JINSEI STORIES
ぼくの絵が白い額に入って出来てきた。今日の献立はホタテと塩昆布の8分パスタ! Posted on 2025/03/06
某月某日、マガジンハウスのOさんから、
「辻さん、紀伊国屋書店で大規模な展示やっています」
と連絡が入ったので、覗いたら「犬と生きる」ではなく、なんと、「冷静と情熱のあいだ」であった。えええ、なんで?
「そうなんですよ」
「角川書店、今頃、どうした?」
「どうしたんでしょうね?」
「っていうか、マガジンハウス、負けてるじゃん。笑」
「あはは。でも、うちも頑張ります」
ということで、紀伊国屋新宿本店で、なぜか、今、冷静と情熱のあいだ大展開中、というご報告、byマガジンハウスさんであった~。
がんばれ、マガジンハウス!!!
全国の書店の皆さん、なにとぞ、よろしくお願いいたします。えへへ。
さて、呑もちゃんこと国虎屋の野本が、事務所まで、絵をとりにきた。
彼が先のパリの個展で購入したぼくの絵、ようやく、額装が終わったのだった。
20センチ×20センチの小さな絵だったが、野本のリクエストで、白い額に入れられることになった。
最初、白か、と思ったが、フィリップが上手に額装してくれた。白も悪くないね。
まだ明るい時間に、4つの絵を、事務所の壁に飾って、鑑賞会とあいなった。
もちろん、ワインを舐めながら・・・。笑。
このような、フィリップが額装した絵が、この夏の三越日本橋本店での個展(2025年7月9日(水)~21日(月))でも、ちょっと展示される予定・・・。
御覧いただきたい、父ちゃん画伯のミニ宇宙シリーズ!!!
お部屋の空間が清らかになりますよー。えへへ。
※ 時の記憶というシリーズで、小さなキャンバスの中に、宇宙を、描いている。白の額縁、悪くないな~。かわいい。
自分が描いた絵を眺めながら、仲間たちと飲む、これは格別なのであった。
ぼくが編集長をつとめるフランス語ウェブサイト、ジャパンストーリーズのデザイナー、やなさんもやって来た。
うちのスタッフらとみんなで「乾杯!」
「いいねー、イイ感じ」
野本が言った。
白の額にしてほしい、というのは、野本の意見だった。
彼のレストラン、国虎屋に飾りたいのだそうだ。
三四郎は呑もちゃんが大好きで、飛び乗って離れない。
野本もかつて大きな犬を飼っていた、が、また、飼いたい、らしい。
「どんな犬?」
「ミニしばにしたいんだけれど、ますみ(奥さん)は、ほら、あれ、アメリカン・コッカー・スパニエル」
「いいね。どっちもいいやん」
最近、犬ともが、増えている。
やっぱり、子供たちが育ってしまい、寂しいのかもしれない。
ぼくは、もろに、寂しいから、三四郎を育てているもんね。
※ この懐きよう・・・。野本のすごいことろは、普通なら、舐められたら、顔をそむけるのだけれど、目をつむって、じっと動かない。犬好き、なのだ。
赤ワイン、シノプシスという名前のボルドーワインをあけた!!!
ということで、今日は、こういう突然のお客さんがやってくることが多い、父ちゃんの事務所、不意の客人には、ささっとその辺にあるもので、パスタを作ってやる。
今日の父ちゃんのパスタは、塩昆布と枝豆のパスタ、大きなホタテ添え、であーる。
献立の参考にしてもらいたい!!!
スーパーでホタテが安売りしていたので、刺身にして食わせてやろうと思ったが、あまりにプリプリだったので、ポワレにして、塩昆布のパスタとあわせることに。
実は、父ちゃん、一人の時は、塩昆布のパスタ率がめっちゃ、多い。
塩昆布にはうまみ成分がふんだんに入っているのと、オリーブオイルとの相性が抜群なので、しょっちゅう、作っている。
パスタを茹でる時間で、ほぼ完成するので、8分勝負パスタになる。
おっと、塩胡椒したホタテはオリーブオイルで焼けばいい、それだけ。
※、オレンジ色の卵巣部分は甘露煮にして、出す!
これがうまい!!!
酒にあう!!!
で、にんにく、唐辛子、塩昆布、(アンチョビを入れてもいいね)で、オリーブオイルに香りを移す。
これだけ、これだけで、美味しい。あとは、白ワイン、じゃんじゃん、ぶっかける。
そして、ゆで汁で伸ばす。これだけ、これだけで、マジ、美味いのだ。
味見をして足りなければ、塩胡椒、これだけ、これだけで、美味い。
もし、あれば、赤唐辛子の粉とか、風味を増す、これだけ、これだけで最高なのだ。
最後に、茹でた枝豆もぶっ込んで、お皿にもって、上にどかんとホタテを載せたれ。
これだけで、もう、みんなしびれちゃうのだ。これだけ。
マジで、やってもらいたい。
塩昆布は、出来れば、微塵切りにしてから、炒めることを推奨します。見た目、トリュフみたいになるのだ~。これだけ!!!!
※ 残った枝豆は、焼き枝豆にするのじゃ。これが、オリーブオイル炒めの枝豆、やばい。
「変顔してくれ」
とリクエストすると、必ず、こたえてくれる、気のいい野本さん。
ぼくの絵を4つも袋に入れて持って帰るので、心配だから、みんなで駅まで見送った父ちゃんであった。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
パスタさえあれば、みんな幸せになりますねー。フランスに住んでいながら、ここまでパスタに情熱を注ぐなら、ローマか、ミラノに引っ越せ、と言われそうですが、あはは、引っ越さないですなー。フランスでパスタを食べる醍醐味、フレンチ・パスタ族、これからも、応援ください。
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