JINSEI STORIES
なんちゃってシンガポールチキンライス、行動は仕事を呼ぶよの巻 Posted on 2025/03/21 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、今日は快晴のパリ。もう、春だね。
ノルマンディに戻る予定だったが、友だちのロランが個展をやっているというので、「来いよ」と呼び出され、午後、マレ地区の画廊へ。
で、その前に腹ごしらえをしないとならないと思い、忙しかったから、炊飯器をつかって、手抜きのなんちゃってシンガポールチキンライスを作って、食べた、父ちゃんであった。これだと、ほんと、あっという間に、出来るし、美味しい。
やる?
今日の献立に、いかが?
まずは、材料から。
鶏もも肉1枚、白米1合、しょうが、にんにく1片、玉ねぎスライス少々、ナンプラー大1、鶏がらスープの素小1、レモングラス一本(乾燥でもいいよ、もちろん。なくてもいいさ)ネギ青い部分、生唐辛子1本! あと、適当。シイタケを入れた。
ナンプラーでも、ニョクマムでもどちらでも大丈夫。
いつもは、鶏肉は焼かないで、両面にフォークで穴を開け、塩胡椒をして、酒大2をふりかけ、15分ほど下味をつけてから、そのまま、炊飯器にいれるのだけれど、今日は、気分的な問題で、皮目を焼いてみた。
こんな感じで、片面だけ、カリっとさせ、裏面は生状態。
お米を洗い、炊飯器の線より少なめの水を入れ、調味料と唐辛子、レモングラス、シイタケ、玉ねぎなどをいれ、最後に鶏肉を並べ、青いネギを加えて早炊きモードにして、早炊き。
炊き上がるとこんな感じになるのだ。青い葱の上に乗ってる葉っぱは、タイ・バジル。ま、それは必要ないけれど、葱の青い部分って、香り出すのにいいからね、ラーメンとかにも、よく使うけれど、炊飯器ご飯には、最適だから、メモメモ!
ちなみに、古い写真ですが、こちら・・・
これは、数年前、息子のために炊飯器海南ライスを作った時のもの。マリネした鶏肉にフォークで穴をあけて、焼かずに、そのまま、炊く。こうすると、また違った海南ライス(シンガポールチキンライス)になります。ジューシーで、これも美味しい。もう、お好みで、どっちがいいか、リンダ、わかんない!!!
あはは。
さて、鶏肉に、ちょっとかけるソースがあると、いいね。
オイスターソース、ナンプラー、レモン汁、水、ココナッツ砂糖(普通の砂糖でも良い)をちょっとずつ適当に混ぜ、最後にネギのみじん切りとごま油数滴垂らしたら、ソースの出来上がり。
辛みがもっと欲しい方は、スイートチリソースなどを加えられてもよろしいかと。
それを、さらっと、鶏肉にかけると、こんな感じになるのだ。辻家の定番。
ま、鶏肉を焼いてから炊くか、焼かずにマリネしてから炊くか、はマジで、お好みでいいかな。
焼いて炊くと海南ライスっぽくならないけれど、笑、美味しいよ。えへへ。
下の完成写真の葉っぱは、タイ・バジルであーる。(これはいらない。アクセント、もし入れるのであれば、パクチーとかの方がおいしい)
※ ゆで卵、今日は沸騰してから卵を投入、6分30秒ジャストであげると、こうなった。笑。
さて、人間は行動すると何かが動く、というのは本当で、面倒くさいと思いながらも、友だちの画廊まで個展を観に出かけたら、画廊の人に、
「ムッシュ、5月にグループ展やるんだけれど、やらないか」
と声掛けられた。
なんでも、オートバイ好きな主催者さんが、マレ地区の画家たちにオートバイのパーツに好きな絵を描いてもらう、というものらしく、イタリアかな、DUCCATIというバイクがあって、そのガソリンタンクのカヴァーにぼくが絵を描くことになった。あはは。
変な展覧会だけれど、ま、面白そうだから、引き受けちゃったよ。
イタリアの高級バイクに落書きをする、父ちゃん画伯であーる。
画廊主のこの鬼気迫る迫力の演技、素晴らしい。これこそ、アートじゃ!!! ぼくの友人のトーマさん。顔広いのー。
「ツジー、今度、グループ展に、作品提供してくれよー」
と脅されている図!
「わかりましたー、やらせてもらいます」
あはは。
辻の父ちゃん、けっこう、パリのアート世界に入り込んでおるなー。仲間が増えて、いい話が、たくさん。やっぱ、行動あるのみやね、人間は、熱血が大事!
熱血~。
つづく
今日も読んでくれてありがとうございます。
そうそう、ピカソ美術館のすぐちかくにあるポントシューというカフェに、日本人のパティシエ、たかはし・あきら君がいて、この子が作るフィナンシェがめっちゃ、美味いのです。ほうじ茶のカヌレも美味いんだけれど、前回のぼくの個展の時に、仲良くなって、今日そこで、写真のモンブラン、食べたら、めっちゃ、うまかったよー。画廊の人たちに、お土産で持っていったら、彼らもファンだそうで、すごいね。このー、人気者めが!
飄々としたおもろい子で、ラインを交換しました。友だち、ゲット。
マレに行くと、なんとなく、顔を出す喫茶店なんだけれど、なかなかいいんですよね。
ということで、明日には、ノルマンディに戻ります。
扉にアートを描いているアレクサンドル氏と会う約束をしているから、ここは戻らないとならないのだ。顔が広いねー。
ということで、海南ライス、頑張ってやってみてくださいねー。
ボナペティ。
太陽がまぶしい。テラスで、お茶ーーーー。最近、父ちゃん的に大流行なのが、チョッキ。チョッキおじさん、頑張ってまーす。
そして、父ちゃんが、サティとラベルの曲を演奏しています。うしろに、ちらっと、これまでの作品が、浮き出てくる、YouTube
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そして、父ちゃんの生ラジオ、次は、25日、今回は、自作小説の朗読をやる予定であります。ご興味ある皆さんは、下のTSUJIVILLEへ。
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