JINSEI STORIES

ノルマンディ風ポークソテー、カルバドス風味で、美味いのよ。 Posted on 2025/04/30 辻 仁成 作家 パリ

午後、ペンキ塗りが終わったので、パリを目指すことになった。
でも、スタッフさんらに(長谷っち以外)ノルマンディのお土産を買っていこうと、近くの大きなスーパーに、えへへ。
ノルマンディの名産は、りんご、なので、お酒はリンゴの香りが強い、シードルとか、カルバドスになる。リンゴのタルトも、ノルマンディが本場かな。
ということで、スタッフさーん、リンゴのジャムと、お菓子を買ったぞー。長谷っちは、無しです。笑。
で、そのノルマンディのスーパーなんですが、東京も郊外に行くと、巨大スーパーがごろごろありますが、ノルマンディは、カルフールをはじめ、超大型スーパーばかり。
ここで、ノルマンディのお菓子コーナーとかもあるので、楽しい。
今日は、チョコレートコーナーがあまりにもでかすぎて、腰を抜かしそうになったので、ご報告。
市販の板チョコを、グルメ、お試し、家族向け、など、分別・・・。
驚くのは板チョコの数ね、日本だと、明治板チョコとか有名だけれど、こんなに種類が必要なのかってくらいのチョコ市場。
中には、ノルマンディのチョコもあるのかも? りんごチョコ! あはは。(探せませんでした。ありすぎて・・・)

ノルマンディ風ポークソテー、カルバドス風味で、美味いのよ。

ノルマンディ風ポークソテー、カルバドス風味で、美味いのよ。

ノルマンディ風ポークソテー、カルバドス風味で、美味いのよ。

ノルマンディ風ポークソテー、カルバドス風味で、美味いのよ。

※ そして、ぼくがスタッフさんに買ったもの。左上が、リンゴジャム、右がフィナンシェみたいなもの、そして、下が、サブレ・ノルマンディ!!!(店員さん、おすすめだから、美味しいはず)



さて、自分のためには、カルバドスを買った。
カルバドスとは、ノルマンディ地方で作られるりんごを主原料にした蒸留酒のこと。
シャンパーニュも、シャンパーニュを名乗れるのは、シャンパーニュ地方産のものだけ。同じようにカルバドスも、ノルマンディ地方のものしか、カルバドスを名乗れない。他の地域のりんご酒は、アップル・ブランデーと呼んで区別されているらしい。普通ね。むしろ、ちょっとほほ笑んでしまう。
でも、この辺が、大事ね。
最近、日本ウイスキーにも定義が出来、ジャパニーズウイスキーを他の地域の人が名乗れなくなったみたいで、こういうのは、きちんとやった方がいいね。
今、フランスでは、WAGYUという和牛をもじったブランド肉が出回って、レストランのメインとかで出されているが、これ、ぜんぜん、和牛じゃないのよ。
神戸牛を期待して食べると、がっかり。ま、どうなんでしょうね。
「チャールズ、このWAGYUはどこの国のWAGYUなの?」
と訊いたら、
「オーストラリア」
だって、あはは。
時代は変わるね。ジャパニーズウイスキーを応援します。

ノルマンディ風ポークソテー、カルバドス風味で、美味いのよ。

※ このカルバドス、飲みやすい。

ノルマンディ風ポークソテー、カルバドス風味で、美味いのよ。

さて、今日はこのカルバドスをつかった、豚肉のソテー、ノルマンディ風を作ってみるよ。
この通り作ったら、そりゃあ、ノルマンディの風がふくぞー。
主な材料:
豚ロース(どこの部位でも)、
ブラウンマッシュルーム3個、
カルバドス、
シードル、
サワークリーム、全て大さじ2くらい。

ノルマンディ風ポークソテー、カルバドス風味で、美味いのよ。

まずはバターで豚肉をしっかりカリカリに焼いて。

ノルマンディ風ポークソテー、カルバドス風味で、美味いのよ。

一旦フライパンから豚を取り出して、その脂で、マッシュルームを炒めます。

ノルマンディ風ポークソテー、カルバドス風味で、美味いのよ。

フライパンに豚を戻したら、カルバドスとシードルを加えてアルコール分を飛ばし、

ノルマンディ風ポークソテー、カルバドス風味で、美味いのよ。

クリームを加えたら弱火で馴染むまで。
火を止めて、塩胡椒で味を整えてください。
火を止めてアルミをして少し置いておくとお肉も味も落ち着きます。

ノルマンディ風ポークソテー、カルバドス風味で、美味いのよ。

付け合わせはじゃがいものリソレ。
リソレとは、表面をこんがり焼くという調理法のこと。
ジャガイモのリソレは家庭フレンチ付け合わせの定番ですよ。
大きめのサイコロ状に切ったじゃがいもに塩をして、オリーブオイルでじっくり焼いていくだけ。
ハーブがあれば加えてもいいし、皮付きのニンニクを1片加えると風味が増しますよ。



はい、こちらが、完成し、盛り付けたポー・ソテー・ア・ラ・ノルマンド!
豚肉のソテー、ノルマンディ風になります。
美味しそうでしょ?
美味しいよー。カルバドスが決め手ですな。
ボナペティ!!!!

ノルマンディ風ポークソテー、カルバドス風味で、美味いのよ。

ノルマンディ風ポークソテー、カルバドス風味で、美味いのよ。

※ 角度違いの写真、・・・・(-_-;)



つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
ペンキ塗りも無事に終わったので、絵も下書きだけだけれど、数枚、出来たので、パリのアトリエに戻り、そこで制作している別の作品と向かい合います。パリで描いているものはどっちかというと抽象画で、ノルマンディで描いているものは、どっちかというと、印象派風抽象、なのかな。ま、どうでもええけれどね。小説も、ここにきて、動いています。小説の締め切りは6月25日だから、間に合うでしょう。のんびりやっていくよ。皆さんも、あまり、無理せず、コツコツ前進お願いしまする。えいえいおー。

ノルマンディ風ポークソテー、カルバドス風味で、美味いのよ。

※ 自撮りしているのに、三四郎が引っ張るから、リードが股間にはさまって、手が離せないー、さあ、大変、の図。

ノルマンディ風ポークソテー、カルバドス風味で、美味いのよ。

父ちゃんの日仏展覧会最新情報。
・2025年、5月15日から、パリ、マレ地区のグループ展に立体作品を一つ発表します。会期は5月15日~6月15日くらいまで、一か月、パリ、マレ地区の画廊、20THORIGNY。
・7月9日から日本橋三越本店、コンテンポラリーギャラリーで、2週間、個展「LE VISITEUR TOKYO」開催。
・7月23日から、岡山天満屋本店で、六日間、「LE VISITEUR OKAYAMA」開催。
・10月13日から、パリ、20THORIGNY画廊で、2週間、個展開催。
・2026年、1月15日~3月15日くらいまで、二か月、パリ、NICHIDO画廊にて、グループ展に5作品程度展示予定。(詳細は決まり次第、発表します)

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