某月某日、ついに離日する日がやってきた。
まるまる一つ月間、しかも、オリンピックが始まる直前に離仏し、オリンピックの閉会式の直後にパリに戻るという、まるで、オリンピックを避けるようなスケジュールなのだった。
最後の夜はいきつけの鉄板焼き屋さんに行き、そこの大将相手に彼女が作る絶品（白ゴーヤーとか、モロヘイヤとか、馬刺しとか）をいただき、静かな夕食となった。ホテルは東京駅真横にあったので（スタッフさんがいい子たちだった。石井さん、こずえさん、みなさん、ありがとう）、このひと月間、ぼくはほぼ毎日、大丸に出向き、地下にある「ほっぺたうん」でお弁当を買い、１２階ののれん街の「鳥繁」で焼き鳥を食べていた。（この件については語りたいことがやまほどあるので、後日、日記で、笑）

東京駅周辺はビジネス街で、一つ月間、遊び歩けず、引退ライブに集中するうえではちょうどよかった。
日本に入った日、予約していたはずのホテルが予約できておらず、同じ名前の東京駅内のホテルに滞在という驚くべき経験を持ったが、結論として、いいホテルだった。星を５つ、つけておいた。えへへ。
ともかく、無事に引退出来て、感無量である。
さて、終わりよければすべてよし、というテーマの人生を生きる父ちゃんの今後について、ぼくは１４時間半の空の上での移動時間内、いろいろと作戦会議を持った。
ぼくは、作戦会議が大好きなのだ。
人生の次の策を練る時、口許がどうしてもしなってしまう。
やはり、人間は死ぬまで、勉強をしたり、ものづくりしたり、食事を作ったり、挑戦をしたり、丁寧に生きたりすることが大事なのである。
次の目標を持つことが、今のぼくには何より重要なことだった。
実は、大阪フェスティバルホールの翌々日、ぼくはとある会議をとある方々と六本木ヒルズの個室で持った。
これは、秘書の菅間さんが生きていた頃からのぼくの人生の大構想の一つで、菅間さんが不意に他界した後も、ぼくはこれを諦めず、コツコツと計画し、熟成させていただのった。
それが、いよいよ、実現へと向かう。
音楽興行からの引退は、申し分のないタイミングであった。
その件に関しては、今はまだ語ることが出来ないが、ぼくの後半の人生で、絵の創作とは別に意味のある目標になりそうだ。（なんのことかわからないですよね？　４年後の日記で明らかになります！　えええ、４年後～、笑）

ぼくはアクスタを取り出し、青空を背景に、飛んでいる自分を撮影した。６４歳なのだけれど、こんなことを楽しめる６４歳がほかにいるなら、友だちになりたい。
でも、なかなか、いないと思うので、ぼくは孤高でがんばっていく。
身長１６９センチ、体重５５キロ、年齢６４歳、これが、今のぼくの身の丈である。
ノルマンディに大き目のアトリエを借りることになるので、そこで、今後は大作をどんどん制作していこうと思っている。彫刻や版画にも挑戦したいね。
ここにレコーディング装置を持ち込み、じっくりと自宅録音をやって、数年後、全曲新作によるニューアルバムも世に発表したいという構想もある。
音楽活動が減ったことで、その分、絵に向かう時間が増えそうだ。
そして、離婚のあと、しばらく小説の執筆ペースが減っていたが、田舎に籠る生活が増えるので、ここから、再び、小説家としての創作活動にも力が入りそう。
三四郎を育てながら、絵を描き、長編小説を紡ぎ、キッチンで心のこもった料理をすることになるのであろう。
ぼくはきっと死ぬまで、スーパー父ちゃんでい続けることになる。
よっしゃ～。

今日も読んでくれてありがとうございます。
ぼくは活動範囲を狭めて、まさに、ひきこもるようにノルマンディから作品を世に届けていきたいと思っているのですが、ぼくの肉声は月に３回生放送をしている「ラジオ・ツジビル（Ｔｓｕｊｉｖｉｌｌｅ）」から発信されることになります。そのラジオでのみ、プライベートライブやイベントの情報をだしていきます。派手な活動は減っていく、狭い世界で生きていく、と思ってください。ここからは、地下アイドルに、なるよー、ぎゃはは。

えへへ！

９月８日に、きまぐれエッセイ教室、を開催いたします。エッセイのお勉強されたい、みなさん、下のURLをクリックくださいね。

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そして、今後の音楽活動についての最新情報などは、月に３回生放送をしている辻村村営ラジオ局、「ラジオ・ツジビル」で、のみ、プライベート活動など発表されていきます。お気になるみなさま、こちらのバナーをクリックください。
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