JINSEI STORIES
フランス愛犬日記「三四郎の体調が今ひとつ悪く、元気がないさんちゃん。愛犬と生きる」 Posted on 2024/11/11 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、実は、朝、ここ二日続けて、三四郎が吐いて、元気がない。
いろいろと調べたら、空腹だと吐く、と書かれていたが、ここのところ三四郎もデブっているので、必要以上にはあげられない。
加えて、連休中なので、明日、病院の予約はできたが、救急医を頼むほどでもないので、様子をみている。
「どったのさんちゃん」
ドッグトレーナーのジュリアにきいてみたが、食べなくなるとアブナイから、やはり明日、病院には連れて行ってください、との返事だった。
犬はしゃべらないので、そこを知る方法がない。
普段は、ぼくにくっついてまわり、何かを欲しがるのに、この二日間は、珍しいことに、ベッドであごを突き出して、寝ている。
「どったの、さんちゃん。大丈夫か?」
「・・・」
なんだろう、どこか悪いのだろうか?
さんちゃんにもしものことがあったら、どうしよう、と心細くなった。
様子をみながら、餌を与えている。
ちゃんと食べるので、大丈夫だとは思うのだけれど、長年犬を飼い続けてきた、ライターの方(マントふみこさん)にも、相談をしてみた。
様子を見に事務所にも来てもらったが、やはり、わからなかった。
今日、一日、普通に過ごして、明日、いつもの獣医さんに連れていき、検査をしてもらう、それしかない。
「犬と生きる」
これまでの3年間、順調だったが、三四郎も生き物で、病気になってもおかしくない。
ベッドでうなだれている元気のないさんちゃんのそばにいて、ちょっと気を揉む、父ちゃんであった。
ぼくが急にスープ・ダイエットをはじめたので、キッチンにあまり長時間立たなくなったことも影響しているのかもしれない。
昼は、ちゃんと食べるが、夜は、スープのみ。
朝は、食べない。
でも、逆に、すごく体調がいいのだ。お酒の量も減っている。
今月、人間ドックにも入る予定なので、数値がめっちゃよく出るかもしれない。
朝、走っているし、身体がしまってきた。
その分、三四郎の生活リズムに異変を与えてしまっているのだろうか。
犬との暮らし、昔は想像もしていなかった。
でも、三四郎とはテレパシーのようなもので、理解、しあえるから、体調がよくないのが、なんとなくわかるし、確かに本調子ではないような気がする。
小犬だが、ぼくにとっては、家族同然の子なので、心配で仕方がない。
今日、息子とそのガールフレンド君が、三四郎にも会いにやってくる。
若いカップルが彼に元気を与えてくれることを祈るばかりである。
仕事を午前中でやっつけ、午後は息子たちのための料理をする。
長い時間キッチンに立つので、さんちゃん、元気になるかな。
愛犬と生きる、毎日が、ドキドキの連続でもある。
※ 昨夜は、ミネストローネスープにしました。これ、見た目よりも小さな器なんですが、十分でした。今日のランチはこれの残りで、済ませ、夜は、息子とガールフレンド君と三人で、食事をします。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
額の評判がよくて、フランスで絵を購入された方に、額装を依頼されました。それで、親しくなった額デザイナーのフィリップさんと、ぼくの家に飾るためのいくつかの絵の額装を計画しています。今は50号の大きな作品の額装をやっている最中で、明日か、明後日には出来上がるとのこと。事務所をショールームみたいにして、おしゃれにしようと思っています。フランスで描いた絵、フランスで額にする、って、なんかいいですよね。ノルマンディのアトリエの一角を画廊にする計画も浮上しており、楽しみ、です。
ということで、日本で額装をしたぼくの大作「NEHSAN」が現在、展示されていますよ。
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辻仁成 展
-Les Invisibles NEHAN-
主催 帝京大学総合博物館
対象者 どなたでもご覧いただけます。(事前のお申込は必要ありません)
入場無料です。
会場 帝京大学総合博物館ミュージアムプラザ(帝京大学八王子キャンパス ソラティオスクエア地下1階)
会期 2024年10月18日(金)~12月23日(月)
開館時間 9:00~17:00(最終入館は16:30)
閉館日 日曜日・祝日
臨時開館日 10月27日(日):青舎祭(大学祭)実施日(一般来館可)
臨時休館日 12月14日(土)
備考
・大学構内には駐車場がございません。公共交通機関をご利用ください。
・高幡不動駅・聖蹟桜ヶ丘駅・多摩センター駅から「帝京大学構内」行きのバスが便利です。(所要時間15~20分)
・車いすでご来館予定の方は事前にご連絡ください
そして、次のラジオ生放送は、15日、日本時間、22時からになります。ご視聴ご希望の皆さまは、下のTSUJIVILLEのバナーをクリックしてみてください。
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