JINSEI STORIES
フランスごはん日記「仔牛のエスカロップ、ノルマンディ風。ノルマンディの代表料理」 Posted on 2024/12/06
某月某日、今日からちょっと、アトリエの壁のペンキ塗りを田舎の仲間たちが手伝ってくれることになり、ノルマンディに戻って来た。
これが、意外とパリよりも暖かいのであーる・はんぶら宮殿。
心地の良い、12月の海沿いの漁師町なのだ。
で、友人のジェロジェロたちを誘って、ビストロにやってきた父ちゃん、久しぶりに、ノルマンディの仔牛のエスカロップ、ノルマンディ風を注文したのだ。
クリームを使った鳥や仔牛の料理がこの地方の名物となる。
エスカロップというと、世界的には、薄いカツを載せたケチャップライスみたいなイメージがあるけれど、フランス語が語源で、薄切り肉、という意味、「エスカロープ (escalope)」から来ているとされる。所説ある、
でも、ノルマンディのエスカロップというと、写真のようなものが出てくる。
仔牛の肉を薄く叩いて、焼き、マッシュルームホワイトソースがのったもの。
これがね、クリーミーで、でも、意外とあっさりしていた美味しいのだ。
冬になると、なんとなく、これを注文したくなる。
明日の重労働に備えて、食べました、えへへ。
※ ビストロの狭いカウンターに、でかい男たちが集って、食前酒を飲んでいる。こういうのも、ノルマンディの漁師町ならではの光景だ。
いつものジェロジェロ、この人は、まくたてるようにしゃべるのが特徴で、だみ声で、映画に出てきそうなキャラクターで、でも、とっても優しい。
アトリエを、ぼくひとりで、ペンキ塗る予定だったが、手伝うよ、と言ってくれた。、インテリアデザイナーなので、なんだって、出来る。
心強い、友人の一人・・・。
最近は、ノルマンディに、こういう仲間が増えたかな・・・。
さて、エスカロップ・ド・ボー、仔牛のエスカロップにはいろいろと作り方があるのだけれど、王道をちょっとご紹介しよう。
簡単に、ね。
フライパンにバターをいれ、叩いて薄く伸ばした仔牛を焼く。まな板の上に置いた肉を、サランラップで覆い、麺棒とかで叩けばいい。ぼくは木槌で叩く、(*`艸´)ウシシシ。
で、肉をと入りだし、その肉汁とバター汁が残ったソースで、スライスしたマッシュルームを焼く。結構、多めに。
そのマッシュルームも取り出し、そこに、シードルとか、カルバドスを入れて、ソースを濃厚にする。そこに、肉とマッシュルームを戻し、生クリームで調整すると、完成。
簡単でしょ?
地域によってはリンゴをいれるところもあるようだけれど、ぼくが住んでいるノルマンディの地域では、リンゴ入りはあまりないかな。
甘くなりすぎるからね。
シードルやカルバドスというお酒は、ノルマンディの名産なので、ここが重要なのだ。
やってけろ!!!!!
※ これが、この店の前妻のスペシャリテ、ウフマヨなんだけれど、カラスミがかかっている。やばいくらいに、美味いよ。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
さーて、朝早くから、森の中に借りたアトリエの大工事に着手します。しばらく、行ったり来たり、春までには、完成させたいな。大きな絵が描ける、広々としたアトリエで、没頭するんだ、空想世界に。えへへ。