JINSEI STORIES
フランスごはん日記「またまた作った! ハムのパイ包み、さらに素パゲッティも! 仏伊饗宴ランチ」 Posted on 2024/10/29
某月某日、今日はすごい集団と出会って、三四郎が、逃げ回っていた。
下の写真を見て頂きたい。
アメリカ人のツアーなのだが、右端の人がツアーガイドさんで、左側がアメリカ人ツーリストたちなのだが、なんと、全員が頭に何か、バーチャルリアリティマスク(?)、VRゴーグル(?)みたいなものをつけているではあーりませんか?
なんだ?
三四郎が怪しいので、吠えそうになり、必死でおさえないとならなかった。
ツーリストたちに、ガイドさんの声は聞こえるようで、「このあたりはなんとかかんとかで、歴史的にはなんとかかんとかです」みたいな説明をしている。
ツーリストさんたちの目には、別次元のエッフェル塔が映っているようだった。
「すげー」
時代が進化している。
これからのツーリズムはVRゴーグルがないと乗り遅れてしまう!!!
さすが、アメリカ人であーる・ぬーぼーーーーーー。
※ あっと驚く、三四郎!!!
さんちゃんと、
「あれ、すごいねー、すごい時代だね」
と話し合いながら、家路についた父ちゃん。毎日がこんな感じなのだ。
はい、ということで、今日は父ちゃんの困ったときの必殺技、フイユッテ・ド・ジャンボン(ハムのパイ包み)と生リングイネを使った素パゲッティ(オリーブオイルとパルメジャーノチーズと黒胡椒をかけただけのもの)を作って、長谷川さんとランチミーティングをやったのだった。
ここのところ、季節の変わり目なので、今一つ体調の悪かった父ちゃんと長谷っちだったが、年末が近づいてきたこともあり、経理というか、事務所の諸々の仕事があり、ぼくが説明しないとどうしようもない問題の解決などを行った。
「これ、なんの領収書かわかります?」
長谷川さんが、用途不明の領収書を5,6枚、テーブルに並べたのだった。
父ちゃんは、日付をみながら、スケジュール帖とか日記を遡って、誰と食事をしたのか、割り出さないとならなかった。これが、毎年、大変なのであーる。
毎回、ちゃんとレシートに書いて置けばいいのだけれど、ずぼらだから、ね。書き忘れてしまうやつがあるのだ。
「誰だろ、ごはんしたの。180ユーロって、結構、高いね。ワイン、飲んでるな」
「まさか、野本さんじゃないですか?」
「ええ、野本じゃ、仕事じゃないから、経費にならないね。でも、経費になる相手だったから、君に渡したんだと思う」
「じゃあ、思い出してください。毎年のことなのに、先生は、学習力が弱いですよね。毎年、年末になると、騒いでる」
かっちーん。
「だって、忙しいんだもん」
「わかりますよ。仕事し過ぎですよ」
「長谷っち、ごはん、作ったけれど、食べていく?」
「えええ、いいんですか?」
「食べながら、思い出すからさ」
あはは。
※ あらかじめ、オーブンで焼き上げて置く。で、長谷っちが来る頃に、再び軽くあたため直す。こういうやり方。お客さんに便利。このパイ生地は最近、日本でも売っているので、買い、です。えへへ。
※ ベシャメルソースが、とろけて、美味しそうでしょ? パリパリっと、パリだからね、ここは!!!! あはは。
フイユッテ・オ・ジャンボン(ハムのパイ包み)の詳しい作り方は、こちらです。
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https://www.designstoriesinc.com/jinsei/daily-5420/
※ で、生のリングイネがあったので、ゆで時間一分、それを水切りし、オリーブオイルであえ、フラードセル(塩の華)と黒胡椒、パルメジャーノチーズだけ、素っぱげってぃ、を添えて出したのだ。長谷っち、パスタが食べたいとわがままいうので、素ぱげってぃ!!! しかし、これが実は一番うまい!!! 生麺の力じゃ。
ということで、長谷っちに提出した領収書、すべて食事した相手を割り出すことができたので、セーフ、であった。
9月までの経費を計算しておくと、年末が大変にならない、のでね、そういうわが社のルールなのであーる。
「先生、まだ、今からでもいいので、毎回、領収書に誰と食事をしたのか、書いといてくださいね。人生というのは、日々の積み重ねですから」
「わかったよ」
「転ばぬ先の杖です」
「いいね、用意周到 !!!」
「先生、備えあれば憂 です」
「おおお、次々出てくるな。じゃあ、石橋を叩いて渡る、でどうじゃ」
「う、おぬしできるな。濡れぬ先の傘!」
「良いうちから養生!」
「く、そうきましたか、さすが先生、じゃあ、用心には網を張れ!!!」
くやし~、ぼくの負けでした。
それから、ぼくは、仕事場に戻り、絵の続きに向かったのだった。
はたして、ぼくは作家? ミュージシャン? 画家? なんだろね。
依頼が来た仕事をただ黙々と仕上げるおじさん・・・。あはは。
※ 少し、白髪が目立ってきました。あちこちに、出始めて、あゝ、早くロマンスグレーな父ちゃんになりたいわん。あはは。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
ハムのパイ包みは簡単で、美味しいフレンチだから、ぜひ、やってみてね。子供も大好き、大人も大好き、みんな大好きだから、最高ですよ。
さて、次の生ラジオは、11月5日になります。
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