JINSEI STORIES
父ちゃんの料理教室日記「函館五稜郭で高校生のころに食べた、青春時代のドライカレーを再現した!」 Posted on 2024/08/31 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、昔、ぼくが高校生だった時代、大昔だね、笑。
函館の高校生だった時、同級生に誘われ、たまにだけれど、五稜郭にある喫茶店に、通っていたんだよね。名前、忘れちゃったけれど・・・。
そこには「ドライカレー」なるものがあって、それが超やばかった!
ぼく、生まれてはじめてそれを食べた時、ひっくり返っちゃったんだ。
というのも、カレーと言えば、西城秀樹さんがコマーシャルしていたハウスバーモンドカレー全盛期だったから、どこにいっても、カレーは白ごはんに肉とジャガイモのカレーがかかった、ライスカレーしかなかった時代だった、からね。
ところが、その五稜郭のカフェのカレーは、ドライカレーだったの。
しかも、ごはんが黄色かったし、上に、茹で卵とレーズンがのっていて、そりゃあ、未知の味だったわけ。
で、大人になっても、あの味が忘れられず、たまに、作っていたのだけれど、今日は、その当時の記憶を頼りに、函館五稜郭カフェのドライカレーを再現してみるよ~!
材料は、適当でいいんだが、あはは・・・
にんじん、
玉ねぎ、
ひき肉、
カレー粉、
カレーのルー、なんでもいい、
ウスターソース
にんにく
唐辛子、
醤油、
パルメジャーノチーズ
生クリーム、
トマトピューレ、
塩胡椒、
タバスコ
ガラムマサラ、
ローリエ、
白ワイン、
バター、
みたいな、ちょっとずつ、お好きな量で!
ニンニクの微塵切り、唐辛子をオリーブオイルで香りを移すところまではペペロンチーノと一緒で、いい感じになったら、玉ねぎのみじん切りをいれ、香り着くまで炒めたら、ここで、パプリカパウダーを入れて、ちょっと休ませる。(グーラッシュとここまで一緒だねー)
で、そこに超微塵切りにしたにんじんをいれて、再度炒め直します!!
ひき肉なんだけれど、ぼくは、塩胡椒を軽くしたひき肉を包丁でさらにひくのが好き。けっこう、小さくしたいから、叩く時もある。さらに細かくしてしまうのだ。マシーンを使うほどではないから、包丁で十分だよ。
で、鍋にこれもいれちゃう!
カレー粉、とか、いれる。
ここで、種類はなんでもいいけれど、普通のカレーの固形ルーをこんなふうに、包丁で細かくしてから、炒めた具材と混ぜて、どんどん、炒めるの。で、バターちょっと、ローリエもここらへんで入れたらいいね。
あ、白ワインで、のばします。
あ、生クリームをちょっと入れてみた。
粉チーズも、ちょっと。
なんでも、すきなもの、スパイスをいれたらいいんだ、と、ぼくは思います。好きなものを、加えてみましょう。
タバスコとか、ウスターソースとか、そうだ、トマトピューレとかいいよ。それと、チューブでいいから、生姜とか。味見をして、大切なのは、塩加減なので。いい塩を使ってくださいね。
隠し味の醤油とか、も、good!!!
スパゲッティ・ボロネーゼも、あの肉のソースは煮込むとおいしくなるんだけれど、ドライカレーもここから煮込んでひき肉のうまみを引き出すのが大事。ぼくは、超弱火で、時々、ワインをまわしがけしながら、様子をみる。干し葡萄を少し入れると、さらに、ドライカレーに近づきます。
で、ごはんは、サフランをちょっと入れて、サフランライスにしたけれど(オリーブオイル少々、塩ぱらぱら)、サフランは高価だから、ターメリックで代用可能。その場合は、炊飯器にターメリックをちょっと入れて、炊き上がったら、バターをごはんの量とかんがみて、加えて、保温で、ちょっと味をなじませましょう。
で、これが、ぼくが高校生の時に食べていた「函館ドライカレー」なのである。いや、美味かった!!!! 完食~。
スパイシーがいいよねー。卵は、生卵の黄身でもいいね。
ぜひ、やってみてくださいね。
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