JINSEI STORIES
フランスごはん日記「ちゃちゃっと出来る便利なフランス飯の定番、キッシュ・ロレーヌ」 Posted on 2024/12/03 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、イタリアだったら、ピザ、日本だったら、お好み焼き、では、フランスだったら、はい、ご名答、キッシュ・ロレーヌ!
ドイツに限りなく近い、フランス北東部、ロレーヌ地方の郷土料理なのであーる。
息子と二人で旅した時に、よく食べたなァ。
見た目がピザみたいなので、お子さんは大好き、お父さんはワインのおともに、お母さんたちは三時のおやつに、キッシュ・ロレーヌ!
さ、作ってみましょう。
ロレーヌ地方はドイツに近いので、キッシュという料理はドイツの影響を受けている。
見た目は大きな円形だから、ピザみたいなものかな、と最初は思いがちだが、実は、ぜんぜん違って、どちらかというと元々はケーキのイメージで発想されて生まれた料理なのであーる・ぱちーの。
砂糖のかわりにサレ(塩味)な味わいのケーキとして、生まれた。
だから、子供たちはキッシュが好きなのかもしれない。
パイ生地を使うし、あのサクサク感がまた、たまらないのであーる。
パイ生地は日本でも売っていますから、作るのは、簡単!!!
まず、材料から、
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材料(直径21〜22cmのタルト型1台分)
<A>
卵 2個
卵黄 2個
生クリーム 150ml
牛乳 75ml
チーズ 30g
ナツメグ 少々
塩 小さじ1/3
胡椒 少々
〈その他の材料〉
ベーコン(ブロックの物) 150g
玉ねぎ 小1個
冷凍パイシート 150〜180gのもの1枚
仕上げ用 チーズ 適量
オーブンはいつものように予熱しておかないとならない。
今日はちょっと高め、200度で予熱!
次に、ベーコンは7〜8mmの棒状に、玉ねぎは薄切りに切っておく。
これらの材料〈Aの材料〉で卵液を作っておく。
パイシートをタルト型より一回り大きく伸ばし、上に載せるような感じで、敷くのだが、隅のところも空気を抜く用にしっかりとおさえ、型からはみ出た分は指でつまんでねじるように形成する。この辺、揉む感じで、適当に形成ね。笑。
このはみ出た部分をねじ込むのが大事なポイントになーる。ここがオーブンで焼かれて、カリカリの耳タブになるのだから・・・ふふふ。
敷き込んだ生地の全体にフォークで穴を開け、12〜15分軽く焼き色がつくまで空焼きをする。
もしも、途中で、底が膨らんでくるようなら、フォークでつぶしておく。
これで準備完了となる。
フライパンを火にかけ、ベーコンは油をひかずに炒める。
十分、オイリーだから油なんか必要なし。ベーコンから脂が出てきたら、そこに玉ねぎを加えてしんなりするまで炒め合わせる。
いい香りがする。
ほら、これこそ、昔の辻家のキッチンの香りなのであーる。
タルト生地にこの香ばしく焼きあがったベーコンと玉ねぎを満遍なく敷いて、そこへ、卵液を流し込む。
最後に、仕上げ用のチーズをかけたら再び200度のオーブンで約20分表面に焼き色がつくまで焼けば、完成なのであーる。
キッシュが膨らんで、こんがりとしていく時間が愛おしい。それこそ、生活の醍醐味というものなのです。
美味しくできたね、さぁ、ボナペティ!
今日も読んでくれてありがとうございます。
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