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フランスごはん日記「定番献立に加えてください。じゃがいものオーブン焼き、タルティフレット」 Posted on 2024/10/20 辻 仁成 作家 パリ

毎日ごはんの基本3項目、
1,材料費がかからないこと
2,簡単にできること
3,食べ続けてもあきないこと
なのであーる。
日本人は、お米を主食で食べる。イタリア人はパスタだが、フランス人は何か?
いろいろとあるけれど、一つのこたえは、じゃがいも、なのである。
これは、ドイツ人も一緒。
渡仏したばかりのころ、つけあわせがポテトばかりで、驚いたことがあった。
といっても、いろいろ形があるのだ。
焼くのもあれば、ふかして潰すのもあり、揚げるものまで!!!
あはは。
ということで、その中でも、定番中の定番、じゃがいものタルティフレットを今日はご紹介したい。
簡単で、材料費かからないし、何より、美味しいし、みんな大好き!

材料:
じゃがいも、250グラム
玉ねぎ、大、ひとつ
ベーコン、100グラム
カマンベールチーズ、一つ丸ごと
塩と胡椒、少々
白ワイン、50ml

では、さっそく、はじめましょう。
まず、玉ねぎを薄切りにする。
玉ねぎの尻の部分を5ミリ程度カットしちゃう。同じように、今度は反対側の根元の部分を5ミリくらい、包丁で切り込み、でも、こっちは切り落としちゃだめ、薄皮一枚残す。
だいたい、このくらい、1センチ幅くらい残せ。
そしてヘタごと、手で引っ張って、まず、縦に皮を一センチ幅で剥く。
そうすると、ほら、真ん中だけが剥ける。
今度はそこからどっちでもいいから、ペロッと全部一周剥いてしまうのだ。
すると、皮が、いっぺんに全部とれる。合理的というやつであーる。

フランスごはん日記「定番献立に加えてください。じゃがいものオーブン焼き、タルティフレット」

※ あはは、これはこの料理には関係がない。いわゆる、イメージカットです。



で、次は、フライパンで細切りにしたベーコンを炒め、ちょっと油を足して、そこにさっきの玉ねぎを入れて絡めながら、中火以下でじっくり火を入れる。
玉ねぎって、優しく火を入れるのがコツ。時間がかかるけど、しんなり、色づいて、少し茶色くなるくらいが美味いんだよ。
焦げ付かないように、ヘラでよく混ぜながら、炒めていく。塩、胡椒も忘れるないでね。
いい色だねー。 

フランスごはん日記「定番献立に加えてください。じゃがいものオーブン焼き、タルティフレット」



そしたらここに、白ワインをぶち込んで、ヘラで、焦げ付いた部分なんかを削いで混ぜていく。
このちょっと焦げ付いた、キャラメリゼされたところなんかに旨味が宿っているから、余さず、削いで混ぜなければならない。

そしたら、次はじゃがいも!
じゃがいもの真ん中に包丁ですっと切れ目を入れて、全体を軽く濡らし、一個一個をサランラップで包んで電子レンジに入れて、600wで3分から3分半、チン。
で、切れ目のところから剥いて、一口大にカットする。
お湯で茹でてもいいけど、15分くらいかかるから、この方が早いかもね。
玉ねぎを炒めてる間に出来ちゃうから、便利だ~。
これとあれとそれをこのタイミングで交互にやれば時間の節約になるなって考えながらやるといいよ。
頭の体操にもなる。
茹であがったじゃがいもはオーブン皿に並べて、その上からさっきのベーコンと玉ねぎの炒めたやつをかけて、ヘラで和えてごらん。
絡める感じだよ。
その上に、今日はカマンベールチーズを一個、丸ごと使うけど、本家本元のタルティフレットは、本当はロブルション・チーズを使う。
日本だとなかなか探せないから、今日はカマンベールにしましょうね。
オーブン皿がオーバルだから、カマンベールも円形のまま、上下をカットして二つにわけて、ボンボンと上に載せる。
予め、オーブンは温めておかなきゃ!
これはオーブン料理の鉄則だよ。



オーブンにぶちこんだら、あとは出来上がるのを待てばいい。
もう火は通っているから、上のチーズが融けて、表面が軽く色づいて、グツグツとなってきたら、完成だ!
チーズは、ピザ専用チーズでも、ラクレットでも、なければ、なんでもいい。
簡単でしょ? 
ボナペティ!!!!
さぁ、じゃあ、食べようか。
これが、フランスの定番家庭料理、タルティフレットだよ。

フランスごはん日記「定番献立に加えてください。じゃがいものオーブン焼き、タルティフレット」

フランスごはん日記「定番献立に加えてください。じゃがいものオーブン焼き、タルティフレット」

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