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永久保存版、牛肉のワイン煮込み!フレンチビーフシチューがやっぱり最高! Posted on 2025/02/09 辻 仁成 作家 パリ

某月某日、フランスのスーパーでも、日本のゴールデンカレーが買える、昨今なのである。しかも、味噌とかも、すでに、フランス人にも認知され、だいたいどこのスーパーでも、みそ汁から、醤油から、ほぼほぼ、なんでも手に入る時代になった。
フランス生活も23年ほどが過ぎたが、いまだに、パリに住んでいるのはなぜだろう。なんでそんなに長くパリにいるんですか? 物価も高いのに、フランス人のマダムが好きですか? みたいな質問をよく受ける。
フランス人のマダムに関しては、たぶん、ぼくには無理だと思う。
詳しくは言えないが、きっと素敵な人もいるのだろうが、こんなにフランスに長いのに、気が合うフランス人女性と出会ったことがない。☜相手にされない?
やっぱり、言葉の壁が大きいのかもしれない。ぼくは、性格的にも気難しいアーティストだから、なかなか理解者に出会うことが、男女を通して、少ないのであーる。
犬、・・・。
しかし、三四郎は、ぼくを理解しようとしないから、イイんだと思う。自然体の関係なのだ。
頭にくることの方が多いけれど、犬だから、仕方がない。
ぼくがいないと何もできないので、彼の世話をしているだけでもう、十分へとへとになる。
しかし、老体に鞭打って、頑張って生きている。
そうだ、頑張って生きる。
ぼくは、世話をされるよりも、世話をする方が好き。
誰かにご飯を作ってあげたりする方が、気が楽な人間なのだ。ご存じの通り!

ということで、今日は、アトリエの工事関係者やジェロジェロたちに、牛頬肉の赤ワイン煮込みを作ってやった。
大きなおやじたちが美味そうに喰っているのを見るのは、幸せ、だったりする。
「ムッシュ、うまいなー」
ふふふ、満腹になると、みんな一生懸命働いてくれるからね。
ここでも、父ちゃんの賄い料理、やっています。

永久保存版、牛肉のワイン煮込み!フレンチビーフシチューがやっぱり最高!

永久保存版、牛肉のワイン煮込み!フレンチビーフシチューがやっぱり最高!



ということで、牛肉のワイン煮込みの作り方を、今日は皆さんに、ご指南させて頂く。
ま、いつものごとき、目安レシピとなるので、t適当に、真似てみて。
自分の好きなようにアレンジしていいんだからね、楽しんで料理してほしい。

永久保存版、牛肉のワイン煮込み!フレンチビーフシチューがやっぱり最高!

さて、まず、材料だけれど、お肉500g、玉ねぎ1個、にんじん2本、にんにく1片、塩胡椒、ハーブ、ビーフブイヨン1個、赤ワイン500ml、仕上げ用にマッシュルーム、玉ねぎ適量。ま、大きなムッシュたちなら、3人前、家族だったら、4~5人分かな。

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お肉に塩胡椒をして小麦粉をまぶしておく。小麦ををまぶすのが、大きなポイントになるよ。

永久保存版、牛肉のワイン煮込み!フレンチビーフシチューがやっぱり最高!

ココットに油をひいて、ニンニクと一緒にお肉に焼き色をつける。にんじんを先に炒めるので、カットしておく。それからね、ここで、玉ねぎを一個、スライスして、一緒に焼くよ。これは、煮込んでいるうちに、溶けてスープの中に入っていくからね。にんじんは残るけれど、最初、小玉ねぎは、味に深みを出すため、だと考えて。あとで、完成間際に、小玉ねぎを2個、投入します。3個でもいいよ。好きなだけ、どうぞ。

永久保存版、牛肉のワイン煮込み!フレンチビーフシチューがやっぱり最高!



永久保存版、牛肉のワイン煮込み!フレンチビーフシチューがやっぱり最高!

