Casino。まだ、建設途中ですが新しいランドマークになること疑いのない背の高い不思議なデザインの建物です。

オーストラリア東海岸発、ブッシュファイアーと新しいシドニーの顔

シドニーへ行くたびに工事中だったライトレイル(路面電車)もやっと開通していました。計画より工事期間(4年と2ヶ月)も予算(当初予算の倍の29億ドル)も大幅にオーバーしたようですが、シドニー市内をハンサムな市電が走っていました。巷では一時ブーイングが飛びかっていたそうですが、乗車賃も安く、今ではみんな喜んで便利に利用しているそうです。
日本では無くなってきた路面電車ですが、オーストラリアでは逆に増やしており、しばらく前ゴールドコーストにも開通し、ブリスベンでも建設中。路面電車はエコですし建設費用はともかく(笑)、とても楽しみでもあります。
 

オーストラリア東海岸発、ブッシュファイアーと新しいシドニーの顔



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ふ〜みん

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1989年、オーストラリアに移住。メルボルン3年、ケアンズ24年、ブリスベン4年在住、NZ人ダンナ、独立した娘1人、某会社経理課勤務、オーストラリア国籍、今までに訪問した国45ヶ国。