JINSEI STORIES
今日はサーモンの炙りちらし丼!家庭料理がワンランク上になる術! Posted on 2025/03/16 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、炙ると美味しくなるものがある。
たとえば、プリン!
父ちゃんはよくプリンを作るが、その表面にグラニュー糖を載せて、ハンディバーナーで、じゃーーーっと焦がすと、クレームブリュレ、のようになって、めっちゃ、上がる!
で、同じように、サーモンの刺身をハンディバーナーで、焦がすと、これが、料亭の味に一瞬で変化してしまうのだ。
マジで、食べたことる方は、ああああああ、あれ? え、家で出来るの? と思われるだろうが、これが、意外と簡単なのだ。
ぼくが使っているハンディバーナーは、下の写真のようなものだが、日本だと、ガスコンロ用の小型ボンベに直接取り付けられるタイプが売っているので、それだと、ボンベを特殊なものにしないでいいので、便利。
ぼくは、小型のガスボンベ、これは、ライターにガスを詰めるやつで、この写真の装置の下に穴があるので、そこにボンベから出ているノズルを突っ込んで、じゅーっと、注入している。中に使いたい分のガスがたまる仕組みだから、小型軽量で、簡単。
おあすすめであーる。
ちょっと図解をしておくので、二枚目の写真をご覧あれ。
Aが着火スイッチだ。
Bがひねるとガスが出るダイヤル? 回すと、しゅーっとガスが出る音がするので、すぐにわかる。ここをひねったり閉じたりしながら、使う。安全である。
Cが炎の出口となる。
使い方は、超簡単。
ダイヤルを回し、しゅーっとガスが出ている音がしたら、着火スイッチを押すと、火が付く。これだけだ。
これだけで、料亭の味、高級和食店の味になる。
なんでも、いける。
ホタテも、うまくなる。
鯖もめっちゃ香ばしくなる。
サーモン、最高。
プリン、超絶。
ああ、もう、店が出せるレベルで、ご主人(奥さん)、みんな大喜びなのだ。
はい、ということで、今日は不意に、サーモンの炙りちらし丼を食べたくなったので、作ってみることにした~んじゃ。
酢飯のかんたんなつくり方を、ここに記ておくが、あくまでも目安なので、ここは、酢飯用のお酢とかでも、十分じゃよ。
ぼくの場合、一合の酢飯を作るなら、硬めに炊いたご飯に、お酢を大匙1強、砂糖大匙半分、塩はほんと二つまみ程度、それを、丁寧に、混ぜる。完成。
今日は、スーパーで超安売りをしていた1キロのサーモンを買ったので、(今日、ついたばかりだよ、と魚屋のおじさん)半分を味噌漬け、残りの半分を塩漬け、残りの半分をそのまま、保管。さらに残ったものから、骨をきれいに除去し、刺身にした。
それを、写真のように、並べた。
そして、バーナーで、炙った。
炙り方なんだけれど、あまり動かすと、なかなか、イイ感じにならないので、よく見て、脂がジュッと焦げ目が出来る手前まで、火を入れていく。
炙らないでも十分新鮮な美味しいサーモンなので、炙る範囲とかも、全部にしないで、バランスよく、表面をさらっと、炙るのがぼくは好き。
炙りすぎると、逆効果なので、焦げ目うっすら、くらい、いいね。
(耐熱容器にのせてやってくださいね。ガラスとかはNGなんで)
あんまりおちつかなくバーナーを動かし過ぎると、ガスばっかり、焼失して、うまくいかないので、一点を愛でるように焦がして、焦げ目と和解するように、少しずつずらして、全体を焦がし、でも、焦がし過ぎないように、生の良さも、残しながら、脂のちりちりと燻る感じを大切に、炙ってごらんよねー。いいですねー。
はい、で、完成したので、ぼくは上にアボカドを載せて、食べたら、超絶、美味かったが、途中で、冷蔵庫にいつのか、思い出せないが、「いくら」があったことを思い出し、探したら、あった!!!!!
あわてて、醤油をまぶし、醤油漬け風にしてやった!
食べている途中にいくらを探したので、食べたところを隠すようにして、整形しなおし、再度写真撮影をやるという、前代未聞の、日記になったが、でも、やはり、うまそうだ。
いくらとサーモン、愛称抜群だね。
え?
あはは。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
マジで、マジで、ハンディバーナーがあると、家庭料理が一気にワンランク上の味に変化するので、やってみてほしい。周囲に、引火しやすいものがないか、最大限の注意は必要ですが、思ったよりもなれると、簡単だから、やらない手はないですよ。焼き鯖、いいね。焼きホタテ、最高ですね。でも、サーモンの炙り丼、超絶、美味かったです。
ボナペティ!!
※ 父ちゃんは作家です。時々、絵描き、ミュージシャン、作曲家、詩人、演出家、モデル、をやっています。モデル? あ、ウソです。
※ たまプラーザの有隣堂さん、前作の「ぼくと息子の3000日」と「犬と生きる」を大プッシュしてくれています。きっと、店員さんの中に、父ちゃん応援隊がいるんだね、ぐすん。ありがとよ、これでさんちゃんに、美味しいクッキーを買ってあげられるわーーー、ま、大丈夫、まだ、元気だから。いま、最初の遺書を書いている途中なんだけれど、その話については、また、こんどね。お互い、長生きしましょーね。
【お知らせ、まとめ】
1,エッセイ集「犬と生きる」好評発売中。マガジンハウス刊
2、ラジオ・ツジビル生放送、月3回、次回は、15日、日本時間、22時スタート
3,引退ライブ公演のDVD記念ボックス:
https://tunagate.com/community/vlKQvE5b/products/21
4,個展、三越日本橋本店、2025年7月9日(水)~21日(月)詳細は、6月ごろに三越のHPにて発表。
5,個展、岡山天満屋:2025年7月23日(水)~28日(月)
6、サティとラベルの曲を演奏しながら、これまでの作品をも鑑賞できるYouTube
7,パリ個展、ギャラリー、20トリニー。10月中旬から2週間、予定。
8,引退公演「大阪フェスティバルホール」ライブ配信、全プラットホームにて。