JINSEI STORIES
フランスごはん日記「父ちゃん大推薦、パリで一番美味しいと思った、ハンバーガー」 Posted on 2024/10/27 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、ハンバーガーは時々食べたくなる。
実は、パリジャンはハンバーガーが大好きで、(世界中で大人気なんだけれどね)、パリには美味しいハンバーガーショップが結構、あるのだ。日本に負けないくらい。
息子たちの仲間から、教えてもらったいくつかのハンバーガー屋、たとえは、ファイブガイズや、バーディ、テイスティバーガー、などを試させてもらったが、とっても美味しいのだけれど、いや、美味しかった。
でも、ぼくが三四郎とたまたま散歩していて、見つけたパリ15区にある「バンズ」にはかなわなかった。
ここは、マジで、美味しい。あはは。
普通のハンバーガーじゃないのだろうな、と思っていろいろと調べてみたら、なるほど、美味しいわけだ。
まず、お店の名前が、BUNS「バンズ」となっていることから、パンにかなりのこだわりがある。どうも、ブリオッシュ系の柔らかバンズなのだが、食感もある。
しかも、パテが、めっちゃ、薄いくてカリカリなのだ。
ぼくは、22歳のころから25歳まで、代々木八幡にあった「ボンボンバーガー」でハンバーガーを作っていた。(モーニングバーガーを開発したこともある。大ヒット。自慢)
肉のはなまさの直営店だったので、パテが、美味しかった。
肉の焼き方にちょっとしたコツがあって、上から、鉄へらでぎゅっと押し付けながら焼くとカリカリになって、美味いのだけれど、そのボンボンのパテよりも、もっともっと究極にカリカリなのが、バンズのパテであった。
この店のメニューの上から二つ目にある、「スマッシュ・バーガー」が特におすすめである。
超カリカリの肉パテは、これまでの柔らかいパテではなく、硬く薄くサクサクなのである。
このスマッシュなるバーガーは、どうやら、アメリカのストリートで生まれたものらしい。
この手のスマッシュ・バーガーは、パリのバーガーショップ、矢露店バーガー店で、最近流行しているのであーる。
スマッシュ・バーガーは、熱した鉄板の上で肉のパテを鉄の塊でゴリゴリ押し付けて、薄くカリカリにしたもの。
何か鉄ごてのようなものでやっている。ギューギュー、グリドルに押し付けながら、作るので、そういう薄さとカリカリになる。
バンズのスマッシュ・バーガーは、とろけるようなチェダーチーズ、すピクルス、レタスの葉が添えられ、複雑な辛いソースがたっぷりと、とにかく、美味しい。
お近くにお住まいの皆さん、ぜひに!
BUNS PARIS15
1 Rue Léon Séché, 75015 Paris
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
ハンバーガー、たまに、食べたくなりますね。カフェだと、必ず、焼き加減がきかれますが、ストリートバーガー店では、そういうのはありません。特に、このスマッシュバーガーは、カリカリっと焦げるくらい押し付けてやくので、笑、うまいんです。探せば、同じ手法のハンガーガーショップが世界中にあるはずなので、スマッシュ、で検索してみると、日本にもあるかもしれませんね。きっと、あるでしょう。探そう!
さてと、次回のラジオ・ツジビルは、11月5日、日本時間、22時からになります。
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