JINSEI STORIES
カフェオレだけじゃない。いや、カフェオレはもう古い。カフェノアゼットの時代!? Posted on 2025/03/04
某月某日、別にカフェオレでいいのだ。このタイトルは、わざと大げさにおあって、なになに、と皆さんの気をひこうとした父ちゃんの作戦であった。あはは。
しかし、ぼくはカフェオレよりも、圧倒的に「ノアゼット」を注文する。ノアゼットとは仏語で「ヘーゼルナッツ」のことを指すが、カフェで「ノアゼットください」と注文をすると、エスプレッソコーヒーに、ほんの少しミルクがかかったものが出てくる。
カフェオレだとミルクが多すぎて胃がもたれることないですか? そういう方に、ノアゼットがおすすめ!!!!
ヘーゼルナッツは入ってないけれど、たしかに、ヘーゼルナッツっぽいテイストが感じられるから、かな~、(ネットで調べたところ、色が、ヘーゼルナッツっぽくなるから、が正解らしい!)なので、そう、呼ばれている。
エスプレッソにほんの少量のミルクをいれたものを、カフェ・ノアゼット、と呼ぶのであーる・ぬーぼー。
「ナニニシマスカ?」
とギャルソンに訊かれたら、サングラスをちょっと触って、明後日の方角を眺めながら、アンニュイに、
「ノアゼット、しるぶぷれー」
と言うのが父ちゃんの毎朝行事なのだった。えへへ。
なに、かっこつけてんだって~?
素直に、謝る。海より深く反省~。
とまれ、ノアゼット、美味しいんだよね。
数滴の牛乳が、濃いエスプレッソと混ざって、なんともいえぬヘーゼルナッツ感を醸し出す、その時、ああ、人生の優雅が垣間見える、というものじゃ。にゃはは。
で、三四郎は、遠くにいるいつものギャルソンさんを、じっと、目で追いかけているのであったー。
彼は午前中担当のギャルソンで、昔、三四郎にそっくりなミニチュアダックスフンドを飼っていたのだとか、だから、三四郎を見かけると、奥から犬用のクッキーを持ってきて、割って、食べさせる。しかも、毎回、二つもくれるのだ。
このクッキー、大型犬用なのか、でかい。
朝から、あたえ過ぎなんだけれど~、これが定例行事なので、しゃーないね。父ちゃん、毎朝、ま、見逃してやっているのじゃ。
さんちゃんも、おじさんのカフェにしか、向かわない。
「そっちじゃない」
と言っても、このカフェに、自分から飛び込んでいく。カフェ犬!?
三四郎は、ずっと、おじさんを目で追いかけている。
気が付いたおじさんは、クッキーをもってやって来る。うっとりとした目で、三四郎を見おろし、いい子だな、と呟き、頭を撫でてまた仕事に戻る。
この人も、かつて、「犬と生きた」のだった。
今、「犬と生きる」ぼくにとって、ギャルソンおじさんは、大先輩ということになる。
おじさん、携帯をとりだし、かつて生きていた頃の愛犬の写真をぼくに見せてくれた。
そっくりだけれど、ちょっと茶色がかったミニチュアダックスフンドであった。
かわいい!!!
ということで、今日の昼ごはん、作るのやめて、「カフェ飯」にした父ちゃんであった。
あまり、外食はしない、したくない派なのだけれど、毎日、料理ばっかりしていると、飽きるよね。たまには、よかでしょ。
パリは快晴だったので、(寒かったけれど)、陽の照り付ける窓際の席で、ランチメニューを注文したのだった。
父ちゃんが頼んだのは、ソーセージ・フリット、だった。17ユーロ。
フランスのカフェ飯、だいたい、15ユーロから20ユーロのあいだくらいかな。
これに、コーヒーを付けて、ま、日本円で、2300円程度、けっこう、高いよね。
カフェで、通りを歩く人々を眺めながら、食べるランチもまた、おつなものであーる。
※ ソーセージと、フリット、これにパンがついている。おなかはかなりいっぱいになるよ。
ランチを食べたら、食後にも「ノアゼット」なのだ。
ちょっとミルクがほしいじゃんね。
エスプレッソの苦みをわずかに和らげてくれるミルク感、すばらしい。
ということで、カフェ用語、おさらいであーる。
仏国を旅する時に、参考にされたし。
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カフェ・エスプレッソ、これは、普通のエスプレッソ
カフェ・ノアゼット、これに、ミルクを少量いれたもの、
カフェ・アロンジェ、これは、お湯でエスプレッソを薄めたもの。イタリアだとアメリカーノとなる。日本のアメリカンコーヒーの位置なんだけれど、もっと濃い。日本のアメリカンは、こちらではまず、見当たらない。
カフェオレ、これは、カフェ・クレーム、と呼ぶ。もちろん、カフェオレでも通じますよ、当然ですけれど、なんでクレームというのか? 「牛乳が入っているからでしょ」とギャルソンさんに、怒られました。あはは。
カフェ・ビエノア。これは、生クリームがのってるやつね。日本だと、ウインナーコーヒーだね。
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こんなところかな、参考になったでしょうか?
よかった、よかった。
パリに遊びに来てね、いい季節ですよ。
父ちゃん、カフェで待っているよ!!!!
チャオ!
※ 3月5日、日本時間22時、生放送ラジオ・ツジビルやります。ご視聴ご希望の皆さんは、下のTSUJIVILLEバナーをクリックください。
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つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
エッセイ集「犬と生きる」は、いまのところ、好調です。すでに、海外からも出版オファーがあったってよ。ぼくは、アジア圏に、読者が多いので、嬉しいな~。三四郎を、よろしくねー。