JINSEI STORIES
フランスごはん日記「秋深し、キノコがうまい。今日は生麺で、キノコパスタでござるー」 Posted on 2024/11/08 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、オランピア劇場のプロデュースをやったベルトランから、
「今、東京だけど、ツジーのポスターが貼られている!!!」
とワッツアップメッセージが飛び込んできた。
「え? 俺のポスター? 東京で? あ!」
そういえば、こういうポスターを10年くらい前にどっかの人が勝手に作って、勝手に貼ったことがあって、はずしてください、恥ずかしいから、と言ったのだけれど、いまだに貼ってあるんだね。あはは。
しかし、、ベルトラン、神出鬼没だ。
「なに、やってるの?」
「フランスのアーティストの付き添いだよ。戻ったら、カメルーン料理店に招待するから、行こうぜ」
という豪快な返事、ま、元気そうで、よかった。
来年、くらい、また、パリでライブやるかな。うふふ。
ということで、今日は、「太陽待ち」と名付けられた大きな作品を、アルバイトのシモン君と30代の岡っちの協力で梱包し、購入されたスイスの方にフェデックスで送ったのだった。
しかし、毎回この作業が、実に大変で、絵を描くよりも、労力がいる。
まだ学生のシモン君も、よく働いてくれたから、パスタをね、えへへ、またかよ!!!
だって、簡単なんだもの~。
※ 誰が、撮ったんやろ? うまいね、写真。ハンサムに見える。
こちらの梱包、力作だからね。140センチ×100センチくらいの大作なんです。もう、画廊経営出来るレべチ・・・。紐を見て、真ん中の二本の紐の中心から、それぞれ反対側に紐が伸びていて、テンションをこしらえている。上に配達人さんの持ち手を作っているので、彼がそこを持ち上げると、二本紐が左右に引っ張られて、強いテンションがかかり、バランスが整う仕組み。これ、父ちゃんが考えた方法。理数系のシモン君、感動してくれました。ふふふ。
今日は、リングイーネ(でも、トリオリー二くらいの細さ)の生パスタを使用するので、これは、もうそのままでも、超美味しい。
ぼくは何も作る気がしない時は、茹でた生麺にオリーブオイルと醤油を少々かけて、塩を軽くふって、食べたりする。あなどれないほど、うまい。
要は、麺がうまくて、オリーブオイルが本物であるならば(日本ではけっこう、偽物が出回っているらしいので、注意してね)、それだけで、十分に満足できる。
キノコは、季節だからね、今日は、いきつけの野菜専門店で、トランペット茸とジロール茸を買い、キノコ尽くしのパスタにした。
シモン君と岡っちには、チキンソテーをつけてあげた。
ぼくはちょっと太ったので、軽めに、笑。ライブが近いから、減量、減酒、中。
※ これ、有機パスタだった。30%は卵だそうです。
作り方というか、目安レシピとしましては、・・・。
まず、オリーブオイルにガーリックの風味をうつしつつ、バターをくわえ、キノコを炒める。鷹の爪もあった方が、アクセント出るよね。
で、軽く、塩胡椒、でいいね。
パセリが、かな~りいい仕事をしてくれるので、忘れちゃいけない。
出来れば、生パセリを刻んで、後半、放り込んでいこ~。
ジロール茸は最近、日本でも見かけることがあるけれど、トランペット茸はさすがに、なかなか見ない。
エリンギとかでもいいかな。エリンギとブラウンマッシュルームとかでしょうか。
いいところで、白ワインを回し掛けし、
生クリームも、ささっとふりかけ、ちょっと味見して、
で、今日は生麺なので、ここに麺はいれない。生麺はボウルにいれ、オリーブオイルであえて、お皿に盛り付ける。そこに、キノコソースをかける、という寸法。
フェデックスの人が食事中に取りに来て、ぼくはその対応に追われた。
フランスからスイスに絵を送るわけだが、スイスはEUじゃないので、手続きがちょっといつもと異なる。
マネージャーのMMがその辺、詳しいので、鬼対応。フェデックスの人も、いいね、と太鼓判押してくれたのだった。
ふー。
午後は、額屋さんに行き、新しい額の発注をしたり、アトリエで絵を描いたり、プライベートライブがあるので、その練習もありーの、ま、時間というものはどんどん恐ろしいくらいに過ぎていくものですな。
でも、料理をしている時が、一番、楽しいかもしれない。
今日は若い子たちが、美味しい、美味しい、と食べてくれたので、幸せ、でした。
えっと、息子から、連絡ないけれど、大丈夫かいな・・・。
ちょっとメッセージ、おくっとこっ。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
今日から、減量開始なので、朝は走ったし、一日一食、断食コースで、イベントまで頑張ろうと思っているのであります。もともと朝ごはんは食べない人なので、一日一食、それほどきつくない。痩せるぞ、と思うと、身体がそう動くので、自撮りに効果が出るか、お愉しみに~、あはは。
ということで、次のラジオ・ツジビル(熱血辻村放送)は11月15日、パリから生放送となります。参加者募集中。詳しくは下のTSUJIVILLEのバナーをクリック、ね!
それから、YouTubeに、引退ファイナルコンサートの映像、宣伝~PVですが、出ました。一曲目の登場のシーンが、3分ほど、えへへ、よければ、ちらっと御覧ください。しかし、宣伝ですから、すいません。
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https://m.youtube.com/watch?v=VZY8tMNALP8
辻仁成 展
-Les Invisibles NEHAN-
主催 帝京大学総合博物館
対象者 どなたでもご覧いただけます。(事前のお申込は必要ありません)
入場無料です。
会場 帝京大学総合博物館ミュージアムプラザ(帝京大学八王子キャンパス ソラティオスクエア地下1階)
会期 2024年10月18日(金)~12月23日(月)
開館時間 9:00~17:00(最終入館は16:30)
閉館日 日曜日・祝日
臨時開館日 10月27日(日):青舎祭(大学祭)実施日(一般来館可)
臨時休館日 12月14日(土)
備考
・大学構内には駐車場がございません。公共交通機関をご利用ください。
・高幡不動駅・聖蹟桜ヶ丘駅・多摩センター駅から「帝京大学構内」行きのバスが便利です。(所要時間15~20分)
・車いすでご来館予定の方は事前にご連絡ください