JINSEI STORIES
フランスでごはん日記「やっと、フレンチらしきもの作った~。父ちゃんの得意技、鯛のポワレ~」 Posted on 2024/09/30 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、息子がやってくる日は、ちょっと豪華なごはんになる、辻家。
美味しいものを食べさせてやりたい父ちゃん、今日は豪華な鯛のポワレを作ってやったのだー。
「うわ、うまそー。いただきまーす」
あはは。
親は子供にごはん作るのが仕事だからね、子供は親のごはんを食べるのが仕事だからね、これでいいのじゃーー。
ということで、今日は鯛のポワレ、ブラウンマッシュルームのリゾット&ジャガイモのチーズ焼き添え、を作ってみたのじゃ。
栄養満点じゃぞーーー。やってみなはれー。レストランの味になるよ。
では、さっそく、目安レシピを、ご紹介!!!
今日は、25分くらいの制作時間になるので、同時進行で、鯛のポワレ、リゾット、ジャガイモ焼き、をやります。
同時だが、同時にはここに書けないので、まず、リゾットからね。
主な材料:
リゾットは、
お米、
ブラウンマッシュルーム(茸なら、ま、なんでもいいよ)
たまねぎ、
パルメジャーノチーズ、
白ワイン、
あと、野菜ブイヨンとか、野菜のダシとか、大目に用意しておく。
鯛のポワレは、鯛の皮つきの切り身ね。皮つき、大事だよん。
あと、ジャガイモ焼きは、
じゃがいも、
パルメジャーノチーズ
パプリカ!
はい、まず、粗みじんにカットしたマッシュルームを炒め、取り出しておく。
そこで粗みじんにした玉ねぎを炒め、ごはんを洗わず、そのまま、投入し、オリーブオイルを回し掛けし、先のマッシュルームも戻して、弱火で炒めていく。
※ 上に載せる分だけ、別にとっておいて、炒める。あくまでも、飾りだけれど、これが、美味しい秘訣になる。
そしたら、何度かにわけて、野菜ダシのスープを加えて、とろとろとお米がお好きな硬さになるまで、加えていく。白ワインもさらに、加える。途中で、パルメジャーノチーズも、どばっといれて、混ぜると、とろみが出る。味見して、米に芯がなくなったら、出来上がりなのだけれど、この辺で、塩加減の調整をする。
さて、続いて、というか、同時にやるのだが、オーブン皿にクッキングシートを敷いて、そこにパルメジャーノチーズを摺って敷き詰める。そこにパプリカ粉をふりかけ、5ミリ幅くらいにスライスしたジャガイモを並べ、オリーブオイルを回し掛けして、塩をふり、180度にあらかじめ温めておいたオーブンにぶち込む。25分、タイマーをかける。リゾットも、20分くらいかかるので、ま、同時にやるとだいたい、同時にできる。
さて、鯛のポワレを作るが、鯛の切り身は、塩を振って臭みをとっておく。水が出るので、キッチンペーパーで拭いてから、熱したフライパンに軽くオリーブオイルをひいて、皮目を下にして、焼くのだけれど、何もしないと熱で切り身がまるまってくるので、指で軽く最初だけ、おさえこむ。これをやるとやらないでは、ぜんぜん、出来栄えが違ってくるので、やってもらいたい。ただ、指でやるのが怖い場合、へらとか、トングでも、出来るので、安全な方で、お願いします。最初は中火でいいが、じっくり、皮目から火を通していくのがいいので、弱めにして、やはり、20分くらいかけて、皮パリにしていく。
父ちゃんは、一度もひっくり返さない。次第に白身に熱が浸透してきて、薄桃色になり、最後に真っ白になるから、火が通ったのが目視でわかる。
皮目がパリパリ、で、うまいよー。
このように、盛り付けて、完成となる。ジャガイモ焼きが入らなかったので、別皿にした。というのは、昨夜作ったいんげんがあったので、色がいんげんの方がおいしそうだったので、じゃがいもは別の皿にして、横においた。添えもの、のことを、仏語で、ガルニチュールと呼ぶ。
「ガルニチュールは何にしますか?」
とビストロとかで、聞かれるので、
「何があります?」
と訊けば、たいがい、ポテト、いんげん、ライス、などが提案されるので、選べばいいね。
ボナペティ~!!!!!
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
うまかったー、最高でした。息子くん、大満足でございました。
「パパの鯛のポワレ、マジで、美味しいねー」
と言い残して、ガールフレンド君の家に、あはは。どうなってんのー。青春だねー。ま、いいです。ぼくも青春時代は、もてたから。青春~、カムバック~。
ええと、10月5日に、父ちゃんの生ラジオ放送あります。詳しくは下のTSUJIVILLEのバナーをクリックしてみてください。
※ 個展も、がんばるぞー。