JINSEI STORIES
フランスごはん日記「オマール海老をシェフ友にもらったので、オマール海老のピチに挑戦!」 Posted on 2024/12/27 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、地元のチャールズ料理長にオマールを貰った。
レストランで出している上物だというので、今日は、父ちゃんが得意とする、笑、フィレンツェの国民的手打ちパスタ、ピチ、を作り、「オマール海老のピチ」を作ってみたいと思うのである。
この日記では、よく登場するピチだが、はじめて読んだ方にはどんなパスタかわからないと思われるので、まず、茹でる前の手打ちした段階の写真をご覧いただきたい。
まるで、まるいきしめんのようなもの、すいとんを麺棒で伸ばしたようなもの。
しかし、これ、ひっくりかえるくらいに、美味しいパスタなのだ。
日本で、なんで、流行らないのか、というと、手打ちしかできないので、手間暇がかかる、からかな~。
難しくはないが、簡単そうで、時間と忍耐がかかる、パスタなのであった。
それに、イタリアのゼロゼロ粉という特殊な小麦粉じゃないと、うまく、できないので、それをまずはネットとかで取り寄せないとならない。
ゼロゼロ粉で作ると、やたらにうまい「ピチ」が出来る! ほんとうです。
イタリア食材店に行けば、普通は売っているので、ぜひ、ゲットして、挑んで頂きたい。
今回は魚介の殻で作るが、ミートソースとの相性も抜群なので、下の別の日の日記を読んで、真似て頂きたい。
※ ピチの詳しい作り方はこちらをご参照ください。
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https://www.designstoriesinc.com/jinsei/daily-5122/
※ こちらは、ソーセージ肉で作ったピチなり!
ということで、今日はオマール海老で作るのだけれど、普通のスーパーで売っている「茹で海老」でも同じようなものが出来るので、っていうか、ぼくは普通の海老の方が好き。
オマールよりは、ラングスト(伊勢海老)ならばいいんだけれど、高いので、普通の海老でやりましょう。
そうそう、おせちに、入っている伊勢海老でやったら、正直、最高だと思うのであーる。伊勢海老の中身は正月に食べて、殻とミソは捨てないで、ソースにする。
で、身は、おせちいは言っている、普通の茹で海老のおのを細かくして、放り込んでおけば、おっけー。
鍋に、ちょっとオリーブオイルをいれて、殻を炒めるというか、ぐつぐつさせる。
要は海老の殻からだしをとる、という寸法である。
頭の部分の味噌が大事になるので、そこを棒のようなもので、笑、つぶして、エキスを抽出していただきたい。
普通の海老だと、これがやりやすい。
海老の頭から出るミソエキスは、うまみの塊なので、捨てないでね。
そしたら、トマト缶とか、白ワインをぶっこんで、ぐつぐつ、やっていく。
もともと茹でてあるものだから、どこまでダシが出るか、ド根性勝負なのである。
※ 蟹の殻もなぜか、貰ったので、使った。笑。
こんな感じになれば、おっけー。
いいところで、殻は取り出しておこう。
味見をして、塩胡椒で味を調えていく。
どこかのタイミングで、麺を茹でないとならない。
茹でた麺をソースの中に、ぶっこみ、バジルとかで、香りを加える。
そしたら、完成なので、お皿にもって、実食。
コシのある弾力&食感がたまらない。さぬきうどんのような歯ごたえなのに、パスタなのが、日本人には嬉しい。
ぜひ、挑戦してみてもらいたい!!
ボナペティート!
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