JINSEI STORIES
フランスごはん日記「残ったカレーを上手に使い切るコツ。とにかく美味しいカレー蕎麦の作り方」 Posted on 2024/12/15 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、今日はカレー蕎麦を作った。
というのも、いつのものかわからないが、冷凍庫にタッパー詰めされたカレーを発見して、どうしようかな、と悩んだ父ちゃんなのであった。
ご飯を炊いて、そのままカレーライスというのも悪くなかったが、(肉がほとんど残っていなかった!)ここはひと手間くわえて、今日を豊かにするものにしたいじゃないか。
午前中、息子と長電話をして、(絵を描きながら、笑)、三四郎と浜辺を歩いたあと、自然解凍したカレーを鍋にぶっこんだ。
このカレーは、牛薄切り肉、玉ねぎ、にんじんなどで作った、牛丼のようなカレーである。
こういうのが実は「カレー蕎麦」に最適なのだ。
お肉はほとんど食べきっていて、要は、しゃばしゃばのカレーソースという感じ。
よしよし。しゃばしゃば最高である。(もしも濃厚なビーフカレーだったら、薄めればいいので、心配ご無用である)
弱火で温め、味見をして、スパイス加減などをチェック!!!
さて、じゃあ、行くか。
残りもののカレーに、適当な量の牛乳か、豆乳を、投入する。☜しゃれであーる。
ぼくは豆乳にした。
そこに、麺つゆを加える。あまり量にこだわりはないが、このくらいかな、という感じ、できれば、控え目にいれる。
残り物のカレーに、豆乳、麺つゆ、で、OKだが、気分で、ごま油を数滴垂らすとか、粉チーズを加えるなどをすると、方向性が、いろいろと変化しておもしろい。
お好きな道を選んだ頂きたい。
※ 豆乳を投入すると、色がここまで白く、淡くなる。これがうまいのだ!!!!
蕎麦を茹でて、お皿にもり、上から、カレー蕎麦のソースを回し掛けし、そこに葱と、昨日、チャールズシェフの家でもらった紫玉ねぎのピクルスを添えた。
らっきょうがフランスで売ってないので、紫玉ねぎのピクルスが効いた。
これは、「簡単酢」で作れる。ジップロックに紫玉ねぎのスライスしたものをいれて、簡単酢を適量くわえ、塩をひとつまみ豆乳、間違い、投入し、もみもみして、冷蔵庫で寝かせれば完成だ。
これが、カレーにあうんだよね。
ということで、十割そばを茹で、こんなに美味しそうな「カレー蕎麦」の完成とあいなった。おっほっほ。
うまかった。
ぜひ、お試し願いたい。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
明日は、中断していたアトリエのペンキ塗りを再開します。田舎の仲間たちが手伝ってくれるので、心強いです。春には完成するかな。夏の個展に出展する作品づくりも、この新しいアトリエが役立つことでしょう。色彩豊かな作品群になることでしょうね。ということで、こつこつ、日々を丁寧に生きたいと思います。めるしー。