JINSEI STORIES
フランスごはん日記「フレンチの王道、ブッフ・ブルギニヨン。フレンチの伝統的王道レシピから学ぶ!」 Posted on 2024/11/30 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、フランス料理といえば、今日、ご紹介するブッフ・ブルギニヨン(牛肉の赤ワイン煮込み)であろう。
日本人におけるカレーライス的な国民食で、どこのカフェにも、だいたい、おいてある。
そして、どこのレストランも、だいたい、同じような味をしている。
違いは、肉が柔らかいか、どうか、くらいの差だけれど、ま、そこ、けっこう、大きい。
なので、ブッフ・ブルギニヨンを食べる時には、スペシャリテがブッフ・ブルギニヨンのカフェか、ビストロに行って、食べるようにしている。
ええと、星付きレストランでは、普通見かけないので、気を付けてね、あはは。
ということで、昔、隣に住んでいた、ブルゴーニュ地方出身のベルナールさんおじおいさんから、教わった、伝統的なつくり方をご紹介しますので、よかですか?
一緒に、料理しましょう。
ブッフ・ブルギニヨンは、ブルゴーニュワインの産地、ブルゴーニュ地方の伝統料理なのであーる・ぱちーの。
じゃあ、俺と、一緒に!
はい、みなさん、ぶるごーーにゅー。
主な材料、煮込み用牛肉400g、玉ねぎ半分、ニンニク1かけ。あと、赤ワインだね、大事なのは、しかも、これがブルゴーニュワインじゃないといけない、とベルナールおじいさんは言うのである。
「いいかね、ブッフ・ブルギニヨンとはブルゴーニュ煮込みとも呼ばれておる。ということはブルゴーニュワインで作らないとならない。これが、ボルドーで作ると、ボルドー味になってしまい、ブルゴーニュ煮込みにならんのじゃ。ブルゴーニュワインで作るのが鉄則じゃ、覚えておきなさい」
「へへー」
ココットに油をひき、お肉にしっかり焼き色をつける。
お肉はココットから、一旦取り出す。
同じココットで玉ねぎのみじん切り、ニンニクを炒める。
エシャロットにグローブを刺しておく。
玉ねぎがキャラメル色になったら、
赤ワイン(ブルゴーニュワイン)200mlを入れて、5分ほど煮る。
バター20gと小麦粉10gを混ぜたもの。
それを赤ワインの中に入れ、よく混ぜる。
ビーフブイヨン200ml、を加えて
1時間ほど煮たら、にんじんやカブを加えて45分ほど煮る。最後にバターで炒めたマッシュルームを加えて10分ほど火を入れたら完成。
付け合わせにはタリアテッレやほうれん草、マッシュポテトなんかが定番なのであーる・ふぁろめおー。
ということで、マダム、そして、ムッシュ、美味しいブッフ・ブルギニヨンで来たかな?
これから、寒い冬に、煮込み料理は最高なのであーる。
ぜひ、ブッフ・ブルギニヨンを作って、赤ワイン、もちろん、ブルゴーニュワインを飲んで、ほしい。一気に温まるのであーる。
ボルドーワイン大使だが、このブッフ・ブルギニヨンだけは、ブルゴーニュワインで作っておーる・ヌード。えへへ。
じゃあ、ご一緒に、
ボナペティ!!!!
ということで、タリアテッレと合わせるのが、実は、フレンチの家庭料理風になり、え、ということは、イタリアンじゃないの、とか、言わないで。隣国なので、家庭では、タリアテッレとか、よく出てきます。いいね。仲良しだー。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
パリは、ぼくが戻ったとたん、寒くなりだした感じがします。ってか、12月ですからね。12月第一日目の日記がブッフ・ブルギニヨンというのも、「フランスごはん日記」ならではですね。あとは全部、イタリアのパスタですもんねー。あはは。もうちょっと頑張って、フレンチをお届けしたいと思います。
はい、次のラジオ・ツジビルは、ええと12月5日、日本時間、22時からになりますよ。チェック、プリーズ!