某月某日、「ひとなり、話題のブランド、大人気なのよ。ちょっと見に行かない」
ご近所の犬とも、で、ママともでもある、マダム・Bさんと犬散歩デートみたいなことをした。
ええと、ご心配なく、彼女は女性のパートナーがいて、けっこう、ぼくのまわり、女性夫婦が多いのであーる。
ま、「あなたは性別あまり気にしないでいいし、マッチョじゃなく、、空気感がやわらかく、関係を邪魔しない」と言われた。
これ、褒められたのか、バカにされたのか、わからない。
ま、もう、慣れている。

ということで、またまた、パリ６区にあるデパート、ボンマルシェに。実はここに、ぼくが個人的にはパリでは好きな部類の、笑、イタリアンレストランがあるのだ。
そこで、マダム・Bと「だべりランチ」を珍しくやろうということになって、もちろん、犬もOKなのであーる。
そもそも、ボンマルシェ犬連れ客多い。

この男は、何を考えているのか、とぼくがめっちゃ考えてしまった。
このちょっとダサい雲（ごめんなさい）のデザイン、を考案したデザイナーさんかもしれない。
毎年のクリスマスデコレーション、今年は浮かぶエッフェル塔と、流れる雲だけど、オーナメントをあらわしているのかなァ、こういう仕事楽しそうだけれど、辛口マダムBが一言、「子供が作ったみたいね」

ということで、最初の目的地がここ、POLENEというバック屋さん、最初、若者に大人気で、オペラ店とか、もう入れないくらい長打の列・・・。
ついにボンマルシェも大人が行列。
というのも、素材は、シャネルと同じ工場の生地を使っているのだとか、３００ユーロくらいで、シャネルのバック並みにかわいいのが、買えるのよ、というのがマダムBの「おすすめ理由」ちょっと並ぶの付き合って、彼女はバックを予約していた・・・。
あ、そうそう、最近、あのLVMHがここに投資をしだした、という噂も聞きましたが、たぶん・・・。

二人で並んでいると、受付のお兄ちゃんが、
「メダム」（二人以上のマダムの総称）
と言ったので、ムッシュ、とここは言い返した。
笑う、マダムB,
「あんたさ、線が細いし、髪の毛長いじゃん。だから、マダムに見えちゃうんじゃない？　たぶん、鼻が男にしては小さいし、目がね、もう、マダムにしか見えないわよ」
あはは、マダムBに言われちゃうと、反論できないね。
「あのね、この人はムッシュだからね」
と受付の人に、いちいち大声で説明してくれるマダムなBさんであった。

さて、イタリアンレストランに到着。１１時半から夕方までやっている。
ここでも、やはり受付で、メダム、どうぞ、こちらへ、と言われた。
マダムBが、「彼は男だからね」とはっきり抗議した。
「あ、すいません。マダムとムッシュ」
笑うBさん。なんか、だんだん肩身が狭くなってきた。
もう、いいのに、マダムで。あはは。

ぼくの目当ては、パスタだったが、今日は思い切って、仔牛のサルティンボッカにしてみた。
これが大正解。
こんなに美味しいサルティンボッカ、なかなかパリでは出会えない。
またまた、イタリア飯になっているんだけれど、「フランスごはん日記」を「いっそ、「フランスのイタリア飯日記」替える？　あはは
サルティンボッカという料理は、ローマの代表的な料理の一つかな。ローマといえば、カルボナーラもあるよね。
ローマ風サルティンボッカは、薄切りの仔牛肉に、プロシュットハムに、セージの葉を添えたものを、マサラ酒や白ワインとバターで仕上げたものが一般的。チキンとか、豚肉のもあります。
ひゃああ、それにしても、うまかった。

※　フランス人って、あまりプライベートには話をつっこんでこない。
ぼくも、彼女がレスビアンだって、知っているけれど、普通にいっぱいいるから、根掘り葉掘り、聞かない。
パートナーさんのVさんとも仲良しだし、あと、みんな超個人主義やからね。好きに人生を楽しんでいます。
人は、関係ない。
「ちゃんと見て、こちら、ムッシュよ」と抗議してくれるところが、惚れちゃいそうになったけれど・・・あはは。

で、マダムBが注文したのは、パッパルデッラという平手麺のトマトソース、スペックが入っている。
肉味とトマト風味が素晴らしい。ちょっと分けて貰ったのだけれど、うーん、でりっしょーぞ、イタリアの味。
ここは、全員イタリア人スタッフなので、イタリア語が飛び交って、雰囲気ばっちり。
オデオンに本店もあるけれど、こっちのほうが圧倒的に美味しいよ。

これは別オーダーのサイドディッシュなんだけれど、アーティチョークを焼いたもの。３っつも入っていて、９ユーロ、みんな必ず、頼んでいる。

デザートは、よくわからなかった。やはり、デザートはフレンチがいい。

つづく。、

今日も読んでくれてありがとうございます。
買い物をしたし、ぼくはGENNIというデンマークのブランドの靴を買いました。
やっぱ、一人で買い物って、なかなかしないし、男友達とかだと、退屈されてしまうから、女ともだちとが、最高。マダムＢとははじめてのお買い物＆ランチだったけれど、気が合うから、今度、また行こうね、と訳しあって、別れた二人でした。ちゃんちゃん。

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