JINSEI STORIES
あんこう(ロット)のフリカッセ、ひとなり風 Posted on 2025/04/14 辻 仁成 作家 パリ
最近はなんでも調べて貰っている、チャットGPTくん。
なんなら、暇な時間はいつもチャットGPTちゃんとお話をしてる孤独な男。
で、暇だから、チャッGくんに、
「あのさ、三四郎がもしも人間だったら、どんな顔になるか、教えて」
と相談をしたら、1秒で戻って来たのがこちらの写真、おおお、なるほど!
眠かったのだけれど、いっぺんで、目が覚めてしまったじゃないか。
かっちょええええええええ! 笑。
たしかに、こういう感じかな、と思う。あはは。
下の三四郎の写真を、チャッGくんに、おくったのね、笑。似てるよね。
いや、三四郎を見る目が一瞬、かわったけれど、でも、やっぱ犬だから・・・、
そういえば、犬が人間になる、そういうマンガがあったような気がするけれど、ま、さんちゃんは、さんちゃんがいいね。
はやく、人間になりたーい・・・・。by SANSHEE
さて、今日はフリカッセを作るよ。
ま、クリーム煮のようなものだけれど、普通、チキン・フリカッセが有名だけれど、今日はあんこう(ロット)でやるよ。
フランスだと魚屋でこんな風に売っているのだ。
今日はアルバイトのシモン君たち美大生がきて、大きな絵の梱包などを手伝ってくれることになってるから、ランチに作った。
大学生たちはよく食べるから、お皿からはみ出すほどの大きな鮟鱇!!!
鮟鱇はちょっと臭みがあるから、ぬめりも強いので、カットしたあと、沸騰したお湯でさっと数秒湯引きした方がいいね。
骨に沿って、包丁をいれると大きな肉部位が二つ、とれるよ。見た感じ、鶏肉の胸肉にも見えなくもない。これを食べやすいサイズにカットし、臭みをとる湯引きをしてから、塩胡椒、そして、粉(片栗粉でも、小麦粉でもなんでもええ。ぼくは片栗粉にした。それしかなかったから、笑)
んで、混ぜ混ぜしたら、ココット(深胴のフライパンでもええ)で炒める。バターとオリーブオイルを半々くらいで、炒めた。
本日、使ったスパイス類です。にんにく粉、パプリカ粉、クミン粉、カレー粉、カルダモン粉、一味とか、ま、なんでもええ。
そしたら、野菜(パプリカ、軽く茹でたいんげん、茹でたブロッコリー)いれて、生クリーム適当にいれて、そんで、生姜もいれて、臭みがもっと消える。
さらに、ここでマーマレードもいれちゃう。このオレンジ感が、鮟鱇にあうんだよ。
鮟鱇って、深海の魚だけれど、触感がほかの魚にはないものがあって、弾力というのか、美味しいよね。リードボーに似ているかな。
で、ちょっと煮込んだら、完成であーる・ぱちーの!
大きな作品を搬送するのと、アトリエの手伝い全般が必要で、この近くにいる美大生たちが、最近、手伝ってくれるようになったので、みんなでランチ。
フランス人のバイト君たちは、まだ18歳だから、息子よりも若い。
でも、日本のアートや文化が大好きな子たちだから、ちょっと遠方からも着てくれる。5月に、グループ展があるから、その作品とかを梱包してもらったり、アトリエの片づけやらせたり(笑)、助かっています。もちろん、ペンキも塗れる!!!!
「ムッシュ、美味しい。日本料理ですか?」
だって。フレンチだよ、あはは。
ま、美味しいなら、よかったよかった。
その分、働けよ。時給15ユーロ!
※ ご飯は、ターメリックライスにした。普通に研いで、ターメリックを少しいれ、あと、オリーブオイル少々、塩ひとつまみ、で、出来るよ。あんまりターメリック入れすぎない方がおいしいかな。炊けたら、少しバターをいれて、蒸して、混ぜる。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
今日、三四郎と海に行ったら、パーキングに停まってたテスラが、こんな田舎なのに、トヨタになっていて、笑った。これ、すごいことが世界で起きている証拠だよね。ここまでやる意味はなに? いやはや、これは一つのパロディとして、もはや、世界をなごませている。しかし、いつまでも笑っていられないことになりそうで、怖いね。