某月某日、今日は、個展で嫁ぎ先が決まった作品の裏に、サインをし、判を押した。
今まで、墨だと弾くから、マジックで描いていたが、キャンバスのメーカーを変えたからか、同じ、麻の画布だが、墨が割と綺麗に出たので、今回のパリ個展の作品から、筆でサインをすることにした。
やはり、漢字は墨の方が、雰囲気が出るの～。
次回からは、日本でも、墨のペンでやれるように、します。

昨日まで、個展会場で、いろいろと来られた方に、ご挨拶とか絵の説明をしていたのに、（と言っても、長い時間在廊できたのは、最後の三日間でしたね）もう、今日は、サインとか、梱包とか、配送の準備に追われた。
パリ市内の方々には、ぼくが直接、おとどけすることになるが、遠方の方だと、郵送しか難しいので、きちんとパッキングをしないとならず、運送会社さんと、スタッフさんが相談中なのである。
日本だと画廊が全部やってくださるが、フランスは、画廊とうちの事務所とキュレーターの三社が共同開催になるので、とくに、こういう繊細なものは、自分でやりたいと思って、頑張っている。

※　なかなか、素敵じゃないですか？　裏の世界も、いひひ。

※　このサインは、この「ルフレ（反射）」という作品のサインになりますー。

ほとんどの作品の購入者さんは、パリの方々だが、アメリカのご夫妻がポルトガルの家に飾りたいというので、その方々の作品は、ちょっと大きな絵だったものだから、サインも、大き目になってしもうたー。
梱包も、丁寧に、しっかりとやらないとならない。
木枠をはめ込んで、絵がたわまないように、調整している。
もう一人、ニューヨークの人が購入されたが、その人はパリに取りに来る、というので、駅とか、空港とか、まで、ぼくとスタッフとで運び、手渡しすることになる。
ま、しっかりと梱包をしなきゃね。
その方は、自分が責任をもって運びたい、というポリシーなのだそうで、ま、じゃあ、そうしてください、とお伝えした。
それぞれのご家庭の、それぞれの空間に、ぼくが何か月か頑張って描いてきた作品が展示されることになるのだから、よっしゃー、「正念」を入れておいた。
愛される子供たちで、よかった。
もっと大きな作品で、嫁ぐことが出来なかった作品もあって、みんな、その絵を気に入ってくださり、「ほしい」と言ってくれたのだけれど、ほら、一番大きい作品だったから、ね、ちょっと高額で・・・。
だから、その絵は、ノルマンディの自宅に、飾ることにします。
きっと、そういうご縁なのである。

※　ポルトガル行きの絵「SEED」は、このあと、木箱みたいのものに入れて、配送されることになるのじゃああああ。

ということで、ふー、またまた、忙しい人生の一年が無事にスタートできた、ということである。
ぼくの、とっておきの、泡を、冷蔵庫から取り出し、頑張ってくれたスタッフと、日曜日だからね、午後、乾杯をした。
まじで、作品を保管する、大きな倉庫が必要なのだ。
と、そこに、一本の電話・・・。
「へろー、つじー？　かつて、彫刻家のアトリエだったかなり広い物件が出たんだけれど、信じられないくらい、いい物件だぜ。でかい天窓から降り注ぐ光は最高なんだ」
と、ジェロジェロからであった。
おお、それは、見に行かなきゃ！！！！！
ということで、父ちゃんの人生劇場、第二幕が始まろうとしておる。
おぬし、やる気じゃな？
ふふふ。
人生は短いからのー、とことん、やらんでどうすると？

つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
フランスはまだ、日曜日ですが、日本はもう月曜日ですね。ご心配をおかけした腱鞘炎ですがほぼ、治りました。握力が戻って来て、筆を握ることが出来るまでになりました。なので、治ったとたん、イーゼルと向かい合い、注文を受けた作品に、取り掛かっています。（笑。回遊魚な、父ちゃん）あはは。でも、絵と向き合う人生は、今の自分には、ちょうどいい速度感です。英仏海峡を眺めながら、のんびりやっていけることでしょう。皆さんも、一度しかない人生、後悔してもぜんぜん平気なので、じっくりと前進してくださいませ。えいえいおー。

お知らせです。
１５日、日本時間の２２時から、父ちゃんのラジオ・ツジビル、生放送がありますよ。ご視聴ご希望の皆さん、下のTSUJIVILLEのバナーをクリックしてみてくださいね。☟