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ロールキャベツのトマト煮込みがめちゃジューシーで息子の友人らから、大絶賛の巻」 Posted on 2025/02/10 辻 仁成 作家 パリ

ロールキャベツのトマト煮込みがめちゃジューシーで息子の友人らから、大絶賛の巻」

某月某日、若い息子の友だちらがやってきたので、なんか作らないとならないかなと思った父ちゃん。あ、そうそう、今朝、パリに戻って来たのであーる。(ちょっといくつかの芸術関係の打ち合わせがあってね、笑)
何を作ろうか迷ったので、デザインストーリーズをチェックしたら、パリで料理の先生をやっているセギュールちえみさんが、ロールキャベツ(シューファルシ)のレシピを紹介されていたので、あ、これ、真似て作ってみよう、と思った、父ちゃんであった。(ちえみ先生は、フランス人に和食を、日本人にフレンチを教えている、この辺の名士!笑。DS料理部門の責任者さん! 在仏歴35年)
5人くらいの学生らがやってくるので、育ち盛りだし、ロールキャベツ、ちょうどいい。ちょっと手が込んでいるように見えるし、美味しいしね~。
で、セギュールさんのロールキャベツを真似たのだけれど、ちょっとだけアレンジして、トマト煮込みにするのと、中のハンバーグは「サルティンボッカ風」にしてはどうか、と思いつき、セージを、大量に入れてみたら、これが、おおお、美味かった!!!
上の完成図、御覧いただきたい。じゅるー。
ということで、みんな大好き、ロールキャベツのトマト煮込みを作ることになった。
これねー、美味しんだよね。
ということで、フランスでは普通に買えるんだけれど、サボイキャベツを使うよー。
日本だと、ちりめんキャベツ、だね。

ロールキャベツのトマト煮込みがめちゃジューシーで息子の友人らから、大絶賛の巻」



要は、キャベツの皮の中にハンバーグを詰め込んで、それを煮込むという、お料理。
具になるハンバーグは、お好きな、いつものハンバーグで大丈夫である。ぼくは、粉チーズとか、ニンニクとか、パン粉とか、牛乳、卵とか、ハーブ類、とくに、セージの微塵切りをたっぷりと入れたったー。
ひき肉は、牛豚あいびきを使っているが、豚とセージの相性が抜群で、サルティンボッカがまさにその代表だけれど、風味が増すね。

ロールキャベツのトマト煮込みがめちゃジューシーで息子の友人らから、大絶賛の巻」

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肉をよく揉んで、それを団子状にまるめて、茹でたちりめんキャベツの葉で巻くのだ。(キャベツの芯の部分は、最初に包丁でカットしておきます)
巻き方は、芯を抜いた葉が、扇状になるので、端っこにおいてくるくるっとやる。
で、どんなパスタ麺でもいいんだけれど、太目のパスタで、突き刺して、下の写真のようにしてね。バリラの7番でやりました。
焼く面が必要なので、パスタを刺す時は、二面を確保してほしい。

さらに、美味しくするための、ワンポイント講座
豚ひき肉ですが、前日に、塩をふって、よく練って、冷蔵庫で、保存しておいてください。めんどうくさいですが、そうすることで、かなーり、美味しい味が出ますよ。マジです。

ロールキャベツのトマト煮込みがめちゃジューシーで息子の友人らから、大絶賛の巻」

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大きなココットに、オリーブオイルを入れて、ロールキャベツを並べていれ、カリっと焼くようにする。
そしたら、ひっくり返し、上から、ミニトマトの缶詰をぶっかけた!
白ワインとか、野菜ダシスープとか、ちょっと水とか加え、くつくつと煮込めばいいのだ。
小一時間も煮込んだら、くたくたになるよ。

ロールキャベツのトマト煮込みがめちゃジューシーで息子の友人らから、大絶賛の巻」



今日は、シモン君、ニーナちゃん、ロマン君、アレックス君・・・。元気な子たちがやって来て、父ちゃんのロールキャベツを食べていったのだ。若者は、食べるのが仕事だからね、父ちゃんは料理をするのが仕事なのである。
最終的な味付けは、お好みで、どうぞ。
辛いのが好きなら、辛いのを入れていいし、生クリームを加えてもいい。いろいろな味変を、好きなようにやってくだされ、これが決まり、というものはない。それが、家庭の味、母の味、父の味というものなのである。
「ほんとに、美味しい~」
みんなが、いつも、そう言ってくれる。パリでも、ノルマンディでも、ぼくがキッチンに立つのは、満腹になった人たちの笑顔を、見たいからである。
「美味しい~」
ガッツポーズの父ちゃんなのでありました。
さて、仕事に戻ろうかな・・・。
みなさんの献立の参考にしてくださいね。
ボナペティ!

参考に、セギュールちえみさんのレシピをここに張り付けておきます。さすが、料理の先生だけあって、もう、レべチ~。細かいレシピはこちらでね。

https://www.designstoriesinc.com/panorama/segure_choufarci/

ロールキャベツのトマト煮込みがめちゃジューシーで息子の友人らから、大絶賛の巻」

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ロールキャベツのトマト煮込みがめちゃジューシーで息子の友人らから、大絶賛の巻」

※ ちなみに、こちらは、子供たちが帰った後、ぼくが自分用に作った、手打ちタリアテッレのロールキャベツなり、うまかった~。

つづく。

サブスクラジオで最近、生で歌っているんだけれど、それが楽しいです。ほろ酔いラジオって感じで、流しの辻って感じで、リクエストにこたえたりして、次回は、15日に生放送だけれど、何歌うか、考えるのが楽しい。引退をしたのに、歌はやっぱり、親友だよねー。日本時間22時からだから、みんな軽く飲みながら聞いているみたいね、ほろ酔い、いいですね。次回は、15日にやります。tsujiville(ツジビル・ラジオ)もよろしくね。
あ、バレンタインデーの翌日だね。バレンタインなんか、ぜんぜん、関係なくなりましたよ。これでも、父ちゃん、若い頃は、学校の下駄箱あけると、どさっとチョコが入っていたんだぜ。ほんとうだぜ、今では信じられない遠い昔の話で、すいません、だぜ。あはは。さんちゃん、チョコレート買いに行こうか~。わん♪

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