JINSEI STORIES
パリのカフェで出てくるような、フレンチ・シーザー・サラダを作ろう! Posted on 2025/03/25 辻 仁成 作家 パリ
行きつけのカフェで、三四郎とくつろぎながら、今日は何を食べるか、考えていた。
そういう時に、カフェのメニューは役に立つ。
なになに、ほー、いろいろとあるなー。で、自分のお腹と相談をして、サラダ系がいいんじゃないか、と思ったら、シーザーサラダ、が目に飛び込んできた。
シーザーサラダはどこのカフェにも必ずある。
ただ、違いがある。鶏肉が、グリルか、チキンカツか、にわかれるのだ。
お腹がすいている時は、ビールとあわせてチキンカツが最高なのだけれど、そうでもなく、軽く済ませたい時とかには、グリルとか、鳥ハムの方が助かる。
ということで、今日はチキングリルをのせた、シーザーサラダを作ることにした。
では、一緒に作ってまいろう!!!
えいえいおー。
日本で買ったこの「塩麹」が便利なので、鳥のささみ肉をジップロックにいれて、塩麹をすだね、小さじ1~、1,5くらい入れて、よく揉み、2,3時間、放置する。(一晩でもいい。長い方が味が染みるけれど、短くあっさりマリネするのも悪くない)
塩麹だから、塩はいらない。胡椒も別にここでは必要ない。
クルトンを作る。
シーザーサラダにおけるクルトンの立ち位置は偉大だ。
これは既製品じゃない方が断然に美味しい。クルトンを食べるために、シーザーサラダを作る、と言っても過言じゃない。
なので、辻家では、余ったバゲットは捨てずに、全部、ジップロックに小分けにして、冷凍保存している。クルトンのために!!
自然解凍したバゲットをサイコロ状にカットし、オーブン皿の上にクッキングシートをのせて、その上にまんべんなく引き詰める。
ぼくは多めにつくり、ビールのつまみに、している。
味付けは何でもいいけれど、軽めの塩胡椒、ハーブ類、・・・ぼくはタイム、パセリ、(あればローズマリーとかもいい)などをおき、オリーブオイルを回し掛けしておく。あと、ちょっと唐辛子系の粉があれば、パプリカとかなんでもいいけれど、日本の七味とか一味でもいい。ぼくは「七色唐辛子」というのを買ったので、使った。
これを160度くらいのオーブンにぶちこんで、じっくり、こんがり、焼きあがるまで、ほったらかす。
ま、要は、なんでもええ!! 笑。いつものごとく。
で、ボウルに、以下をいれる。
アンチョビ、4枚とか
卵の黄身、3個
オリーブオイル、まわしがけ、
ビネガー、大匙1
レモン、一個
パルメジャーノ・レジャーノ、最初は20gくらいかな。好きなだけ。あとで完成してから、また同量くらい使います。
マスタード、小さじ2
にんにくのペースト、大匙1とか
マヨネーズ、小さじ1とか
塩胡椒、割と多め。
作り方、あくまでも目安で、どうぞ、お好きに、なんでもいいよ。
アンチョビはフォークで原型をとどめないくらい潰してね。そこに残りのものを加えて、撹拌機で、一生懸命混ぜていく。順番に少しずつ、にんにく、入れて混ぜたら、卵入れて混ぜる、という方が、肯定がわかっていいかもしれないね。
ぼくはアンチョビ以外はいっぺんにいれて、混ぜ、最後にパルメジャーノ・レジャーノを摺って、混ぜる、かな。いつもはこれ。
今日はレモンを半分にして、柚子のジュースを半分加えたのね。イラストレーターの鵜ノ澤さんにいただいた柚子の原液というのが、素晴らしくて、やってみたら、最高であった。
でも、レモンだけです、普通は・・・・。あはは。
鳥を焼く。焼き色が出ると、塩麹がちょっとソースっぽくなる、そこがいいね。
オーブン、焦がさないように、チェックしながら、よきところで、取り出す。こんな感じ。めっちゃ硬い食感が、最高。噛めば噛むほど味が出て、ビールがとまらなーい!!!!
