JINSEI STORIES
キャベツの美味しい食べ方。若さを保て!父ちゃんが健康のために心がけていること! Posted on 2025/02/06 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、やっぱり年齢的なことからの健康を考える今日この頃である。
ということで、父ちゃんが昨今、毎日欠かさず飲んでいるモノをご紹介したい。まずは、ビタミンD3である。これは、元気が出る。
そして、クエン酸、なのだ。
すっきりして、血液サラサラ、美肌効果、によいのだ、とか・・・。すっきりするので、胃もたれにも、効くし、消化作用もあるらしい。
あと、カカオニーブは、記憶力の復活、リラックス効果、がある。
まだ、重曹は試してないけれど、ずいぶんと、効果があった。
人体実験を自分でやってみながら、長続きしているのは、この三種類かな、と思う。
ということで、今日は朝から、三四郎の美容院に行ったので、終わるまで、ボーグルネルのカフェでお茶をしていたら、すぐ隣に10人くらいの日本のマダム集団が陣取っていた~。
ひと目で、日本のマダムというのがわかる。ファッションセンスがいい!
お子さんたちを学校(このあたりから、バスが出るのだ。日本人学校への)に出しあと、そこで、マダム談義に花を咲かせているのに、違いない。
それにしても、すぐ横にいたというのに、けっこうカッコつけて、サングラスとかして、ぶいぶい風をふかしていたというのに、、誰も父ちゃんの存在に気が付かないじゃあ、あーりませんか、ああ~、もう時代が違うんだ、時代が去ったな、と思った。あはは。
若いママさんたちだったから、ぼくのことなんか知らなくて当然だが、なんとなく、横にいるのに、日本のおやじ、気づかれない寂しさ、というか、孤独感というか、虚しさ、を噛み締めつつ、コーヒーを飲んでいた父ちゃんであった。
マダムたちの会話は聞いていません。そんな失礼なことはしない。
昨日、今日は、日本に向けて新作数点が旅立つので、事務所のスタッフさんらと、絵画を送り出す作業など、忙しいので、午前中は英気を養ったのだった。
夜には、三四郎とノルマンディに帰るのである。
※ パリ15区の中心部、ボーグルネル。
「そうなんですね、でも、先生、66歳ですからね、若い駐在員のママさんたちのアウトオブ眼中あたりまえです」
我が事務所で一番若い、岡っちが、言った。
「あのね、まだ、ぼく、65歳だよ」
先生は、反論した。
「先生でも、そんなちっちゃいこと気にするんですね、面白いな~」
長谷っちが、笑いながら、言った。
むなしい・・・。
クエン酸をがぶ飲みしてやろうかな・・・。
ということで、鏡の中の自分を覗き込んだが、老けたな、と思った。皮膚や肉がたるんで来るのは仕方がないにしても、音楽も引退をしたし、ここからは転げ落ちるのみなのか。
自撮りをしながらも、虚しさが、ぬぐえない。ううう、笑。
食糧庫から見つけたホタテの缶詰で、今日はキャベツのパスタを作った。
アンチョビをたくさん使って(ニンニクと唐辛子も)、キャベツを炒め、そこに缶詰の中身をぶち込んで、よく炒めるだけだが、オリーブオイルで作ったというのに、和風パスタになるから不思議だった。
最後にかけた青のりが効いたんかな。美味い。
青のり、キャベツ、これは焼きそばの方程式じゃ。
キャベツも身体にいいから、こうやって摂取すると大量に食べることが出来るので、いいね。
そして、三四郎の健康もしっかりと考えている。
ドッグフードは選び抜いたものを与えているが、いつも、それにトッピングする形で、鳥のささ身と鳥だしたスープを加えている。時々、にんじん、時々、白菜、その時の野菜を加えてまとめ作りをしておく、冷凍しておくのだ。大変便利である。
犬だって、生きているのだから、美味しいものが好きなのであーる。
真ん中に置いた丸いのが、冷凍された鳥ささみスープです。これを解凍すると下の写真のようになり、それを混ぜ混ぜして、三四郎どんぶりの完成!
ご馳走ですね!!!!
ということで、健康には気を付けている父ちゃんですが、これからノルマンディに戻り、次の個展のための制作に取り掛かります。アトリエが、ほぼ完成をしたので、ちょっと今日は、寝袋を持っていき、暖炉に薪をくべて、三四郎とくっついて寝ます。もしも、気持ち良い目覚めが出来たら、ベッドも持ち込んで、長期戦に備えられるように、するつもり。暖炉の前で、火を眺めながら、ウイスキーでも、飲もっかな。
えへへ。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。パリとノルマンディを往復する生活は続いています。パリの事務所は、年内に、父ちゃんの作品のためのショールームにするアイデアが浮上しており、だんだん、本格的になってきましたよ。自分が変化することが、実は、一番若さの秘訣かもしれないですね、あちこち移動しながら、刺激を受けて生きています。