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フランスごはん日記「南蛮人が食べていたこの料理が日本に伝わり、チキン南蛮になった」 Posted on 2025/02/02   

某月某日、久しぶりに快晴になったので、三四郎と光を浴びに、歩いた、歩いた、大行進。わっはっは。
カフェに入ったら、なんでか、みんなクレープを食べておった。なんで?
おっと、そうか、2月2日は、クレープの日であった。
この週末は、みんなでクレープを食べるのである。
なんでか、よくわからないが、そういう習慣がある。(詳しくは下に、DSの記事を張り付けておきます)
なるほど、辻さん、ということは、今日の献立日記、クレープですね、と思ったそこのあなた~。
残念でした。
今日は、なんと、チキン南蛮の作り方を皆さんに、ご指南させて頂きたい、という次第であーる・ぱちーの。
クレープの日に、チキン南蛮って、ぜんぜん、フランスごはんじゃないし、日本の料理じゃないか、辻さん、タイトル詐欺じゃないですか、思っている、そこのご主人さま、いいえ、そうじゃないのである。
歴史で習ったことがあると思うが、室町時代から江戸時代に西洋人のことを「南蛮人」と呼んでいたのだ。
我々が食べる「チキン南蛮」の南蛮は、南蛮由来、ということになるのじゃないか、と父ちゃんは推測する。(間違えていたら、こっそりと、訂正しておきます。たまに、再読をしないと、ぼくは言い切ったことを勝手に訂正しているので、こういうご時世ですから、ご注意ください)
で、実は、フランスにも、チキン南蛮がある。
揚げた白身魚をビネガーや白ワイン、オイルなどに漬け込んだ料理を「エスカベッシュ」をというのだ。ご存じですね、ふふふ。
どうやら、スペイン発祥のようで、イタリア、フランス、ポルトガルなどの国々で愛されておる。
エスカベッシュ~。

フランスごはん日記「南蛮人が食べていたこの料理が日本に伝わり、チキン南蛮になった」

※ スーパーでは、クレープコーナーが出来ている、どこもかしこも!

フランスごはん日記「南蛮人が食べていたこの料理が日本に伝わり、チキン南蛮になった」

※ クレープの日、について、詳しくは、こちらから。

https://www.designstoriesinc.com/europe/crepe-2/

フランスごはん日記「南蛮人が食べていたこの料理が日本に伝わり、チキン南蛮になった」



日本の南蛮漬けって、鮭とか、いわしとか、白身魚とかの南蛮漬けが多いが、フランスも、白身魚の南蛮漬けがうまいんだよね。
で、そこで、素朴な疑問が生まれる。
スペインやポルトガル人が日本に来るようになって、伝播されたことで、南蛮漬けと呼ばれるようになり、日本に定着した料理だが、エスカベッシュと、南蛮漬けの違いって、なんだか、わりかます?
ふふふ、今日は、クイズ形式なのだ。
(・・?
どうも、この二つ、調理法はほぼ同じなのじゃ。
そうそう、で、何が違うか、というと、簡単にいえば、調味料が異なる。
南蛮漬けは唐辛子やお酢で漬け込むが、エスカベーシュは、オリーブオイルやビネガーを使うのだとか。なるほど!
言われてみれば、そうだよね、と思った?
ということで、さっそく、辻家の南蛮を作ってみたい。
今日は、大好物のチキン南蛮じゃ。これ、最高だぞ、やって頂きたい。
まず、完成写真をご覧頂きたい、イメージをしてほしい。
料理というのは、完成図、を頭に描くことで、さらに、美味しく、いっそう、上手に作ることが出来るのじゃ!!!!

フランスごはん日記「南蛮人が食べていたこの料理が日本に伝わり、チキン南蛮になった」



チキン南蛮、目安レシピ~。

鶏胸肉2枚を薄く切る。
時間があれば30分くらいブライン液につけておく。
(ブライン液の作り方、水500ml、塩砂糖15gずつ混ぜた液)
甘酢タレ、水、みりん大さじ3、 醤油大さじ2、砂糖大さじ1、酢大さじ1、赤唐辛子少し お鍋に材料を入れ、少し煮詰めておく。

フランスごはん日記「南蛮人が食べていたこの料理が日本に伝わり、チキン南蛮になった」

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フランスごはん日記「南蛮人が食べていたこの料理が日本に伝わり、チキン南蛮になった」

フランスごはん日記「南蛮人が食べていたこの料理が日本に伝わり、チキン南蛮になった」



小麦粉50g、卵1個、水大さじ2、塩コショウ少々を混ぜてバッター液を作り、鶏肉を潜らせ、片栗粉をつけて揚げる。
タルタルソース紫玉ねぎ、ピクルス、パセリ、ゆで卵、お酢またはレモン汁、マヨネーズ、塩胡椒を混ぜて作っておく。
野菜の分量はお好みで。 揚げた鶏肉を甘酢タレに潜らせ、タルタルソースをたっぷりかけて、はーい、完成である。
今日は、ちょっと多めに作り、ご近所の犬友、フランチェスカおばさん(ご夫妻)にプレゼントしたのである。彼らはスペイン系フランス人なのだ。
日本のエスカベッシュだよ、と教えてあげたら、びっくりされていた。
「日本にも、あるのね、エスカベッシュ!」
このマダム、ぼくのお母さんに似ている、顔は九州系。さらに、小さな超ミニチュアダックスを飼っている!
かわいい、三四郎がでかい。
美味しかったか、明日にでも感想を聞いておきます!

フランスごはん日記「南蛮人が食べていたこの料理が日本に伝わり、チキン南蛮になった」

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つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。作ってくれてありがとう。献立の参考になりましたか? 日本って、カレーライスはインドから、ラーメン、チャーハンは中国から、カツレツはイタリアから、チキン南蛮はスペインから、キューピーマヨネーズはフランスから、オリジナルを軽々と超えて、皿に美味しくし、自国のレべチ料理にしてしまう、才能ある~。皆さんも、どんどん、真似して美味しい暮らしに役立てましょう! ボナペティ。

フランスごはん日記「南蛮人が食べていたこの料理が日本に伝わり、チキン南蛮になった」

あ、父ちゃんの「ライブアット大阪フェスティバルホール」ライブアルバムですが、フランスのチャートで91位スタートだったようです。いいすねー。笑。多分、在仏日本人の皆さんの応援のおかげでしょうね、ありがと、めるしー、ぐらしあす。ぜひ、聴いてみてくださいまし、踊りたくなりますぞ!
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※ 次のラジオは、2月5日、日本時間22時です。

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