某月某日、朝、起きて、今日も精一杯生きたロック、と叫んで廊下に出たら、おおお、事務所の廊下が一面水浸しになっておるー。
どうしたのだ、としゃがんで水源を探したところ、匂う、これは、三四郎のおしっこではないか！！！
「三四郎！！！！」
父ちゃんは激怒し、探し回った。
「三四郎はどこじゃああああ～」
ソファの下で小さくなっている三四郎を発見！
「さんちゃん、なんで、おしっこしちゃったの？」
三四郎、目をそらす。なにか～、みたいな他人事のような顔でしらを切った。
思えば、2023年、おしっこ漏らしたことなんかなかった。
我が家にやってきたばかりのころ、まだ、息子が一緒に暮らしていた時に、散歩が待てず、おもらしをしたことがあったけれど、ここ最近は、一度もないのに、どうしちゃったの？
よく観察してみると、大きな水たまりが三つあった。
つまり、ああ、漏れる～、漏れた、やばい、パパしゃんに怒られる我慢しなきゃ、ああ、でも、漏れる、漏れた、やばい、やばい、もう駄目だ、我慢の限界だ、ジョバジョバー、という感じではないか、と想像した。
三四郎を睨みつけるも、視線をそらし、知らんぷりが、つづく。
ぼくじゃないもーん、という顔をしているが、明らかに嘘をついている態度であった。
だって、不自然でしょ、いつも入り込まないソファの下から顔だけだして、視線あわせないで、窓の外ばかり見つめておるのだから・・・。やれやれ。
朝から、拭き掃除の父ちゃんであった。

ともかく、ここのところ、なんか様子が変なのである。やたら、
「ふんふん、ふーん、ふーん」
とぼくに要求してくるのだ。
前は、そんなことはしなかった。
ジュリアのところで他の犬がジュリアに甘えているのを見て、甘え方を覚えてしまったのかもしれない。
ふんふん、するとおやつがもらえたり、かまってもらえたり、自分の方をむいてくれる、ということを学習したようであった。
ふんふん、も、一日中やられると、マジで、うざい、のであーる。
ふーん、ふーん、とエスカレートすることも多くなった。これが、どこぞの夜な夜ななお姉ちゃんのような泣き方で、身体もなんかくねらせ、しなり気味なのである。
「ふーん、ふーん」
餌がおいてある本棚（ぜったい届かない一番上のかごにおやつはまとめられている）を見上げ、要求してくる。
「ダメだよ、さっき、ごはん食べたじゃないか。また太ったら、ジュリアに怒られるのはぼくなんだからね、甘やかしすぎですよって」
「ふーん、ふーん」
抱っこして、とせがむときも、同じなのだ。抱っこしてよー、と赤ちゃんがなく、あれなのである。重たいから、ダメ！！！
鼻のてっぺんから、「ふーん、ふーん」と泣く、ひじょうに耳障りな甘え方なのである。あああ、もう、いい加減にしてよ、仕事ができなーい！！！　さんちゃん！　
「ねー、あなたー、たまには、いいでしょ、ねー、あなたったらー、ん、もー、あなたァ」
お前は、俺の嫁かァ！！！
ええ加減にせーよ、さんしー。
かっちーーーーーーーん、となって激怒した父ちゃんであった。
「おしっこは漏らすし、おやつばかり要求するし、抱っこばっかりできるか！」
と怒りながら、気が付くと、おやつボックスの中からさんちゃんの好物「噛み噛みチキン」をひとつとりだし、これでおわりだからね、と甘やかしている、ダメダメ父ちゃんなのであったったー。
やれやれ。

※　さんちゃんの親友、るるちゃん！！！

一番、苦労するのは、食事時である。
今日は、期限が一週間も切れている、いただきものの「しらす」をアヒージョにしたら、あらら、御覧いただきたい、最高のしらすのアヒージョができたので、これにパスタを絡めて、優雅なランチとあいなったのだけれど、
「ふーん、ふーん」
が足元で始まった。
「三四郎、危ないから、何度言ったらわかるんだよ。油を使っているときに、足元に来るんじゃない。油、頭からかかったら、死んじゃうぞー」
「だって、あなたァ～、こんなに香ばしいにおいがお部屋中に漂っているんですものー、わたしだって、たまりませんのよ、ふーんふーん」
「こら、気色悪いわー。もっと男らしくできんのか！！！」
「ふーん、ふーん」
三四郎には、男らしさが、わからないようであった。そりゃあ、そうか。
という具合に、朝から晩まで、ふーんふーん、を繰り返す三四郎なのだった。
おかしなコンビのおかしな生活は続いています。
やれやれ。

えへへ、人生は、つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
2023年のだいたいのお仕事がピークを過ぎたので、12月はすこし休んで、のんびりしている父ちゃんと三四郎です。年内、海外への移動はありませんし、ライブもなし、ま、年末はツジビルの動画配信などしか、予定がない状態です。忘年会とかも、今のところどうなるかなァ、という感じですが、さんちゃんがね、活動範囲を制限してくれています。あはは。
めるしー。