JINSEI STORIES
懐かしのニューヨーク・ミートローフで週末を乗り切る! Posted on 2025/03/30 辻 仁成 作家 パリ
昔、1999年くらいに一年間、ニューヨークのセントラルパークのすぐそばで暮らしたことがあったのじゃ。いんたーなしょなーるーーーめん。
その頃、カフェレストランに行くと、みんなミートローフ食べてた。
最後にNYに行ったのは、2010年くらいで、音楽フェスに招かれて、東海岸ツアーをやった。二回もツアーやったんだよー、がんばったね、ZAMZAというバンドで!
ま、自慢話も、昔のことだから、やめとこか。
そのツアー中、お弁当が出て、そっれも、ミートローフだった。
ニューヨークのミートローフって、柔らかくて、グレービーソースが酸味があって、甘くて、えぐいケチャップ味で、ジャンクなうまさがあって、フランスでは、絶対に出会うことがなくて、不意に、食べたくんることが、ある。
うまいんだけれどね、パリでは、まず、見かけない!!!
昨日、結局、数千冊の本を田舎に移動させる作業が完了せず、人員を増やして、今日、再び、再挑戦、本の箱詰めをやった。
週末なのに、スタッフさんを借り出した申し訳なさから、美味しいミートローフを食べさせたいと思った父ちゃんであった。
あはは。
父ちゃんの思い出の味、ニューヨーク・ミートローフが今日の献立提案ということになるのじゃ、どうじゃ、まいったか。
これがね、ハンバーグのようで、微妙にというか、ぜんぜん、違う。
ニューヨークのお母さんの味なのだ!
めっちゃ、簡単だから、やってみよう。
主な材料、あくまでも、目安で・・・。
牛豚あいびき肉、500g
玉ねぎ大1
イタリアンパセリ、がばっと。
にんにく2かけら
けちゃっぷ大匙2
牛乳、適当だけれど、半カップ超かな
ハーブ類は、プロヴァンス風ハーブなら、なんでもいい。イタリアンハーブでも、その辺、いい香りのもの、南仏の風みたいな、オレガノとか、ね・・・でも、いろいろとけっこう、入れてもいいと思います。南仏ハーブセット瓶、みたいの売ってるけれど、そんなのでいい。南仏シーズニングスパイス、みたいなやつ。
グレーズ・ソースの材料、
ケチャップ、ホワイトビネガー(決め手)、マスタード(決め手)、ガーリックパウダー、オニオンパウダー、ブラウンシュガー、割合はね、ケチャップが大匙3だったら、残りは大匙1という感じ。酸味が強い方がおいしいので、ホワイトビネガーは大匙2くらいのバランス。
これで、全体を調整し、胡椒とか、ハーブ類を入れると、いい。塩はここではあまり必要ない。最後に食べる時に、フラードセルとか、かけると、来る!!!
まず、玉ねぎを微塵切りにして、炒める、ハンバーグの要領で。
ボウルに、全材料をいれて、手でこねる。こねこね。ハンバーグを作る要領で。
ハンバーグを作る要領で!
そしたら、18センチのケーキ型にクッキングシートを敷いて、詰め込む。
それと、同時進行で、ジャガイモを塩胡椒&、にんにくの微塵切り、パセリ、パルメジャーノ・レジャーノ、パプリカ、オリーブオイル、でぐじゃぐじゃに混ぜてから、オーブンへ。
一緒に並んでオーブンに。
だいたい、あらかじめ熱しておいた180度のオーブンで、45分くらいかな…。それ以上かかるかもしれない。
で、オーブンが仕事をしている隙に、グレーズ・ソースを作るのであーる。
BBQソースともいうし、グレービーみたいな、ぼくはミートローフソースと呼んでいる。
ごめんなさい、ソースの名称、忘れた。グレーズかな?
でも、ぼくの作り方は、以下になります!
使うのはこの二つのパウダー。にんにくとオニオンのパウダーね。アメリカで暮らしていた時は、こればっかりだった。
今はもう、使わない。あはは。なんでやろ?
材料を鍋にいれて、じっくりと煮る。
30分過ぎたら、一度、体温計(笑)で温度をはかり、その時に、ソースを刷毛で塗る。
イイ感じじゃーーーーん!!!! ほんと、こういうのを、幸せ、というんだよね。料理をする醍醐味はここにあり。
ケーキ型で焼くと、中まで火が入りにくいので、温度を測る。
中心部、75度以上が推奨だけれど、温度計(温度計とはいわないよね、なんだろ? なんでもいいか、温度測るやつ)ない人は、フォークで刺して、肉汁が透き通っていれば、火が入っていることになる。
これ、ハンバーグの要領で。
おんなじ。
ただ、大きいから、火が入りにくいよ。
気を付けてくださいまし。
はい、できたら、大きなお皿にうつして、食べる人の数、カットして、横にポテトを添えたら、完成。
うううう、相変わらず、うまそうじゃないか~。
ということで、ボナペティ!!!!!!
美味しかった。仕事、はかどったよ。メルシー、ニューヨーク!!!
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
数千冊の本はすべて段ボール箱に入ったので、まもなく、田舎へ旅立ちます。事務所の荷物の半分ほどは、アトリエに移動となり、事務所は、新しい父ちゃんのプロジェクトをスタートさせるパリ拠点となるのであります。さあ、いったい、何をやらかすんでしょうか? 人生はつねに、大冒険の連続ですからね、楽しんで頑張るのが一番だね。えいえいおー。
【お知らせ、まとめ】
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5,個展「LE VISITEUR OKAYAMA」、岡山天満屋:2025年7月23日(水)~28日(月)
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7,パリ個展「LE VISITEUR PARIS」、ギャラリー、20THORINY。10月中旬からだいたい2週間、予定。まもなく、発表します。
8,5月の中旬から、パリのマレ地区で、初のグループ展に参加。立体作品を発表。
9,引退公演「大阪フェスティバルホール」ライブ配信、全プラットホームにて。