タイムは、マジで、いい仕事するんだ。うちは、切らしたことがない。
ボウルの底にシーザーサラダドレッシングがたまっているところに、好きな葉っぱをどかんと載せ、混ぜ混ぜ!
ということで、
お皿に盛って、(ぼくは木のいつものボウルをそのまま使うので、そのままが便利だし)、上に、チキンとクルトンをどばっと載せて、上から、追いパルメジャーノ・レジャーノをすきなだけ、いったれ!!!
ごらん、最高でしょ?
こんなのペロッと食べれちゃいますよ。カロリーも安心かな。自分で全部作っているから、オイルの量とか、わかっているし、ヘルシー。
いただきまーす。
ボナペティ!!!
食後は、画材屋に行ったら、ぼくの画集を、壁に飾っていてくれた、半年ぶりくらいなのに、・・・。
ムッシュ画材屋さん、超、嬉しい。
彼も、実は、額屋さんなんだよね。フランスはいたるところに額屋があって、それだけ、人々が家に絵を飾る文化がある、ということで、たとえば、うちのパリの事務所の周辺にも、2~3軒、額屋がある。
ということで、嬉しいから、サインをしちゃった。
「ムッシュ・ツジー、ありがとう。すごい好きな世界だよ、あなたの描くノルマンディ。ぜひ、個展やってくださいよ」
だって、嬉しいじゃないのー。
いつか、オンフルールとか、で開催できたらいいな。(きっと来年くらいにやっていると想像します。回遊魚のぼくのことだから)
※ 考えるおじいさん。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
ご飯ばっかり、ここで紹介していますが、父ちゃんは料理人ではありません。料理好きなおじさんです。本業は表現者なので、料理もまあ、表現の一種だから、いいですよね。料理って、レシピはあくまでも指針くらいが、楽しいですよ。自分でアレンジをして、より自分ごのみの料理が出来た時、生きている豊かさを感じます。明日、何をたべてやろうかな、という喜びを毎日噛みしめながら、生きています。お金を残すより、美味しいものに使い切る、これがぼくの道楽道なり、ひとなり。えへへ。
※ 三越の個展、近づいてきましたね。今日、配置図を画廊の方に送りました。一部、修正をしたので、ほぼ、絵の配置、これで、完成です。今回は、大きな絵が少なく、小さな、卓上作品が結構、多めです。キッチンとかの壁にもいいですよね。振り返ると、父ちゃんの絵がある生活、ふふふ。ぼくは毎週、自分の絵を替えて、楽しんでいます。
25日、日本時間、22時から、生放送、ラジオ・ツジビルをやります。自著を朗読をしますよ、今回は・・・。TSUJIVILLE!!!!
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【お知らせ、まとめ】
1,エッセイ集「犬と生きる」好評発売中。マガジンハウス刊
2、ラジオ・ツジビル生放送、月3回、次回は、25日、日本時間、22時スタート
3,引退ライブ公演のDVD記念ボックス:
https://tunagate.com/community/vlKQvE5b/products/21
4,個展「LE VISITEUR TOKYO」、三越日本橋本店、2025年7月9日(水)~21日(月)詳細は、6月ごろに三越のHPにて発表。
5,個展「LE VISITEUR OKAYAMA」、岡山天満屋:2025年7月23日(水)~28日(月)
6、サティとラベルの曲を演奏しながら、これまでの作品をも鑑賞できるYouTube
7,パリ個展「LE VISITEUR PARIS」、ギャラリー、20THORINY。10月中旬からだいたい2週間、予定。まもなく、発表します。
8,引退公演「大阪フェスティバルホール」ライブ配信、全プラットホームにて。