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人生は後始末 「ガウディとサグラダ・ファミリア」 Posted on 2017/02/03 辻 仁成 作家 パリ

着工から完成までに300年はかかると言われてきたサグラダ・ファミリア。
最近、その工期が半減され、2026年、ガウディの死からちょうど100年目の節目に完成が前倒しされた、
というニュースが飛び込んできました。
つまり、150年ほど工期が短縮されるというのだから、驚きです。

3DプリンターやCNC石材加工機など、IT情報技術の活用が可能になったからだというのですが、・・・本当かな? 

人生は後始末 「ガウディとサグラダ・ファミリア」

じゃあ、この際だから、サグラダ・ファミリアの現在を改めて見つめてみようと小生は思い立ちました。
息子を含む5人のDS編集部員が大挙、バルセロナを目指すことになります。

建築家アントニオ・ガウディ、聖家族教会(サグラダ・ファミリア)、そして、カタルーニャの州都、バルセロナの今の様子を取材してきました。

人生は後始末 「ガウディとサグラダ・ファミリア」

サグラダ・ファミリアの芸術工房監督は日本人の外尾悦郎さんです。
福岡出身の彼は小生の友人でもあり、兄のような存在。
この数年、疲れ切っていた小生はこの年長の友人に何度も救われてきました。

しかし、いまだきちんとサグラダ・ファミリアについて語り合ったことがなかったのです。
これはいい機会です。
今回、バルセロナで長時間のインタビューを行うことになりました。
ガウディのことを尊敬する外尾氏の言の葉の中に小生は多くの希望を見つけることが出来ました。(来週配信予定)

人生は後始末 「ガウディとサグラダ・ファミリア」

アントニオ・ガウディという人は本当に不思議な人です。

物凄く短気な人物だったと言われています。女性恐怖症だったとも言われています。
市電にひかれて亡くなるのですが、その時の身なりがあまりにもひどく、ホームレスの人と間違えられ、タクシーは搬送を拒否(のちに運転手は逮捕)、本人確認が出来ずほったらかされ、事故から3日後に死亡しています。
でも、その葬儀には多くのバルセロナの市民が参列しました。

孤独だったガウディ、しかし、彼はバルセロナの人々に愛されたのです。
そして、彼は死後、着実に評価されていきます。

来週、再来週とデザインストーリーズではガウディのサグラダ・ファミリアと題して大特集を組みます。
これは目が離せません。ぜひ、ご一読ください。

人生は後始末 「ガウディとサグラダ・ファミリア」

今日の後始末 

「奇跡はおこっています。そこにサグラダ・ファミリアがあります」