JINSEI STORIES
フランスごはん日記「パリ初個展、無事に終わりました。大成功と言っていいでしょう。メルシー」 Posted on 2024/10/13 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、ほんとうに日仏たくさんの方々にお越しいただいた、パリでの初個展、無事に終了することが出来たので、ご報告させて頂きたい、のであーる。
10月3日のベルニサージュからはじまり、今日、12日まで、10日間の駆け抜けるような短い開催であった。(普通、フランスは一つ月間という会期が一般的で、日本とはそこも異なる)
でも、光の溢れるギャラリー、そして、気さくなギャラリストたちにも感謝であった。
メルシー。
今日は、朝から雨が激しく降っていたので、荷物もあったし、はじめてタクシーでの出勤となった。らくちん。
14時、一番最初に会場にやってきたのは、西フランス新聞社の記者さんであった。
「文化部のガブリエルです。あなたのこと、記事にしていいですか?」
と言われ、もちろんですよ、と戻した。
何か、素晴らしい最終日を予感させる「始まり」であった。
メルシー。
※ 雨に打たれるバスティーユ広場!
※ こちらが、WEST FRANCE新聞社の記者さん。
「辻さんの日記、毎日、読んでいます」
とパリ在住の方々が言った。
「素晴らしかった。ブラボー」
と絵画好きなフランス人が言った。
「サインをください」
フランスで発売されているぼくの小説をもってきたフランス人にサインをした。
様々な方々が、様々なきっかけであつまった、パリの初個展であった。
メルシー。
最終日だったから、記念撮影をしたのだった。
(^_-)-☆。
17時に、シャッターを閉めたが、18時を過ぎても数人がやって来て、ぼくは、片づけが始まっていたので、ごめんなさい、と頭を下げた。
メルシー。
日本の画廊は、全部やってくれるのだが、フランスは自分たちもやらないとならない。
個展終了後、みんなで、撤収作業に追われた。
一つ一つを梱包し、おかもとあやこさんの車にのせて事務所へと戻った。岡本さんは、辻事務所のフラワー&運送担当部門長であーる。あはは。
「ありがとう。みんな、頑張ったね。誇らしかったぞ」
と我が子たちに、感謝を伝えた。
メルシー。
仏語に、メルシーミルフォア、という言葉がある。ミルは千、フォアは回数。感謝を千回述べたいという、言葉なのである。
事務所に戻り、スタッフらと近所のレストランに行き、お祝いをやった。
父ちゃんは、久しぶりに、酔った。今日は、酔ってもいいでしょう。
メルシー。
しかし、次の電柱、つまり、目標が、その先で、ぼくを待っている。
人生は、終わりのない、電柱作戦なのだ。
次の電柱まで、頑張って進み、それからまた、次の電柱へと向かう。そうやって、頑張れば、どこまでも遠くへと、突き進むことが出来るのだ。
生きている限り、これの繰り返し!!!
さて、次の電柱は、どんな、電柱? ふふふ。
お愉しみに!
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
やっと、やっと、一息、着くことが出来ました。焦らず、慌てず、一段一段、じっくりと挑んでいきたいと思います。つまり、熱血、というわけです。
はい、ええと、15日、日本時間の22時から、父ちゃんのラジオ・ツジビル、生放送がありますよ。ご視聴ご希望の皆さん、下のTSUJIVILLEのバナーをクリックしてみてくださいね。