美味しそうに焼き色がついたら、お肉を一旦取り出し、小さな鍋とかに、あげておいてね。

永久保存版、牛肉のワイン煮込み!フレンチビーフシチューがやっぱり最高!

とりだした、お肉は、こんな感じになるよ。そしたら、

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肉汁が残った大きなココットの赤に、にんじん、小玉ねぎをいれて、炒めます。

永久保存版、牛肉のワイン煮込み!フレンチビーフシチューがやっぱり最高!

ココットでにんじんと玉ねぎを炒めたら赤ワイン500mlくらいを加え、ココットの底についたもの(肉の汁の粕みたいなもの)もしっかり、木のスプーンとかで、こすって、注ぎ落し、混ぜ合わせる。これ、大事なポイントね。

永久保存版、牛肉のワイン煮込み!フレンチビーフシチューがやっぱり最高!

そこに、取り出しておいた肉を戻し、煮込んでいく。いい感じでしょ?

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で、お肉がひたひたに隠れるくらい水を加え、ビーフブイヨン、ハーブをいれて煮込む。煮込む、仏語で、れでゅいー、というらしい。あはは。れでゅいーする。煮詰める、かな。

永久保存版、牛肉のワイン煮込み!フレンチビーフシチューがやっぱり最高!

お肉が柔らかくなってきたら(2,3時間かかる。日本のお肉はもとが柔らかいから、様子をみてね、ぼく、今日は牛頬肉を使ったので、ちょっと時間がかかった)、別のフライパンで、マッシュルームと玉ねぎをバターで炒める。バター、が、中に染み入って、イイ感じになるぞー。

永久保存版、牛肉のワイン煮込み!フレンチビーフシチューがやっぱり最高!

炒めたマッシュルームと玉ねぎをお肉の中に入れてさらに蓋をあけたまま30分ほど煮込んだら完成。
煮汁が多い場合はちょっととろっとするくらいまで煮詰めてねー。



ということで、アトリエには、大きな窓があって、古いテーブルがあったので、それを洗浄したら、新品みたいになったので、ニスを塗って、蘇らせたので、そこで、みんなで、ご飯をしましたのだー。
「ムッシュ、美味いなー、日本の煮込み料理!」
あはは、日本のじゃないんですけど・・・。(*`艸´)ウシシシ
生クリームはお好みで、中心に載せているのは、タイムね。黒胡椒とか、あうんだよね。
にんじん、味がしみて、最高。肉は、ほろほろ、で最高でありました。
やってみて、日本だと、煮込み肉、カレー肉なんかで、十分ですよ。
ボナペティ!!!!

永久保存版、牛肉のワイン煮込み!フレンチビーフシチューがやっぱり最高!



つづく。

人生はつづくよね。いろいろなことがあるけれど、人生はその人のものだから、苦しいことがあっても、辛いことがあっても、乗り越えていくんだよ。誰の人生だよ、と叫んで、ぶっとばしていこう。負けないでほしいから、父ちゃん、美味しいレシピを紹介しますね。満腹になって、幸せを感じて、一生を、満喫してください。人生を楽しむ方が圧倒的にいいんだから、理屈はいらない。
さて、もうすぐ、エッセイ集、「犬と生きる」が発売になります。Amazon犬部門で一位(爆笑)ということで、犬と生きる中年以上の父ちゃんの孤独だけれど、幸福な物語です。犬を通して、自分の今を見つめること、なんで頑張っているのか、わかってくる本になっています。三四郎に頭にくる日もあれば、三四郎に感謝する日もあり、三四郎を通して自分の愚かさを知り、三四郎を通してまだまだ頑張れるな、と思うことの連続でもあります。2月27日、発売、だそうです。今は、予約受付中だって。犬部門一位、あはは、さんちゃん、よかったねー。

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世界一セクシーな初老紳士を目指す、ノルマンディのおとこ。笑。その男が歌う、引退ライブ「大阪フェスティバルホールライブ」も元気が出るよ。聴いてみてね。



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