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フランスごはん日記「ほんものを自宅で作ってみようか、パリの味、クロック・マダム」 Posted on 2024/11/13 辻 仁成 作家 パリ

フランスごはん日記「ほんものを自宅で作ってみようか、パリの味、クロック・マダム」

某月某日、カフェに行き、あまりお腹がすいてなくて、何を食べるか迷う時、思わず、注文するのが、クロックムッシュ!
で、もうちょっと色気を出して注文したい時には、クロック・マダム、ということになる。
卵の黄身、のあふれ出す感じ、たまりませんねー。
で、ほぼほぼ観光客の皆さんは、パリのカフェでこのクロック・マダムを注文するのだけれど、実はこれ、ちっとも難しくない。
あっという間にできるんだから、ぜひ、お試し願いたい。
ひとたび、作り方をマスターすると、もう、自宅がパリのカフェに早変わり!!!
素敵な終末の午後を、父ちゃんのクロック・マダムとともに、過ごしてもらいたい。
はい、じゃあ、材料からだね。

フランスごはん日記「ほんものを自宅で作ってみようか、パリの味、クロック・マダム」

クロックムッシュ・クロックマダム材料
バター15g、
小麦粉15g、
牛乳150ml、
塩こしょう適宜、食パン(できれば薄切り)、
ハム、
とろけるチーズ、

フランスごはん日記「ほんものを自宅で作ってみようか、パリの味、クロック・マダム」

クロックムッシュには、ベシャメルソースが欠かせないのだ。
1910年にパリのオペラ座近くのカフェではじまったとされるホットチーズトースト、いわゆるクロックムッシュを作ってみることにしよう。
でも、普通のクロックムッシュじゃ面白くないからね、上に目玉焼きを載せた「クロックマダム」にする。
この卵からあふれる黄身が、クロックムッシュをさらにおいしいクロックマダムにかえる。

フランスごはん日記「ほんものを自宅で作ってみようか、パリの味、クロック・マダム」

まず、オーブン(グリル)を200度にあたためておく。
小さなフライパンにバターを溶かし、小麦粉をふるい入れ、ふつふつとするまでよく混ぜ合わせる。
牛乳を少しずつ4回くらいに分けて加え、中火でダマにならないようその都度よく混ぜ合わせていく。根気よく混ぜる。
すると、とろっとしたベシャメルソースが出来上がる。
食パンにハムとベシャメルソースを載せ食パンで閉じ、さらにチーズを載せオーブンに入れ10分ほど焼き、チーズに焼き色がついたら完成となる。
ベシャメルソースさえできれば、ちっとも難しくない。
このベシャメルソースは、他の料理でも大活躍するから、練習をすることをお勧めします。笑。
そして、最後に、そこに目玉焼きをのせればクロックマダムになる。
パリのカフェの味をご家庭でどうぞ。
ボナペティ!

フランスごはん日記「ほんものを自宅で作ってみようか、パリの味、クロック・マダム」

フランスごはん日記「ほんものを自宅で作ってみようか、パリの味、クロック・マダム」

フランスごはん日記「ほんものを自宅で作ってみようか、パリの味、クロック・マダム」

つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
簡単なのに、なぜか、なかなか皆さん、創りたがらないクロックムッシュ、要は、ベシャメルソースなんですが、ちっとも難しくないので、ぜひ、挑戦してみてください。これができると、あらゆる西洋料理に役立ちますよ。



フランスごはん日記「ほんものを自宅で作ってみようか、パリの味、クロック・マダム」

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