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滞日日記「パリ、岡本特派員から、オリンピック開催の裏側のパリのレポート」 Posted on 2024/07/28 辻 仁成 作家 パリ

某月某日、ぼくがたまにコートを買う、パリ中心部(オペラの近く)にあるブティック「vorterano」のオーナー、岡本っちゃんから、
「辻さん、誰も歩いてないんですよ。怖いくらいですわ」
と動画が送られてきた。
ほんとや、誰も歩いてない~。
開会式前日だったが、普段は人通りのあるパリ市内、中心部、警備の影響であろう、ガラガラなのだった。
で、今日、開会式翌日の朝と夜の写真がおくられてきたので、御覧いただきたい。まずは、朝の様子である。彼が住んでいるのが左岸、モンパルナス駅周辺なのだが、いない。駅にも人がいないのであーる。

滞日日記「パリ、岡本特派員から、オリンピック開催の裏側のパリのレポート」

※ パリのうどん屋国虎屋の野本からも、「静か」と一言だけ、返事がきた。お客さん、おらんのやろか・・・。

滞日日記「パリ、岡本特派員から、オリンピック開催の裏側のパリのレポート」

滞日日記「パリ、岡本特派員から、オリンピック開催の裏側のパリのレポート」

※金曜日の ラッシュ時間がこれ。

滞日日記「パリ、岡本特派員から、オリンピック開催の裏側のパリのレポート」



そして、ブティックが閉まった後の、夜の様子がこちらになるのだけれど、普段だとあふれかえるほど人がカフェに屯っているずだが、観光客が疎ら、という感じ。
オリンピックルートから少しそれると、もう、がらがらの店もあるようだ。
当初、1000万人の観光客がオリンピック開催中に来る、と言われていたが、実際、そのくらいチケットが売れている。でも、観に来るのは郊外に住んでいる方たちなのかもしれない。
日本人の知り合いから、おととい、パリに行くんだけど、開会式のチケット、辻さん、手に入らないか、と訊かれた。笑。ごめんなさい、そういう政治力ないでーす。
でも、そのタイミングで五つ星ホテルに泊まれて、開会式のチケットもゲットできた、というのだから、意外に、だぶついているのかもしれない。だって、おととい、いきなり、パリに行った人たちが、開会式、最前列で観れた、というのだから・・・。

滞日日記「パリ、岡本特派員から、オリンピック開催の裏側のパリのレポート」

※、中心部真っただ中で、夜の時間、この程度。いつも大勢の人が行きかう通り。中心部からちょっと離れると、ガラガラ。(下の写真)だ、そうです。

滞日日記「パリ、岡本特派員から、オリンピック開催の裏側のパリのレポート」



ともかく、賑やかな印象の開会式ではあったが、その背後、普通のパリは、逆にパリジャンがいなくなって、静かなのかもしれない。
元サッカー選手のジーコさんが、タクシーで盗難にあい、8300万円相当の貴金属や現金が盗まれた、というのが世界的なニュースになっていたが、それ、普通なら、持ち込めない金額でしょ、と思ったのは、ぼくだけであろうか? 
パリの窃盗団、今が稼ぎ時なのであーる。
怖いねー。

つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
ということで、今日はこれから、ゲネプロ(通し稽古)です。引退公演ライブ、迫って来た。いよいよ、明後日から本番(試合)だものね、父ちゃんにとっては、オリンピックより、引退公演が大事です。皆さん、フリースタイル、辻選手の応援、よろしくお願いします。人生の金メダル目指すよ。

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