JINSEI STORIES
フランスごはん日記「もう一度、函館のいかめしに負けない、フランス風イカ飯」 Posted on 2024/12/08 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、不意の悲しい知らせがあり、昨日は日記をお休みして、一日、祈っていたのである。
そして、息子のことが心配なので、昨日はずっと息子君に寄り添っていたのだ。
だから、365日、一度も休んだことがなかった日記が書けなかった。
できれば、みなさん、息子も頑張っているので、そっとそっと、見守ってやって頂けると、まじで、父ちゃんは嬉しいのである。※ よろしくお願いいたします。
ぼくの母さんが言いました。
「ひとなり、辛い時は、じゃんじゃん炒めて、がんがん食べなさい」
昨日は、たくさん話をしたあと、息子と食事をし、母がぼくに託したこの言葉を伝えたのでした。
はい、昨日、父ちゃんが見上げていた、ノルマンディの空です。どうぞ、、、、
さて、いつも通りの元気なフランスごはん日記、に戻るよ。
ということで、今日のレシピは、辻家においてリピート率ナンバーワンの「フランス風イカ飯」!
お客さん来ると、こればっかり、になるので芸がないのだが、今日の献立で悩んでいる皆さん、ぜひ、やってみてほしい。
まずは、材料から!
こちらをご用意ください。
材料。
大きめのイカ 2杯(スルメイカなど。フランスだとオンコルネ)
アンチョビ 2~3匹分
にんにく 大きめ8片
トマトホール缶 250g(あればプチトマトのホール缶を使うと甘くて美味しい)
白ワイン 100cc
トマトペースト 大さじ1
醤油 大さじ1
塩・こしょう 少々
タバスコ 適量
バジル 1房
パルメジャーノチーズ 適量(大さじ1~2)
フランス風イカ飯の目安レシピ!!!
イカをまず、処理するところから・・・。
水を流しながら、イカの中に指を入れて、コリコリした骨が必ずあるからそいつを抜き取る。
面白いくらいスっと抜けるでしょ?
父ちゃんの大好きな瞬間。
料理は楽しみながらやるのが美味しくするコツでもある。
嫌々作った料理が美味しいわけがない。
内臓もほじくり出す。全部出せなければあとで輪切りにした時に残りは処理すればいい。
骨をとって、内臓を抜いたら、イカの表面の皮を指先でちょちょんとひっかいてはぺろっと剥いでいく。
灰色のイカが真っ白になる。
そしたら、
フライパンに5~8㎜程度にオリーブオイルを入れ、粗く叩き割ったにんにくとアンチョビを加え、弱火で揚げ焼きにし香りをオイルに移す。※ ペペロンチーノの要領で。
アンチョビは細かくカットしなくても熱で自然に溶けていく。
ニンニクは色づく。
アヒージョというのはスペイン語で「刻んだニンニク」という意味で、南スペインでは小皿料理にこの名前が付けられている。
そしたらそこに、輪切りにしたイカをぶち込む。
ここに、白ワインを回しがけする。
アルコール分が飛んできたら、急いで、トマト缶を缶切りで開けて、中のトマトをそこに入れる。10分ちょっと煮込む。
この竹べらでトマトを崩しながら…。
イイ感じである。
仕上げに入る。
ここに、トマトペースト、醤油、塩・こしょう、タバスコなんかを好みで加えて、味を調える。
この辺は経験で、次第にこういう感じかなってのが分かってくる。
最後にバジルを投入し、パルメジャーノチーズを振りかけたら、完成となる。
個人的には、玄米版が好きだが、パスタも美味しい。
※ 上が玄米版フランスのいか飯、下がパスタ版になります。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
日々を丁寧に生きる。いろいろなことがあって、それでも、人生は続きます。息子君が大好きなこのフランス風イカ飯、で、元気になってほしいです。また、明日。