JINSEI STORIES
フランスごはん日記「息子が恋人を連れてくる。父ちゃん、上を下への大騒ぎ、すごい大物がやってくる!」 Posted on 2024/11/12 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、フランスと日本の時差は、8時間!!!
ということで、日本の皆さんが、「おはよう」と目覚める頃、父ちゃんは、息子のガールフレンド君とご対面をしているのであーる。
しかし、そこまでが長かった。
その結果は、明日の一便日記で、ぼくが目覚めてから、しばらく、記憶を整理してから、心を落ち着けてから、しっかりとお届けしたいが、まず、今は、その準備の模様をご覧頂きたい。
フランスごはん日記、まさに、辻家、上を下への大騒動なのであーる・ぱちーの。
というのも、いざ、料理をしようと思うのだが、みなさん、ご経験があるでしょう。
「ああああ、あれが足りない」
「おおお、あれも足りない」
「うわあ、ぜんぜん、足りないじゃん」
ということで、朝の10時から、野菜や、醤油や、もろもろを買いに、走った、父ちゃんなのであった。師走前なのに、父ちゃん先生、すでに、何往復も!
しまいには、かなり遠い、プラス・イタリーにある画材屋まで走ったのだった。
あはは、いや、キャンバスがなくて、困っていたので、どさくさにまぎれて、13区まで、行ったのだった。
※ すでに、クリスマスの飾り付けが、はじまった、パリ~。素敵ですね。
※ セップ茸だが、高い!
※ イタリー街に、ぼくの行きつけの画材屋さんがあるのじゃ。何も、忙しい日に、行かないでもよかろうに・・・。
さて、ということで、どういうメニューにするか、決めたので、御覧いただきたい。息子のリクエストで、「最初は家庭の味、日本の味で」ということで、悩んだ~。
1,アミューズ、いつもの生ハムのオープンサンド
2,前菜、函館ドライカレー小盛りのおばちゃま
3,マグロの漬けカルパッチョ
4,日本を代表する、マカロニ・ポテトサラダ
5,ジロール茸とタケノコの炊き込みご飯
6,鯛のポワレ、焼き魚ですね
7,トンジール、辻家名物、欧風豚汁
8,エクレア(買いました)
まだ、その料理過程なので、奮闘している様子をご覧ください。だいたい、いっぺんにすべての料理を同時進行でやってしまう、父ちゃんなのであーる。
そして、ちゃんと、作っては、片づけ、作っては、片づけ・・・ふふふ。
※ マグロをタタキに、しているところ。
※ セップ茸は高いので、ジロール茸など、安価で、美味しいキノコにした。
※ なんで、前菜にごはん? ということで、父ちゃんの青春の味、ドライカレーを、食べさせてみたかった。小さいサイズで、まずは、父ちゃんのひととなりをガールフレンド君に、味合わせてやりたかった。あはは。
※ 梅ごはんにしようと思ったが、梅ごはんはちょっとフランス人の娘さんには難しかろうと思い、キノコの炊き込みご飯になる、途中・・・。
※ 父ちゃんの連載終了となったダンチュー、の昔のイベントで、完売した、辻家の豚汁、トンジールになる、途中の絵・・・。
※ タタキにしたマグロを、漬けているところ。冷蔵庫で、じっくりと・・・。
※ 日本の味というものが何か、と言えば、父ちゃん的には、肉屋さんでいつも食べていた日本のポテサラ、そして、マカロニサラダ。この二つを合体させたもの。まだ、途中なのであーる。
ということで、今、絶賛料理中なので、いったん、ここで、日記をアップし、皆様には、この続きを、日本時間の12日、16時くらいまでには、アップしたろうか、と思っている、自信満々の父ちゃんなのであった。
果たして、息子のガールフレンド君、父ちゃんの味、気に入ってくれるだろうか?
二人の仲に、暗いかげを落とさないよう、宮廷料理人画家兼作家、辻仁成は、がんばるんだもーん。
熱血は、つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
いや、ドキドキしますね。料理しながら、この日記を書いている自分がちょっと信じられません。多動症ですから、なんでもできちゃうんですが、ポテサラの味を確認しながら、日記の誤字チェックもやっている、あいかわらず、忙しいおやじなのでした。
明日の日記、楽しみですねー。あはは。
辻仁成 展
-Les Invisibles NEHAN-
主催 帝京大学総合博物館
対象者 どなたでもご覧いただけます。(事前のお申込は必要ありません)
入場無料です。
会場 帝京大学総合博物館ミュージアムプラザ(帝京大学八王子キャンパス ソラティオスクエア地下1階)
会期 2024年10月18日(金)~12月23日(月)
開館時間 9:00~17:00(最終入館は16:30)
閉館日 日曜日・祝日
臨時開館日 10月27日(日):青舎祭(大学祭)実施日(一般来館可)
臨時休館日 12月14日(土)
備考
・大学構内には駐車場がございません。公共交通機関をご利用ください。
・高幡不動駅・聖蹟桜ヶ丘駅・多摩センター駅から「帝京大学構内」行きのバスが便利です。(所要時間15~20分)
・車いすでご来館予定の方は事前にご連絡ください